アイリス色のペンレスト兼用万年筆ケース

アイリス色のペンレスト兼用万年筆ケース
アイリス色のペンレスト兼用万年筆ケース

4年前に作ったきりでその後作ることのできなかった、アイリス色のオリジナルペンレスト兼用万年筆ケースが完成しました。

素材であるシュランケンカーフには定番色とオーダー色とがあり、オーダー色は革メーカーのペリンガーの社長が来日した時にオーダーしておかないと手に入れることができません。
アイリスはそんなオーダー色のうちのひとつで、やっとカンダミサコさんが手に入れてくれて、万年筆ケースに仕立ててくれました。

ちなみにこのペンケースのカラーバリエーションにあるエッグシェルもオーダー色です。
内装のシープスエード革は、ライムグリーンとターコイズの2色で、大胆な配色かも知れませんが、よく合っていると思います。
シュランケンカーフは伸びの良い素材で、オーバーサイズのような太目の万年筆でも入れることができます。
オマスパラゴンでも入れることができると言うとそのサイズ感が分かっていただけるでしょうか。

このペンレスト兼用万年筆は当店を象徴するペンケースだと思っています。
当店は万年筆で書くことが生活の中心にある、あるいは精神的な柱にある人のライフスタイルを支える店でありたいと思っていますが、このケースはそんな人の実状に合ったもので、取り出しやすさと万年筆の保護を考えた当店の自信作です。

カンダミサコさんの作品でもう1つA7メモカバーも入荷しました。

夏は荷物をなるべく軽く、小さくしたくなりますが、いつもポケットに入れておける手帳カバーがA7メモカバーです。
A7メモカバーもペンレスト兼用万年筆ケースと同じシュランケンカーフを使用しています。
私は服装のアクセントとなる革製品はなるべく揃いになるように同じ革、同じ色で持ちたいと思うので、カンダさんにはなるべく同じ色で革製品を作ってもらっています。
A7メモカバーでもアイリスを作ってもらいました。

いろんなメモ帳を使っていると言われるけれど、私はこのA7メモノートを立って使う時は、方眼罫のものをタテ開きにして使っています。
横開きで使うと右側のページがどうしても書きにくくなる。タテ開きなら手が大きくない私でも立ったまま快適に使うことができます。

カンダミサコさんのノートカバーの特長は、内側のアオリ部分を大きくとって、筆記の補助(下敷き)にしているところです。
それで立ったままなど不安定な状態でも筆記がしやすく、万年筆を使う人の実状に合ったものだと思っています。
とても小さな地味なものだけど、こういう小さなメモ帳はどんな用途に使おうかと、ロマンを感じてしまいます。

〇関連記事
⇒2011.6.10 「ペンレスト兼用万年筆ケース3本用完成」
⇒2013.7.5 「万年筆店の思想が見えるオリジナルのペンケース」