工房楔 厳選の定番材WEBイベント3/30(月)11時スタート

 毎年3月に行っていた工房楔の春イベントは、5月2日(土)・3(日)に延期しました。 姿の見えないウイルスには色々な見解があり対応が難しいところで、ギリギリまで世の中の雰囲気を見ていたのですが、やむを得ない判断だったと思っています。

イベントは5月ですが、工房楔の木製品のうち、定番材を厳選して仕入れることができました。これらは現在撮影を進めており、3/30(月)11時からホームページでも販売いたします。

希少な杢ももちろん良いのですが、定番材の良いところは気に入った素材をいろいろな商品で揃える楽しみがあるということです。ハワイアンコアでボールペンとシャープペンシルを揃えて、2本差しペンシースに入れて鞄に入れているだけで嬉しくなります。

木は様々な種類があって、必ず気に入ったものが見つかると思っています。木の違いを楽しむことはお酒やタバコの味を味わうようなもので、最初はどれも同じに見えるけれど、身近に置いて見ているうちにその味わいが分かってくる。

そのうち同じ名前の材でも、その中に好みが出てきます。名前は同じ花梨でも杢目は様々で、玉杢がビッシリと入ったものから線状の杢の入ったもの、紅白に分かれているものなど、数多くあります。今回、工房楔の永田さんが春のイベント用に作ったものの中から、定番材を中心に厳選して仕入れました。

今回の新作は限定製作のミニボールペン、「ルーチェコルタ」です。

ミニ5穴システム手帳の高さとほぼ同じ12センチ弱の長さのルーチェコルタは、片手ですぐ書けるノック式のボールペンです。

替芯はいわゆる4Cタイプという、細く短い金属製の芯を使用しています。

4Cタイプは世界標準の芯ですが、ごくわずかにメーカーによって口径の誤差があります。一般的には、ゼブラ4Cが太くて、三菱・パイロット・海外メーカーが細い仕様になっています。

例えば、ラミー2000の4色ボールペンに一度でもゼブラを入れると、芯を受ける筒が広がってしまい、ラミーの芯が緩くなって脱落しやすくなります。

ルーチェコルタは、太い口径の4Cも細い口径の他のメーカーのものの快適に使えるようになんと2種類のアタッチメントが用意されています。

白いアタッチメントがゼブラ(太い口径)用、黒いアタッチメントが他のメーカーのもの(細い口径)用です。どちらかの芯に絞って作ったらいいのにと思うけれど、こういう細かい違いに対応するのが永田さんらしさなのかもしれません。

工房楔はペンシル系の種類も多くて、それも他の木工家さんとの差別化になっています。

ペンシル系だけでも、2ミリ芯ホルダードロップ式・ノック式・0.7ミリペンシル・0.5ミリペンシル・ペンシルエクステンダーと多彩なラインナップです。

今回から取り扱うことになった、磁石式のキャップのMペンも面白い。

替え芯は最初シュミットの水性ボールペンインクが入っていますが、三菱のジェットストリーム油性ボールペン芯やゲルインクボールペン、あらゆる替え芯に適合しているので、お好みの書き味に変えることができます。

形が全く違う替え芯に適合しているのは非常に画期的で面白い商品だと思います。

最後になりましたが、パイロットカスタム742・743の首軸が入る万年筆銘木軸「こしらえ」長軸も少量ですが入荷しています。

お好みの素材を探しに、3/30(月)11時からスタートするWEB上での工房楔の定番材のイベントをぜひご覧下さい。