ノートのサイズ

ノートのサイズ
ノートのサイズ

本当は全ての規格のサイズの紙製品を置くことができたら、素晴らしいと思っています。
私自身も正方形のオリジナルダイアリーをいつも使っているけれど、大判のものに惹かれる時もありますし、小さな手帳に惹かれる時もあります。

それはだいたい服装との兼ね合いのことが多く、冬は大きめの手帳、夏は小さな手帳に気持ちが向くような気がします。
でもどのサイズにも共通しているのは、革のカバーに納めたいというもので、これによって、使いたいと思う気持ちがより強くなります。

当店に置く紙のサイズは、革のカバーのあるものと決めてから、それまで迷走していた紙製品の取り扱いがスッキリしたと思っています。
A5、B6、オリジナル正方形、文庫、A7というものに革カバーがあって、当店が扱うべきサイズだということにしました。

その中でもA7サイズは、モノとしてとても魅力があって、何とか自分の日常に取り込みたいと思っていました。
A7サイズはノートとしては少しユニークなサイズなのですが、ピッタリとくる中身が少ない実情がありました。
どこか事務的で、万年筆の書き味にこだわったという訳でもありません。

しかし、やっと万年筆で書きやすい良い紙のA7サイズのノートを、いつも万年筆を意識した渋い紙製品作りで定評があるライフが作ってくれました。
小さくて薄いけれど、革のカバーに入れるに足る上質な、万年筆で書きやすい紙を使った、ノーブルノートのシリーズです。

ちょうど、カンダミサコさんの革カバーも製作が追いついて全色出来上がりましたので、とても良いタイミングでした。
このA7メモカバーは、表紙にカンダミサコさんがよく使う上質な革シュランケンカーフを使っていて、内側もまた上質なブッテーロ革になっています。

これは当店オリジナルのペンレスト兼用万年筆ケース、カンダミサコさんと当店のダブルネームのA5ノートカバーなどと、お揃いの色使い、革使いになっていて、揃える楽しみもあるシリーズのひとつです。

内側のブッテーロ革の部分が普通のノートカバーと違って、長めに作られているので、下敷き効果があって、とても記入しやすくなっています。
こういう小さなメモ帳をポケットに忍ばせておいて、必要な時サッと取り出して一言、二言メモをして、またポケットに戻す姿はかっこいいと思っています。
そういう姿にはA7サイズが最も合っていて、それよりも大きくても、小さくてもいけない。
手の大きさとのバランス、確保しないといけない筆記面のサイズなど、やはりA7サイズが良いと思う。
A7サイズのメモ帳に合う万年筆については見解が分かれるところだと思います。

私はこういった小さなメモ帳でも大きな万年筆、愛用のM800なども使っていいと思っています。
しかし、ペリカンM800をポケットに差していること自体があまりなく、ペンケースから取り出して使うということが多いと思いますので、メモをするのにそれはあまりにも無理があるような気がします。
するとやはりペリカンM400のようなペンを背広の内ポケットから取り出して、筆記するということになります。

実際的、機能的には片手で書き出すことができるパイロットキャップレスが最も合っているような気もしますが・・・。
でも愛用の紙製品があったら、それを革のカバーで包みたいというのはステーショナリーにこだわる人の常なので、それはこれからの課題にしたいと思っています。

⇒Pen and message.オリジナルA7メモカバー
⇒ライフ ノーブルノートA7