カンダミサコ文庫サイズノートカバー

カンダミサコ文庫サイズノートカバー
カンダミサコ文庫サイズノートカバー

今年から日記をつけるようになりました。

今まで書いたものを仕事の記録以外で置いておくことは避けていました。
きっと振り返って読むことはないと思っていたし、そういうものに価値を感じなかったから。
でも自分が思ったこと、考えたことをブログに書いたこと以外にも残してみたいと今年は思うようになって、1日1ページの日記帳につらつらと書くようになりました。
日記を書こうと思った時に選んだのは文庫サイズの1日1ページの日記帳でした。

持ち歩くものではないけれど、A5やB5のものは自分には大きすぎる。文庫サイズくらいが丁度いいと思いました。
それはやはり正解で、1日を振り返ったり、その日自分の頭の中を占めていた考えを1日の終わりにタターッと書くのにピッタリの分量だと思っています。

カンダミサコさんが静かに作り続けている革製品に文庫サイズノートカバーがあります。
文庫サイズのノートを収めることができて、かなり太軸のペン(直径16ミリ程度)まで収められるペンホルダーがついています。

このペンホルダーは左右両方についていて、カバーを閉じて左右両方のペンホルダーにペンを通すとカンヌキのようにノートが開かないようになります。
かなり厚めの1日1ページのダイアリーも収めることができて、当店にもある枻出版社の文庫サイズの1日1ページのダイアリー(厚さ19ミリ)も収めることができました。
ただかなり厚めのこのダイアリーを収めてペンホルダーのカンヌキ構造を生かすには細めのペンをいれないといけません。
オーバーサイズのペンを収納してペンホルダーのカンヌキ構造を利かせるには、ライフのホワイトビンテージくらいの厚めのノート(厚さ11ミリ)が合うようでした。
カンヌキ構造を気にしなければペンホルダーのサイズに余裕がありますので、どんなペンも収めることができます。

使用している革はカンダミサコが最も得意とするシュランケンカーフです。
シュランケンカーフは、傷にも水にも強く大変扱いやすい革で、質感を感じる手触りも兼ね備えています。
使い込むとシボが少し平らになって、さらに手触りが滑らかになるというこの革ならではのエージングをして、愛着も増してきます。

コンパクトに、個人的なことを書くのに文庫サイズの日記帳はちょうど良く、毎日のその作業に少し、楽しみをもたらしてくれるものが、カンダミサコ文庫ノートカバーだと思っています。

⇒カンダミサコ 文庫手帳カバー(バタフライストッパー)

アウロラシガロ~大人の男性の書斎に~

アウロラシガロ~大人の男性の書斎に~
アウロラシガロ~大人の男性の書斎に~

まだBのペン先のものしか入ってきていませんが、アウロラの限定品シガロが入荷しました。
鮮やかな色のアクリルレジンとスターリグシルバーの組み合わせが近年のアウロラの限定品の特長になっていますが、このシガロは葉巻をイメージさせる枯れた感じのブラウンのボディにゴールドの金具で、最近では珍しい男性的なものになっています。

本や趣味のものに囲まれた男性の書斎でのひと時を演出する万年筆をテーマに作られたシガロの最大の特長は真鍮ボディにラッカー塗装をしていることで、アウロラとしては珍しい構造です。
真鍮ボディなので重量が重めの44g、アウロラの代表的な万年筆オプティマの倍の重量になっていて、18金ペン先の弾力がより感じやすくなっています。
私はこういう万年筆の登場を待っていました。

カラフルで明るい色使いのおしゃれなものもいいけれど、こういう男性的なもの。それはゴールドキャップにブラックボディのアウロラ88クラシックに惹かれるのと同じようにただの好みでしかないけれど。
最近の万年筆はファッションの影響からか、明るい色で女性を意識したものが多く、男性的なものは時代遅れになってしまったことを実感していました。
それは万年筆が男性の趣味のものという存在からか、女性のユーザーも意識したものに変化したという時代の流れを反映していて、万年筆により多様性を求められていることを意味しているのかもしれません。

そんな時代遅れな存在とも言えるアウロラシガロを、アウロラがなぜ今発売したのか。その理由は分からないけれど、良き時代だった90年代初め頃の万年筆の雰囲気を再現したいという意図があったのかもしれないと私は解釈しています。

このアウロラシガロをより大切に、自分の宝物として使っていただけるものとして、シガロ専用のペンケースSOLOが1月末に出来上がってきます。
外装はマローネという焦げ茶色で、クリップが通る切り込みをシガロのサイズにピッタリと合わせています。
シガロを初めて見た時、葉巻入れをルーツとするこのSOLOのペンケースがピッタリ合うと思いました。
アウロラシガロは480本の限定生産で、渋いものがお好きな方にぜひ手に入れていただきたいとものだと思っています。

⇒アウロラ・シガロ

大人の手帳リフィル 筆文葉リフィルの紙質

大人の手帳リフィル 筆文葉リフィルの紙質
大人の手帳リフィル 筆文葉リフィルの紙質

カンダミサコバイブルサイズシステム手帳は、8ミリ径という細いリングを採用することで、綴じ手帳と変わらない携帯性と左ページに書く場合でもリングが邪魔になりにくく(右利きの場合)なっています。
リングが細いということは、そういうメリットがありますが、紙をたくさん挟むことができないというデメリットがあり、内容を常に整理することを使い手に要求するものでもあります。

細いリング径のシステム手帳でいかに紙を少なく使うかを考えた時に、なるべく文字を小さくして1ページの情報量を多くするということは、単純ですが効果があります。
私の場合3ミリ罫に文字を入れるというもので、細く書ける万年筆ではみ出さないように書くには相当小さな文字を書かないといけませんが、国産の極細ならそれができる。
小さな文字を書いても、文字がつぶれたりせず、クッキリと楽に読むことができます。
当店と金治智子さん共同企画のオリジナルブランド筆文葉(ふでもよう)に使っている紙は厚めなので、細いリング径のシステム手帳にはより紙の節約を要求するけれど、丈夫でインクの吸収が早く、私たちが考えるシステム手帳用紙として理想的なものでした。

最近の手帳用紙は、表面がツルツルしていて、書き心地もひっかかりがなく、薄くても裏抜けしないというものが多く、それがトレンドになっています。
でもそういうものばりでは面白くない、と考えました。
筆文葉の用紙はにじみや裏抜けはないけれど、書くと心地よい手応えがあって、その紙自体に存在感がある。この紙は書く楽しみを味わっていただけると思っています。
筆文葉リフィルの売れ筋は3ミリ横罫で、9ミリごとに濃い罫線になっていて9ミリ罫としても使うことができるというもので、他にはないことが売れ筋の理由だと思っています。

売れ筋2番手は水玉罫で、これはどのように使うか考えながら、試行錯誤を要しますが、他にないということは3ミリ横罫と共通しています。
横罫などに箇条書きするとつまらなく見えてしまうものが、水玉罫に書き込むことで、ワクワクすることのできる紙面になり、楽しみながら書くことの役に立つと思っています。

もちろんそれぞれの用途で、好きに使ってもらうことが一番良いけれど、それぞれのリフィルの使い方の提案を金治智子さんが新しく開設したブログ「筆文葉のある生活」(https://fedemoyou.wordpress.com)で提案しています。

筆文葉から3つ折りで、左右で1年を見開くことができるカレンダーも発売していて、それは1月から6月は初年度だからついている今年だけのボーナスパックで、本来は7月始まりで、表面に7月から12月、裏面に1月から6月が載っていて、来年以降も同様のものを発売していきます。

要するにカレンダーは発売しているけれど、もう年が始まってしまっていると心配されている方に、そんなことはないですよと申し上げたかったのです。

3つ折りカレンダーは、とてもシンプルでコンパクトな仕様で、なるべく文字数を少なく明確に書くことを要求されますが、同じものが3枚入っているなど、今までのものと明らかに使い方が違うカレンダーレフィルです。
このあたりの使いこなしもブログで提案していきたい。
筆文葉リフィルでの金治智子さんのアイデアはまだまだ尽きることなく、いくらでも出てきて、ブログも充実していく予定です。
当店もシステム手帳をもっと盛んにしたいという情熱に燃えている。
筆文葉。ユニークで、大人が楽しめるシステム手帳リフィルのブランドにしていきたいと思っています。

⇒バイブルサイズシステム手帳(Pen and message.仕様)
⇒筆文葉システム手帳リフィル

文集「雑記から3」原稿募集のご案内

文集「雑記から3」原稿募集のご案内
文集「雑記から3」原稿募集のご案内

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
毎年が特別な年だと思っていますが、今年は当店にとってより特別な年になります。
今年当店は創業10周年となり、ひとつの節目を迎えます。
当店創業の志は、万年筆を使う人を増やすというものでした。
万年筆を使うと、書くことが楽しくなります。書くことが楽しくなり、書きたいと思う生活は前向きな気持ちになれて、仕事や家事が楽しくなることにつながると信じています。
何かを書こうと思うとニュースなどの見方も違ってくるし、本も読もうと思う。
万年筆を使う人を増やすということは、書くことのある生活の効能によって、幸せになれる人を増やすことになり、世の中が良くなることにつながると考えています。自分のやりたいことが世の中のためになると思えることは、恵まれていると思います。

創業3周年の時も、7周年の時も、節目だと思った時には文集を作り、とても良いものができましたので、10周年の今年も文集「雑記から」を作りたいと思いました。
テーマは「記念の万年筆」です。
原稿は1200文字程度にまとめていただき、メール(penandmessage@goo.jp)でお送り下さい。締め切りは3月31日(金)です。
完成は5月頃を予定しています。

文集に表記するお名前は実名でもペンネームでも構いませんが、当店には実名とご住所、お電話番号をお知らせ下さい。
皆様のそれぞれの記念に思う万年筆のお話をぜひお送り下さい。

私は仕事でそれをしていてとても恵まれていると思っているけれど、自分の好きな万年筆について書くことはとても楽しい作業です。
どの万年筆を選んでどんなことをどんな風に書こうかと、移動中の電車の中や、家で風呂に入ったりしながら、ペンを取らずに考えている時間が、私は書くことの中で一番楽しい時間だと思っているけれど、皆さんはどの作業が楽しいと思うだろう。
万年筆を使っている人の多くは書くことが好きだと思っていて、好きな万年筆について書くことを無条件に楽しんでいただけると私は信じています。

当店創業10周年の文集「雑記から3」にぜひ、原稿をお寄せ下さい。

⇒文集「雑記から~はじめての万年筆~」

⇒文集「雑記から2~一番愛用している万年筆~」