旅ノート

旅ノート
旅ノート

ル・ボナーの松本さんと分度器ドットコムの谷本さんが実現までこぎつけたヨーロッパの旅に便乗させていただくことになりました。

海外に行くのは20年振りくらいで、何から用意していいのか分かりません。
途中列車の旅になるということで、荷物はなるべく小さくしておく方がいいと谷本さんからは言われています。
旅行へ行くからといって、装備を一式揃えるようなことはしたくないと思いました。
それらの装備が旅行の10日間しか使わないのであればとてももったいないと思いますし、何か気負いすぎているような感じがして自分のスタイルでないと思いました。
なるべくすでに持っているものの中から、旅に持って出るものを選んで出掛けるような感覚でいたいと思っています。(でも旅行を理由に新しい鞄、靴、服は欲しいと思っています)

でも、今回の旅行のためにノートを新しく作りたいと思いました。
旅行の準備から下調べ、期間中の日記を記すためのもの。
そんな旅のノートに適しているのは、立ったまま書けて、持ち運びのしやすいサイズとある程度の厚さ、丈夫な製本と表紙などを兼ね備えたものだということで、その条件にあったものをイメージしていました。

モールスキンやトラベラーズノートなど、旅に相応しいイメージを持ったものはありますが、多くの人がすぐにイメージできるものではなく、独特で自分らしいものを選びたいと思いました。

このノートを決めるために、何件かの文房具屋さんを見て回っていましたが、理想の旅ノートは自分の店にありました。
ライフの本麻ノートが私の旅ノートのイメージにピッタリだと思いました。

B6という大きくも小さくもないサイズ、300ページという厚さ、めくりやすく柔らかい、書き味の良い紙、そして夏の旅をイメージさせてくれる麻の表紙など、私の旅ノートにとってこれ以上ない選択に思えました。

少し書いてみると、インクの染み込みが強く、パイロットのインクでは裏抜けが頻発しそうでしたので、ペリカンブルーブラックを使うことにしました。
ペリカンのブルーブラックは私の好きな伸びるインクとは少し違いますが、にじみが少なく、裏抜けがしないので、このノートの紙によく合いますし、乾きが早いところは書いてすぐに閉じないといけないこともある旅ノートにピッタリでした。

ブルーブラックを入れて使うペンは、最近手に入れたペリカン1931ホワイトゴールド以外考えられなく、それをいつも持ち歩きたいと思いました。
私はそれぞれの万年筆に決まった役割を与えたいようで、今使っている万年筆は全て役割が決まっているものばかりです。
新しく手に入れたホワイトゴールドには、決まった役割がなかったので、旅ノート用ということにしたいと思いました。
これから、この旅ノートに旅に関すること全てを書き込んでいきたいと思っています。

実際の旅行に関することだけでなく、旅に関してイメージした文章など、旅をキーワードとした私の記述を1冊にまとめたもの。それが旅ノートのアイデアです。