カンダミサコA5サイズノートカバー

カンダミサコA5サイズノートカバー
カンダミサコA5サイズノートカバー

雑誌「趣味の文具箱」に文章を載せていただくようになって、丸6年が経ちます。
ご来店されるお客様が趣味の文具箱の記事を読んで来ました、と言われることも多く、その影響力の強さをいつも感じて有難いことだと思っています。

次号の趣味の文具箱vol.29は3月3日の発売。万年筆とその関連品のことで、29号も続けてきたことに、編集部の方々の努力に頭が下がりますし、自分たちの好きなものをもっと掘り下げたいという情熱にいつも影響を受けています。
次号も参加させていただいていて、誰もが知っている「あの人」について書かせていただいています。

普段は小型の手帳やメモ帳を中心に使っていますが、趣味の文具箱の記事を書く時は、大和出版印刷のリスシオ紙を使った薄型A5ノートを1冊、毎回新しく用意しています。
そのノートは一話完結のような使い方をしていて、後ろのページが余ってもそのままにしておくのですが、最近はそれでも足りなくなってきました。
ノートに書く段階ではそれは下書きで、とりあえず思ったままひたすらに書いて、その中から文章を拾っていくようなやり方をしています。
それでも同じような内容が何度も出てきたりするので、書いたものの多くはそのノートに埋もれてしまうけれど。

本当は原稿用紙を使ったらいいと思うし、実際に使ってみたこともありますが何かしっくりこない。
A5サイズのノートに万年筆で書き殴るようなやり方が、私には今のところ一番合っていると思っています。
A5サイズは書く面の大きさと持ち歩きやすさのバランスがちょうどいい。
ブリーフケースのようなビジネスバッグに問題なく入れることができる最大の大きさだと思っていて、「ノートはA5」と思い込んでいます。

厚手のライフのノーブルノートのようなものが一番ピッタリと合いますが、カンダミサコさんのA5ノートカバーは、本気で書く時の気分の盛り上げてくれる素材の良さと工夫が込められたものだと思っています。
シュランケンカーフは、傷や汚れに強い素材ですが、使い込むと艶やかさを増すというエイジングも見せてくれます。
ノート差し込む部分の素材は張りのあるブッテーロ革で、背ギリギリまでの最大の大きさにしているので下敷きの役割もしてくれる。筆記面を平らに保ってくれます。

このA5ノートカバーは、カンダミサコ製品の中でも高級ラインに位置するもので、使っていくうちに他に一般的な革のノートカバーとの違いを実感できるものになっています。
カンダミサコさんは、もちろん高級ラインという言葉は使わないけれど、オーソドックスな形のものに素材を贅沢に使い、妥協のないキッチリとした仕事で仕上げることで、カンダミサコ流の高級感を表現している。

それがこのカンダミサコA5ノートカバーなのだと思っています。