充分な機能性スチールペン先万年筆ペリカン クラシックM200/M205

週一回ペンやステーショナリーに関するコラムをホームページやブログに書くようになって、前の職場と合わせると25年ほどやっていることになります。

30代の若い頃は、いつも帰りが遅かったので店がある商業ビルの休憩室や通勤電車の中で、モールスキンノート(今の呼び方ではモレスキン)に書いて、休みの日の夜にPCで清書していました。

モールスキンノートは表紙が硬いので、立ったままや机のない不安定なところでも書きやすく、家にも職場にも自分のデスクがなかった私にはとても使いやすく、10冊以上使い続けていました。

自分の店を始めるようになってからは、昼食以外に休憩時間がないので、帰宅後夜遅くに書いていました。でも数年前に体調を崩してからは早く寝るようにしているので、行き帰りの電車やバス、休みの日の電車の中などで書くことが多くなりました。

モールスキンは使わなくなりましたが、代わりにA5ルーズルーフに万年筆やペンシルで書いていて、今だに30代の時と同じやり方だと思いました。

文章を考えて書くことは好きだったし、自分が良いと思う万年筆やステーショナリーを選んでその商品の良いと思うところをお伝えすることは、今だに楽しいことです。

最近ではウエブで色々な情報が得られるので、お客様も万年筆のことをよくご存知で、全然知られていないものは少なくなりました。それでもあまり注目されていない良いものを見つけてお伝えして、共感してもらうことが一番楽しいと思っています。

当店では11/30(月)までペリカンフェアを開催しています。

期間中ペリカンのペンをお買い上げの方にはプレゼントをご用意しています。

ペリカンと言えば金ペン先のスーベレーンがラインナップの中心ですが、「M200・M205」クラシックシリーズは、スチールペン先でありながら柔らかい書き味とM1000並みの1.3ccもの大量のインクを入れることができる万年筆です。

色々な万年筆を使われている方は、ペリカンの万年筆が他の万年筆に比べてペン先が乾きにくいと感じておられるかもしれません。

キャップがネジ式で気密性に優れていることと、ペン芯の性能が高いためペン先が乾きにくく、インク漏れもしにくい仕様になっています。

ペリカンが公言している通り、ペリカンの万年筆が飛行機に乗ってもインク漏れしないのはこのペン芯の性能に依るものです。

お値段も金ペン先に比べると手に入れやすく、機能的にも万年筆としては充分なので、私は初めて万年筆を使うという方にはペリカンクラシックシリーズをよくお勧めしています。もちろん、手帳用や携帯用の万年筆としても良いものだと思います。

エーデルシュタインインクのインクオブザイヤーと同じ色の軸が毎年限定発売されていますが、それも遊び心があって楽しいと思います。

私のように出先でノートに原稿を書くような用途には金ペン先の高価な万年筆は気を遣いますが、機能的には金ペン先のスーベレーンと同等のM200、M205クラシックシリーズは最も適しているといえるかもしれません。

スーベレーンシリーズご購入特典
クラシックシリーズご購入特典

⇒Pelikanフェア(ペリカンTOP)

ペリカンフェア開催11/1(日)〜30(月)

来月11月1日から、当店でペリカンフェアを開催します。

ペリカンは12/1(火)から価格改定を予定しており、M400は税込価格で63800円から88000円に、M800は99000円から143000円に改定されます。金価格の高騰、他原材料、諸経費の高騰が理由です。

私たちは万年筆全体の価格高騰に危機感を持っていますので、ペリカンに関しては価格改定直前のこの期間に、ぜひお求めいただきたいと思います。

値上げ直前という事で国内の在庫がかなり少なくなっている状況ですが、今回のフェアのために限定品M815メタルストライプグリーンをはじめ、代表的なスーベレーンシリーズ、書き味が柔らかくコストパフォーマンスの高いクラシックシリーズなどをなるべく揃えるようにしています。

フェア期間中は特典としまして、ペリカンの筆記具をお買い上げ下さいましたお客様にペリカンの特製メモパッドを、スーベレーン以上のペンをお買い上げのお客様には、当店で厳選しましたドイツが舞台の小説をプレゼントいたします。

今回プレゼントさせていただくのは「革命前夜」(須賀しのぶ著)という小説です。

1980年代末に東ドイツに留学していた日本人ピアニストを主人公とした、音楽に情熱を燃やしながら息苦しい社会主義体制に生き、やがてベルリンの壁崩壊に代表される社会主義体制の終焉などの時代の激流に巻き込まれていく若者たちを描いた小説です。

小説の前半では、さまざまなクラシック音楽の名曲が紹介されます。

例えばYoutubeなどで探してそれらの音楽を聴きながら、音楽に浸りながら小説を読んでいただけたらと思います。

ベルリンの壁崩壊は1989年10月、当時日本はバブル景気最末期のお祭り騒ぎの中にありました。私はその恩恵は全く受けてなかったけれど、気楽な大学生でした。

ベルリンの壁が壊されて、たくさんの人たちが西ベルリンになだれ込んで行ったテレビのニュース映像はよく覚えているけれど、それは私にとって遠い国での出来事でした。

自分とまさに同年代の人たちが、腐敗してしまった体制と戦って、それが各国に飛び火して、体制を倒して自由を手に入れていたことを知らなかった。

そしてその自由が必ずしも全ての人たちの幸せに繋がることではなかったことも知りませんでした。この本を読んで自分の大学生活が恥ずかしくなります。

そんな学生気分と決別できたのは、社会人になってしばらくしてからで、ペリカンM800を手に入れてからでした。

これからはこれで生きていくという誓いを密かに立てて、万年筆のお手本の万年筆と言われていたM800をまず手に入れました。

万年筆で生きていくためには万年筆のスタンダードを知らなければいけないと思ってM800を選びましたが、その選択は正しかったと思っています。

ペン先は丈夫で、キャップの気密が良いのかペン先は乾きにくい。インクとの相性も心配する必要がなく、どのメーカーのインクでも快適に書ける。安定しているので安心して使うことができる日常の万年筆。

きれいな文字が書ける万年筆や書き味の良い万年筆は他にもたくさんあるけれど、安心して使うことができるという実用の万年筆において大切な要件をM800は備えています。

これから万年筆を使いたいと思っておられる方、万年筆を既に使っておられる方に、まずペリカンの万年筆をご検討いただきたいと思います。

⇒Pelikan TOP

神戸の夜と九星堂カカリ

先日、万年筆画伯として知られる古山浩一先生と「趣味の文具箱」編集者の小泉翔一さんが取材のため来店されました。

ご覧になられた方も多いと思いますが、当店には古山先生が開店祝いとして贈って下さった、パーカーのボトルインクを描いたとても雰囲気のある絵があります。その絵は店を象徴するものとして店内にずっと飾っています。あれからもう19年経ったのだと思うと不思議な気持ちになります。

今回取材して下さった内容は、次号の「趣味の文具箱vol.80」で掲載されますのでぜひご覧いただきたいと思います。

せっかくお二人が来られたのだから特別な店にお連れしようかとも思いましたが、いつも通っている普段のお店に行くのが自分らしいかなと思いました。

だから夕食は、私たちと食事する人は必ず1回は行くことになる中華料理店大家好に、飛び入り参加のカメラマン、鬼澤礼門さんと4人で行きました。その後トアロードのリップルでコーヒーを飲むというコースです。

大家好は鯉川筋、リップルはトアロードなので、三宮の夜の街から離れていてとても静かなので、私が気に入っている神戸の夜を味わっていただけると思いました。

いろいろな話題が飛び交って、常に誰かが話していたけれど、リップルでデザートを、古山先生はお酒を飲んでいた時に、古山先生の絵画教室が始まりました。

私が首から下げていた九星堂の万年筆カカリが書きやすいということで、皆で試し書きをしていました。

何気なく鬼澤さんが描いたドラえもんが上手で、それを見た先生もいろいろアドバイスしたくなったのだと思います。カカリでお手本を描きながらスケッチのコツを説明して下さいました。

いつも持っているカカリですが、その時首から下げるペンケースに入れていて良かったと思いました。

多くの万年筆を知る古山先生もカカリを描きやすいと気に入って下さって、それもよかったと思いました。

九星堂カカリは、弾力が強めのバネ感のある書き味で絵を描くのにも合っているようですし、インクがかなりたくさん入りますので集中を切らさずに描き続けられると思います。

しばらく品切れしていました九星堂の万年筆がまとまって入荷しましたので、今回の記事にも、福岡の出張販売にも間に合いました。

⇒九星堂 TOP

デスクマットステッチ〜ダイニングテーブルをワークスペースに

本革のデスクマットを販売しています。

とても上質な厚い牛革を2枚重ねにした仕様なので、反らなくて、重量感もあってどっしりとしています。裏側は革のバックスキン部分で、しっかりと机に留まってくれます。

厚い2枚の革は正確な太めのステッチで強力に固定されています。

この大きさの厚い革を縫製する技術はとても難しいそうなのですが、乱れのない美しいステッチが施されています。

サイズは40cm×25cm。A4サイズを置いてもちゃんと筆記時に手を置くスペースがあります。

デスクマットの上に紙1枚だけ置いて書くと、ペン先が適度に沈んで書き味が柔らかくなって、とても気持ちいい。硬い机の上で直接書くよりも書き味も良いし、ペン先にも良いと思っています。

当店はこういった机にちょっと置くためのコンパクトなデスクマットを扱い始めて十数年経ちます。お客様方の声をお聞きして少しずつ改良を重ね、今の仕様にたどり着きました。

書斎があってご自分の机がある人でも、デスクマットを置くスペースはそれほど広くないと言う人もおられて、大きすぎない良いサイズなのではないかと思っています。

ご自分の机がなくダイニングテーブルでお仕事をされている方も多いと思います。そんな時は使う時だけデスクマットを出して敷くだけで、ダイニングテーブルがワークスペースになってくれます。

ずっと販売してきたデスクマットでしたが、今年文具系YouTuberのDogHouseさんが当店でお買い上げ下さって、「DogHouse筆記具見聞録」で取り上げていただいたことでたくさんの方の目に留まり、とても感謝しています。

当店はそうやっていろんな方から助けていただいてやってくることができました。

創業以前から仕事のアドバイスをして下さっていたK先生という方がおられました。20代の時に起業されて、いろいろな事業を成功させてこられた方で、いつしか経営や人生の先生のような存在になっていました。

ずっとお客様としていろいろなものもお買い上げ下さっていましたが、1週間に1度くらいのペースで電話がかかってきて、仕事のダメ出しをされたり、褒めて下さったり、たくさんのことを勉強させていただきました。

この店が19年続いているのはお客様方のおかげだけど、私たちが変な方向に反れずにやってくることができたのは、K先生が軌道修正して下さったおかげだったかもしれません。

昨年体調を崩されたせいで電話がパッタリとなくなっていましたが、それでもきっと見守って下さっていると思うと、きちんとしなければと背筋が伸びました。正直、私のような立場だと誰かに怒られるということはなくなってしまったけれど、K先生は怖かった。

そのうちまたお電話を下さるだろうと勝手に思っていたら、先生の電話番号から着信がありました。その電話は奥様からで、9月21日にK先生が亡くなられたと教えて下さいました。

出来の悪い教え子で申し訳なく思いますが、当店が9月23日に19周年を迎えることができたことは、喜んで下さっていると思います。

⇒デスクマットステッチ

綴り屋 &オリジナル「真我青磁」

先週末に590&Co.さん店内で綴り屋さんの作品販売会を開催しました。

綴り屋鈴木さんとテーブルを並べて、お買い上げいただいた万年筆に当店オリジナルペン先を装着したり、ペン先調整をしました。

代表作静謐、漆黒、アーチザンシリーズ、今回新しくお持ち下さった真我(しんが)にはオリジナルペン先をつけることができます。

真我は繊細なラインを持つスマートな紡錘形状の万年筆で、綴り屋さんらしい仕上がりだと思いました。

デザインはもちろんですが、使いやすさも考えられていていると思いました。首軸と胴軸の段差が少なく、自然に指が落ち着く場所で握ることができます。

キャップの回転数も少なめで、比較的素早く書き始めることができるのは便利だと思います。

今回のイベントの特別企画品として、この新作の真我に陶器の色青磁色を再現していただきました。

青磁色を漆塗りで表現するのはとても難しかったそうで、鈴木さんは何人もの木曽平沢の塗師さんに断られる中、やっと一人の塗師さんがこの色を実現して下さいました。

真我青磁は受注製作品で、10月31日までご注文をお受けして、来年3月の完成お渡しとなります。

漆塗りとしては再現が難しい色でしたが、イメージ通りの色を出して下さいました。だからこそ余計に価値がある。挑戦とも言える面白い企画になったと思っています。

ご注文下さいましたお客様には出来上がりまで少しお待たせいたしますが、楽しみにしていただけたらと思います。

新作真我はアクリルレジンの胴軸とカラーエボナイトのキャップ、尻軸、首軸のものも製作されていて、今回新たに仕入れさせていただきました。

綴り屋さんのペンとしては珍しいかもしれませんが、ビンテージのペンにも詳しい綴り屋鈴木さんの遊び心が生み出したビンテージ風の綴り屋万年筆だと思っています。

綴り屋さんの商品を扱わせていただくようになって数年経って、綴り屋さんのペンに当店独自のペン先をつけたいと思って、オリジナルのペン先を作り始めました。

綴り屋さんとの繋がりで、当店は成長することができた。

そして、綴り屋さんを紹介してくれたのが590&Co.の谷本さんでした。そんな繋がりが形になった先日の590&Co.さんでの綴り屋作品販売会でしたが、お客様にも楽しんでいただくことができた、良いイベントだったと思います。

来年2027年のお渡しですが2026年のオリジナル企画の万年筆真我青磁、面白みを感じて楽しめるもの、機能的にも優れたものを追い求める私達がご提案する今の万年筆です。

*同じ青磁色の月灯ボールペンの受注を590&Co.さんが承っております。よろしければそちらもお願いいたします。

⇒2026年10月1日受注開始!受注製作品 綴り屋 真我 漆塗り青磁

⇒真我アクリルレジン+カラーエボナイト

2色のオリジナルインク〜アナログなネタ帳のインスピレーション

万年筆:オマスボローニャ ディープアメジスト ローズゴールドトリム

最近は買わなくなってしまったけれど、1990年代後半~2010年代まで雑誌をよく買っていて、気に入った記事は切り抜いてスクラップしていました。
ステーショナリーや服や靴、ワークスペースについて興味があったので、切り抜いてそれぞれ違うファイルに綴じていました。
ただ楽しいからしていたことですが、企画を考える時やオリジナル商品を作りたいと思った時、それはネタ帳としてイメージの源泉になりました。
今は皆さんこういうことをスマホでするようになっていて、単なる情報雑誌は廃れてしまったのかもしれません。
でもスマホの中に流れてくる情報は分厚いファイルに綴じたネタの数々と何かが違っていて、代わりにはならないような気がします。少なくともスクラップのファイルは繰り返し見るその時々で、いつも違うイマジネーションを引き出してくれました。

それらの記事では夢も見ることができました。スクラップした記事には時代感のようなものが表れていて、神戸という地方都市の文具店の一店員である自分がその時代の一部だという風に思うことができた。
感覚的な表現ですが、店の中にいて時代感を肌で感じることができたのはスクラップした数々の雑誌のおかげだと思います。

私たちの企画はそういうスクラップや手帳の中に書き留めたモノから生まれています。

先日発売しましたオリジナルインク「紫音(しおん)」はスタッフKの持ち続けていたインクのイメージを実現するために見つけ出した色でした。

万年筆は自分の精神的な支えにもなるアクセサリーのような存在だと訴え続けてきたKのイメージする、煌びやかな色柄の軸の万年筆から出るのに相応しい華やかな色。青だけど紫のトーンのある色で、日常使いできる紫インクだと言います。

もう一つの色、「面影」は「紫音」を探し求めている過程で偶然にできた色で、その色を見ると胸が痛くなるような、心の奥深くにあるものを書き記すためにあるような色に思えました。「面影」という色名はピッタリだと思います。

2008年から作り続けている従来のオリジナルインクにも愛着があって大切に販売し続けているけれど、新しい2色のオリジナルインクは、当店が今の時代に示す理想的なインクの色で、いい色が出来たと思っています。

*9/25(土)26(日)、590&Co.さんで共同開催する綴り屋さんのイベントにもお持ちいたします。

⇒オリジナルインク紫音

⇒オリジナルインク面影

⇒オマスボローニャコレクション

⇒綴り屋作品即売会

日程確保が早まる中で〜2027年オリジナルダイアリー完成

早いものは一年以上先の予定が入っていて、出張販売の予定が決まるのが年々早くなっています。

それは当店が忙しくなっているのではなくて、早く押さえないと希望する日程で会場が取れなくなってきたからです。世の中のスピードが速くなっていることの表れなのかもしれないと思っています。

それが良いことか悪いことか分かりませんが、コロナ禍前より速くなっているように思います。

出張販売は単独開催のものと、590&Co.さんと共同開催のものを中心に行っていて、直近では10月24日(土)25日(日)に590&Co.さんと福岡に行きます。

たまに複数のお店が参加するイベントにも出店することがあって、今年は12月5日(土)6日(日)に、初開催となる文具事変in名古屋に参加します。

イベントにはイベントの販売の仕方があるのだと思いますが、お客様とゆっくり話しながらペン先調整する当店のやり方では単独開催が合っているのだと思います。それでもイベントに参加するのはロマンだと思っています。

この人たちとイベントをしたいと思える人たちとイベントをして、それに来て下さったお客様方がそれを見て面白いと思って下さる。

毎年4月に仙台で開催している文具事変に参加するのは友人の590&Co.の谷本さんが主催するイベントを一緒に盛り上げたいと思うからです。

話が微妙に反れてしまいましたが、早めに予定が入るようになって、私自身も来年のダイアリーの完成が待ち遠しかった。

少しお待たせいたしましたが、2027年版正方形ダイアリーがマンスリー、ウィークリーともに出来上がりました。

正方形ダイアリーはダンデレードCOCという紙を使っています。

ボールペンやペンシルはもちろん万年筆でもにじみや裏抜けのしにくい紙で、紙質もしっかりしています。ボールペンで筆圧を掛けて書いてもへこみにくく、消しゴムやフリクションで消しても紙が波打ちしにくいので使いやすいと思います。

また、このダイアリーに使えるオプションの革カバーの仕様を少し変更しました。ペンホルダーの幅を変更し、今まではペリカンで言うとM600くらいの太さまででしたが、M1000くらいまでの太さまで入れられるようになりました。

字幅のバリエーションが多い国産のスタンダードタイプの定番万年筆、パイロットカスタム743、742、セーラープロフィット、プラチナセンチュリーなども入ります。

特に、細かく書き込む方は国産細字以下の万年筆を使いたいと思われることが多いので、それらが入るようにしました。

ペンホルダーの太径化は「正方形ノートカバー3」と表記しているシリーズで、エプソン革ロイヤルブルー、ミネルヴァリスシオ革の2種類があります。

正方形ダイアリーは、万年筆だけでなくそれ以外のペンでも書くことを楽しくしてくれて、書くことに目的を持たせてくれるものだと思いますので、たくさんの方に使っていただきたいと思っています。

*画像の中に色見本がありますオリジナルインクの新色「紫音」「面影」を、9/19(土)10時から発売いたします。

⇒オリジナルインク紫音

⇒オリジナルインク面影

⇒2027正方形ダイアリー

⇒正方形ダイアリー・ノートカバー

趣味の文具箱とオリジナル万年筆

この店を始めた2007年、19年前から趣味の文具箱に寄稿しています。後ろの方の小さな連載コラムですが、万年筆好きの方に多く読まれている雑誌に毎回決まった場所があるということがとても有難いことだと思っています。

9月10日に趣味の文具箱10月号VOL.79が発売されました。

今回私は九星堂について書かせていただきました。このページをご覧いただいているお客様方なら九星堂はご存知だと思います。当店が最も大切にしている万年筆メーカーの一つで、その思い入れを書かせていただきました。

また今回「万年筆ニュースタンダード」という企画の中で、九星堂とともに当店のオリジナル万年筆も大きく紹介していただいています。ペンポイントの拡大写真はとても美しく、さすがプロのカメラマンの仕事だと思いました。

当店のオリジナル万年筆のペン先は、ペンポイントが未研磨の大きな玉の状態で入荷します。それを当店で様々な形に研ぎ出しています。

さまざまな研ぎがあって、それぞれ書き味と線の形が違います。実用的な太さはもちろん、ただ書くことを楽しむ贅沢な太字のペン先にもすることができます。

いずれかの研ぎが、使われるお客様がご自分の理想に合って、満足できる文字を書くお役に立てたらと思っています。

同じ万年筆でも様々な研ぎによって書き味や書ける線の違いを楽しむことができる、当店のスタンダードが今回美しい画像と共に紹介されたと思います。

私が今オリジナル万年筆のペン先を様々な形の研ぎで提案したり、お持込みの万年筆のペン先調整をしているのは、20代の時入社してしばらくした時に担当した万年筆クリニックを経験したからでした。

万年筆クリニックでたくさんのお客様の万年筆を書きやすく調整したり、お買い上げいだだいた万年筆に特別な研ぎを施す仕事を間近で見ながら、自分もこんな仕事がしたいと思いました。

そしてペン先の研ぎを極めるという、一つのことを探究するところにもとても惹かれました。

私の中でその象徴になっているのが当時の万年筆クリニックで故長原宣義先生に研いでいただいた万年筆で、今回の趣味の文具箱の「万年筆の始まりと新定番」というコーナーにも載せていただきました。

そう思うと、今30年前にイメージした仕事をしていられるのはとても恵まれたことだと思います。

趣味の文具箱の記事を書く時や、毎週書いているこのコーナーで頭を悩ませることはよくありますが、それも幸せなことなのだと改めて思いました。

⇒オリジナル万年筆14金ペン先

⇒オリジナル万年筆スチールペン先

名古屋の出張販売と9/19発売の新色オリジナルインク

先週、590&Co.さんとの共同出張販売「 & in 名古屋」に行ってきました。

前日に名古屋入りして設営した後、名古屋にお住いのお世話になっているTさんご夫妻と一年ぶりに食事をしました。

Tさんは若い時に会社を起こして、奥様と身を粉にして働いて会社を大きくされた方です。

会社は一時の仕事で良い結果が出てもそれが継続しなければいけなくて、勝手に転がって行くように軌道に乗ることなどありません。

あぐらをかいた瞬間にダメになっていく、ということを知っている方と話すことはとても勉強になり、私になくてはならない機会になっています。

一年に一度名古屋で笑って会おうと思うと、Tさんは元気でいなくてはいけないし、私は店がある程度順調でなくてはいけません。こうして会えることは私の励みにもなっています。

イベント自体は590&Co.さんの集客力もあって、たくさんのお客様にご来店いただき本当に有り難かったです。

名古屋では12/5(土)6(日)に590&Co.の谷本さん主催のイベント「文具事変in名古屋」があり、それも楽しみです。

いつも会場にはオリジナルインクの色見本を置いていますが、今回はその中に新色のオリジナルインクの色見本を入れて行きました。

新色は「紫音(しおん)」と「面影(おもかげ)」です。

「紫音」は最初は紫色、乾くと「ロイヤルブルーぽく見える」を目指して作った紫青インクです。紫系のインクは普段使いしにくい面がありますが、このインクなら「青」と見えなくもなく、日常に馴染む色だと思います。

個性的な万年筆の軸の色に添えられる華やかさのある色で、イメージ通りの良い色ができたと思います。

「面影」は自分の考えや想いをしたためるのに相応しい色をイメージしたインクです。書いたばかりの時は深い緑色、乾くと黒っぽく紙面に馴染んで落ち着きます。

例えば今回のようにTさんにお会いして、お話を伺って考えたことを書くような用途に使いたい色です。

ご来場の方にもインクの色を何度か質問されましたが、面影は試筆用の九星堂カカリに入っているインクでした。

新しいインクは9月19日、当店創業19周年(9/23)の直前から発売する予定です。

⇒文具事変in名古屋

システム手帳をもっと使いやすく マルチペンホルダー

システム手帳にペンがついていると、すぐに書き込むことができて便利です。

だから多くのシステム手帳にはペンホルダーが装備されています。

でも手帳のペンホルダーにペンが差さっている時にページをめくると、ペンが邪魔になって、めくりにくいと思っていました。

手帳を書く理由は後から見返すためだとしたら、ページはめくりやすい方が良いに決まっている。

そこにペンがあって当然だと思っておられる方も多いと思いますが、ない状態でページをめくってみるととてもめくりやすく、本を読むような感覚で手帳を読むことができます。

ペンがページから飛び出さないよう手帳の間にはさむようにしたら、ページがめくりやすく、ペンがページファインダーのような役割もすると思いました。

そして手帳の書き続けるページにペンがあるので、すぐに書き始めることができます。

それを実現したのがオリジナルで製作していただいたマルチペンホルダーです。

M5・M6・バイブル・A5(6穴)のシステム手帳のリングに収めることができるようになっています。硬い表紙の手帳では閉じにくくなりますが、マルチペンホルダーはかなりの太軸のペン、例えばモンブラン149でも通すことができます。(ただし見た目がハンバーガーのようになってしまいます)

手帳の間に挟むことを考えると細軸のペンの方が膨らみが少なくなります。

今当店でカランダッシュフェアを開催しています。

フェアで展示しているカランダッシュのペンはバリアスコレクションもエクリドールコレクションも849コレクションも細軸のものが多いので、この使い方に合っていますし、ボールペンとシャープペンシルはノック式で素早く書き始めることができるのも手帳に向いています。

他に常々手帳に向いていると思っていたのが、ラミーcp-1です。

万年筆もツインペンもシャープペンシルも、どれも軸系が10mm以下の細軸で、まさに挟んで使うためのペンだと思います。

これは書こうかどうか迷いましたが、マルチペンホルダーの穴の外側に切り込みを入れるとバインダーをいちいち開けなくてもページ間を機能することができて便利ですが、ペンを差し込む時に外れやすくなります。

普段から手帳を使って手帳の使い方について考えていますが、マルチペンホルダーでシステム手帳はさらに使いやすくなると思います。

ペン語り、次回は590&Co.さんとの共同開催の「&in名古屋」出張販売のため9/4(金)更新です。

⇒マルチペンホルダー

⇒カランダッシュ

⇒ラミーcp-1万年筆

⇒ラミーcp-1ツインペン

⇒ラミーcp-1シャープペンシル