ヘミングウェイにも勧めたい 楔ペンシルホルダートゥラフォーロ

ヘミングウェイにも勧めたい 楔ペンシルホルダートゥラフォーロ
ヘミングウェイにも勧めたい 楔ペンシルホルダートゥラフォーロ

ヨーロッパで読もうと思い、4冊ほどヨーロッパや旅に関連した文庫本を用意していましたが、結局1行も読まずに帰って来ました。
帰ってからの時差ぼけは、昼間異常に眠くなるという困った事態も引き起こしますが、夜12時過ぎから目と頭が冴えてきますので、何か書いたり、読書をしたりする時間と集中力をくれました。
そこで、ヨーロッパで読めなかった本を今頃読み始めています。

それらの本は旅から帰ってきた余韻に浸るにはとても良く、楽しい読書の時間を過ごしています。
その中に、ヘミングウェイが晩年に修行時代を回想して書いた「移動祝祭日」(新潮文庫)がありました。

⇒工房楔「トゥラフォーロ」cbid=2557546⇒工房楔「トゥラフォーロ」csid=7″ target=”_blank”>⇒工房楔「トゥラフォーロ」

当時、芸術家の街として黄金期を迎えていたパリに住んでいたヘミングウェイは、多くの作家、画家、評論家と親交を温め、援助を受けたりしていました。
スコット・フィッジラルドを思い出して書いた章は壮絶で、特に面白いと思いましたが、まだ代表作と言える長編を持たず、それを書かなければいけないことは分かっていても、その長編の書き方もよく分からないヘミングウェイの焦りも書かれています。
パリ時代のヘミングウェイは、自宅の書斎ではなくいつもカフェで仕事をしていました。
作家と名乗る者は皆、自分のカフェがあり、その店をとても大切にしていましたし、そこをある種の縄張りのように思っていたところがあります。
1日中カフェのテーブルに向かい、コーヒーや酒を飲みながら一心不乱に執筆に集中し、時には通りを行く人たちを見ながら思索をすることが、ヘミングウェイの作家としての仕事の仕方でした。

カフェでのヘミングウェイの仕事道具は、草稿を書き記すノートと鉛筆、小さな鉛筆削りでした。
万年筆を使っていて欲しいと思いましたが、この本のどこにも万年筆は出てきませんでしたし、屋外や長期の旅での使用を考えると鉛筆にノートというのが道具の選択としては妥当なのかもしれません。
細い鉛筆で丸1日原稿を書いていると恐らく手も疲れただろうと思い、そんなヘミングウェイにあれば喜んだだろうと思うのが、工房楔のペンシルホルダートゥラフォーロでした。

短くなった鉛筆を使いやすくする道具がエクステンダーで、トゥラフォーロは長い鉛筆をそのまま使うことができるため微妙に目的が違うかもしれませんが、筆記時のバランスがとても優れています。

おそらくボディ先端部だけでなく後端部にも金具があるため、バランスが取れているのだと思われますが、適度に鉛筆を寝かせて書くことができ、これがとても楽なのです。
高い技術で加工された表面部は滑らかで、スベスベしていて気持ちよく、オリジナルで作られている真鍮の金具はアルミ製のキシキシした使用感ではなく柔らかく、でもしっかりと鉛筆をホールドします。

万年筆を使い慣れた人が鉛筆の持ち替えた時の軽さや角度の違和感を無くし、しかも楽しく使うことができる道具が、ペンシルホルダートゥラフォーロなのだと思います。

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