5回目のお礼

5回目のお礼
5回目のお礼

9月23日(日)、開店5周年を迎えます。
今年もまた開店記念の日を迎えることができて、時世を考えると本当に幸せなことだと思っています。
新しくできた事業の半分以上は3年も持たずになくなっていると言われていることを知らず、良い結果だけを信じて始めた店で、今から考えると冷や汗ものの開店でしたが、皆様に支えられて今まで続いて来ることができました。

何度も言っていることですが、今まで続いてくることができたのは、何の取柄もない、未熟な私を支えてくれたスタッフと、応援してくれている取引先の人たち、そしてもちろんお客様方のお蔭以外の何ものでもありません。

当店のような小さなお店にとってお客様の次に大切なことは、魅力的な商品を作って納めてくれる職人さんたちとのつながりであり、このつながりがあるからこそお客様が立ち寄って下さる店となっています。

ル・ボナーの松本さん、工房楔の永田さん、カンダミサコさん、イル・クアドリフォリオの久内ご夫妻、Sky Windさん、これから商品を納めてくれることになっているベラゴの牛尾さんや万年筆、文具メーカーの人たちには助けてもらってばかりで本当に感謝しています。
これからもそのつながりを持ち続けていきたいと心から願っています。

たくさんの商品がなくてもいい、限定品がどこよりも早く入らなくてもいい。
(本当はそうだといいのですが)そういったことよりも、作り手の顔の見える、私自身が使いたいと思えるもの、楽しいと思っているものを提供することが当店の価値なのだと、最近思えるようになりました。

自分が使いたいもの、使っているものを皆様にご提案できることにとても喜びを感じています。
そういったモノづくりや、楽しんでいる事をお客様に見てもらったり、自分の書いた文章でお伝えしたりする。
ある意味大きいお店では絶対にできないやり方なのかも知れませんが、とても幸せだと思っています。

5周年と言ってもほんの少しだけ特別に感じられる節目となる日くらいに思っていますが、これからも今までと同じように続いていくために、今まで以上に何かしていこうと改めて思う日になりました。

そのひとつとして、以前からぜひやりたいと思っていた、文集を作りました。
テーマは「はじめての万年筆」。
ブログや店頭で原稿を募集したところ、40人の方々がそれぞれの「はじめての万年筆」について書いて下さいました。
読むたびにそれぞれの情景が見えるような文章ばかりで、味わい深いものが揃っています。
また、最後のページには当店の略年表や4コマ漫画のキャラクターのイラストが載っています。

当店はマイペースでこれからも続けていきたいと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

*文集「雑記から」~はじめての万年筆~は、9月22日(土)から販売致します。1部200円(メール便の場合280円)となっています(製本代実費の一部負担)。文集をご希望される方は、メール penandmessage@goo.jp にて承まりますのでぜひお申し付け下さい。
ホームページでもご紹介させていただく予定です。