WRITING LAB.オリジナル2本差しペンケース“ピノキオ”

WRITING LAB.オリジナル2本差しペンケース“ピノキオ”
WRITING LAB.オリジナル2本差しペンケース“ピノキオ”

余計なことを考えずにまず作りたいと思うもの、自分たちが使いたいと思ったものをどんどん作ってみる。
コンセプトとかターゲットとかさんざん考えてきた私たちが行き着いたやり方がWRITING LAB.の今の在り方で、今後の展開もあるかもしれませんが、今はひたすら商品をリリーズし続けたいと思っています。

商品を作る時の決め手は、それが好きかどうか、自分たちが嫌だと思うものは直感的に売れると思ってもやらないということは、WRITING LAB.を始めた時から変わっておらず、そんな我がままを通してきました。
市場の動向とか、顧客の要望(影響は受けているけれど)などを顧みて商品開発をするべきなのかもしれませんが、まず作りたいものを作るという、とても贅沢なことをしてきました。
今回は上着のポケットなどにも収まるペリカンM400が2本入るスリムなペンケース作りました。

M400やM700トレドやM101シリーズ、1931などのシリーズが入るジャストサイズのペンケースです。
何用という用途を限定したものをWRITING LAB.は好みます。
色々なサイズが入る、汎用性の高いものの方がもしかしたら売れるかもしれませんが、それにしか使えないというジャストサイズのものの方が使っていて楽しいと思っています。

フラップを閉じた状態ではシンプルな1本差しに見えなくもない大きさと薄さですが、中にペンを包み込む仕切りがあって、ペン同士が当たらないようにしています。
フラップの留め具のシンプルなギボシが人を食ったようなデザインで、ピノキオという名前はそんなところからつけています。
WRITING LAB.では今年のインクとして、ホーウィン社のコードバンのバーガンディカラーNo.8をイメージしたオールドバーガンディを発売していて、コードバン、それもホーウィン社のコードバンにこだわって使っていきたいと思っています。

ホーウィンのコードバンは、高級素材であるコードバンの中でも特別な素材で、力強い粘りの強さのような質感が感じられる、耐久性のある素材です。
使い込み、磨かれることにより、強烈な光沢を持ちます。
No.8はこげ茶とも赤とも言えない、場所によってムラがある複雑な色合いの素材ですが、好きな人はどんな革よりも強く惹かれるものだと思っています。

製作は今回もベラゴの牛尾さんが担当してくれています。
もちろんWRITING LAB.で話し合いに時間をかけて、図面を引き、紙で作ってみたりして牛尾さんにお願いしましたが、サイズ感、プロポーション、カットなど、牛尾さんのセンスが利いているものに仕上がっていて、その才能や丁寧な仕事、腕の良さに大いに助けられています。
派手なデザインや色ではない、とてもシンプルに見えるものだけど、作りも素材にもこだわっている、とても良いものができたと思っています。


⇒WRITING LAB.オリジナルインク オールドバーガンディ