ウォール・エバーシャープ シグネチャー 〜メイドインUSAの魅力〜

ウォール・エバーシャープ シグネチャー 〜メイドインUSAの魅力〜
ウォール・エバーシャープ シグネチャー 〜メイドインUSAの魅力〜

ウォール・エバーシャープシグネチャーの書き味に驚きました。

シグネチャーはウォール・エバーシャープが今年発売したレギュラーサイズの万年筆の新製品です。
強烈な個性を持つオーバーサイズ万年筆デコバンドと比べると、地味な印象を持たれるかもしれませんが、シンプルなデザインがバランスよくまとまっていて、良い万年筆だと思います。
冒頭でも書きましたが、シグネチャーは紙に吸い付くような大変良い書き味を持っています。でもそれは18金のペン先、という理由だけではありません。
ペン先の柔らかさとボディの重量のバランスからくるもので、エボナイトのペン芯もその書き味を生み出すのに貢献しています。
シグネチャーという万年筆全てで、この書き味を作り出しています。

デコバンドのように過去のウォール・エバーシャープのデザインを復刻したというものではないけれど、シグネチャーからは1920年代のシェーファーライフタイム、パーカーデュオフォールドのような雰囲気を感じます。
ボディの大きさに対してペン先が大きく、その比率がそれらに近いのかもしれませんし、シンプルで無骨というのが共通するキーワードだと思っています。
それらを一言で言うと「メイドインUSAらしさ」ということになるのかもしれません。
書き味が素晴らしいとか、バランスが良いことも私たちに喜びをもたらしてくれるけれど、何よりもこの万年筆のアメリカ製らしい骨太に感じるところに私たちは惹かれるのだと思います。

多くの万年筆はウォール・エバーシャープとは反対の、繊細でエレガントな仕立てになっていて、現代のペンにおいてウォール・エバーシャープは珍しい存在となっています。
だからこそ当店はそこに思い入れを持って、ウォール・エバーシャープを直接輸入している。
バランスが良くて長時間書いても疲れないとか、ペン先が18金で書き味が良いという機能性や実用性は、万年筆にとって無視できないことですが、そこで終わってはいけない。
私たちに喜びをもたらしてくれたから、万年筆は今まで生き残ることができた。
その万年筆が私たちの心を動かすことを、お客様に伝えなくてはならないと思います。

それは万年筆だけに言えることではなくて、全ての扱うステーショナリーにおいても言えることなのだと思います。
ただ使用に足りる機能性があるだけ、良い素材を使っているだけでは、きっとだめなのだと思います。
そういうものはいくらでもあるし、もしかしたら100円ショップにもあるかもしれません。
機能を高い次元で満たして良い素材を使っている上で、使わなくても持っていたいとか、気分が良くなるという心への作用について、もっと考えなくてはいけないと思うのです。

万年筆をはじめとするステーショナリーは、楽しみという実用よりも少し高い次元のステージに上がろうとしている。
ウォール・エバーシャープシグネチャーもそんな時代の要求に応えることのできる万年筆だと思っています。

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