銘木万年筆軸 こしらえ

銘木万年筆軸 こしらえ
銘木万年筆軸 こしらえ

万年筆用銘木ボディこしらえの真鍮金具仕様を新たに作り、先日のイベントでお披露目しています。
真鍮は使い込んでいくと艶が出たり、銘木と近い性質を持っていて、時間の経過とともに色も変わっていきます。
そんな時は真鍮用クロスで磨くとまた元通りの黄金色の輝きに戻るので、手入れする楽しみもあります。
木とのコントラストが鋭い、銀色で硬質なステンレス仕様も良いですが、真鍮仕様にもまた違う柔らかな味わいがあります。
今後こしらえは、真鍮、ステンレス、エボナイトの3種類のパーツで展開していきたいと思っています。

3種類のパーツそれぞれに合うペン先の色があると思って、ペン先とセットでこしらえをご購入いただく場合、それを合わせるようにしました。
今までステンレスのこしらえも、エボナイトのこしらえも、こしらえの名が示すようにペン先は刀身のような存在で、銀色のペン先にこだわってカスタムヘリテイジ912を合わせていました。
しかし、真鍮とエボナイト仕様には金色のペン先の方が万年筆としては合うのではないかと思い始めて、カスタム742と組み合わせるようにしました。
従来通りの銀色のペン先が好みだという方は、インターネットでお買い物の際にコメント欄に「カスタムヘリテイジ912希望」とご記入下さい。カスタムヘイリテイジ912仕様でご用意させていただきます。

その時々で工房楔の永田さんが持っていたり、手に入れた材の中で良いものをこしらえにしてくれていて、今回も良材に恵まれました。
花梨こぶ杢、ブライヤー、キューバマホガニーなどこしらえでお馴染みの素材でも良いもの揃いですが、今回はスネークウッドも製作しています。

しかし、ホームページにスネークウッドは掲載していません。
大変希少で、質量が高く、ズシリとした重量感があり、独特の模様を持った人気のある素材ですが、木の質感をそのまま生かす工房楔の仕上げでは必ず割れてヒビが入ります。
ご購入いただいた後にヒビが入った場合、工房楔の永田さんがきれいに直すことができますが、必ずヒビが入る素材なので、インターネットでの販売はせず、店頭でご説明させていただいて販売しています。
でももし興味がおありでしたら、お問い合わせ下さい。

こしらえは書くことを楽しむだけでなく、銘木を味わうという楽しみもあって、それは万年筆をより大人の仕事と遊びの道具にしてくれます。
当店はこれからもこしらえを育てていきたいと思っています。

⇒銘木万年筆軸こしらえ