ペンシルエクステンダー楔トゥラフォーロアルミ

ペンシルエクステンダー楔トゥラフォーロアルミ
ペンシルエクステンダー楔トゥラフォーロアルミ

工房楔(せつ)のアルミ金具を使ったエクステンダーが完成しました。

工房楔のペンシルエクステンダーは、ここ2年で著しい進化をとげていて、実用面でのさらなる完成度を求めた今回のアルミ金具の採用です。

木の加工だけでなく、こういった金具を次々とオリジナルで作ってしまう木工家は非常に少なく、工房楔の永田さんの、面白いものを作って行きたいというアグレッシブな姿勢を感じることができます。

鉛筆が長いままでも使うことができるトゥラフォーロタイプは、以前から他のメーカーからも発売されていた仕様ですが、工房楔のものがデザイン的に最も美しく仕上げられていると思っています。

従来の真鍮金具タイプは、尻軸へ行くほど太くなっていて、これが見た目の特別感と重厚さと手の中に上手く納まる心地よい重量感を生み出していました。
真鍮の金具は、その質感や風合いなど木と非常に相性の良い素材ですが、良くも悪くも万年筆的な重厚な使用感が特長でした。
その重量を生かして、ペンを寝かせて書くようなところは、リフィルとなる鉛筆の使用感とは全く違っていて、それが真鍮金具のトゥラフォーロの持ち味だとも言えます。

アルミ金具採用のメリットは、何と言ってもその重量にあります。
アルミ金具は、鉛筆持ち味を生かした使用感になっていて、エクステンダーと鉛筆の一体感を感じ、鉛筆の延長線上のオプションパーツとしてエクステンダーが存在しているように思えます。

鉛筆との差異感を無くすためにストレートタイプのデザインとしていますが、これもスマートなデザインになっています。
鉛筆を好んで使われている方には、真鍮金具よりもこのアルミ金具の方が使いやすいと思っていただけると思います。
丁寧に面取りされて磨かれたアルミ金具と木の素材は、鋭いコントラストを見せて、このトゥラフォーロアルミを大変魅力的に見せています。

真鍮金具でも感じましたが、木の部分と金属の部分の見え方のバランスが絶妙で、これ以上ないバランスだと思っています。

木の素材は現在永田さんの手元にある最良のものを選んでいます。
黒柿は、古くから茶道具や根付など木工芸で珍重され、誰もがその良さを認める素材です。使い込むほどに艶を増し、杢が際立ってくるところが特に魅力です。
今回の花梨は、特に杢が細かく美しい材です。
木工家の素材選びは博打みたいなところがあって、こういった抜群の素材に出会うこともありますし、割ってみると全く使えない材だったりということもありますので、材料を見抜く目も木工家の腕のうちで、永田さんは特にこの目が優れています。

チンチャンはローズウッドの一種です。これも今回のものはネットリとした艶のある、赤みの強い良い材料が入っていると思います。
伊勢神宮欅は、木目のバラつきの少ない素材です。伊勢内宮の大変縁起の良い素材が使われていて、受験などのお守りとして購入される方もおられます。

工房楔の魅力は、大変な銘木を日々使うことができる道具に仕上げているところで、ペンシルエクステンダートゥラフォーロのアルミ金具採用も、日々使うことができる道具としての姿を追い求めた結果行き着いた答えです。
銘木を毎日使っていただけるものにして、その良さを多くの人に知ってもらうというのが、工房楔の永田さんのライフワークです。

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