~オリーブグリーンの小物~サファリファースト発売

今まで特定の色が好きだったことはなく、色に対してこだわりを持ったこともありませんでした。

でも数年前からオリーブグリーン、いわゆる深緑色に惹かれるようになって、服は買わないまでも、ちょっとした小物などにオリーブグリーンを選ぶようになりました。

好きな色があるというのは楽しいものです。

ショーウインドーを眺めていても、そこにあるモノがオリーブグリーンというだけで欲しくなるので、お店を見て歩くのが以前より楽しくなりました。

丈夫な布製の鞄を作る、アメリカのフィルソンというメーカーがあります。

アラスカのゴールドラッシュに向かう人たちのための衣類、靴などの装備を販売していたカナダのお店が発祥のアウトドア用品メーカーです。

カチコチの厚い布と厚い革製の丈夫なハンドルのついたアウトドアのイメージの鞄ですが、荷物をたくさん入れることができるし、普段の自分の服装にも違和感がないと思って、店の行き帰りに使っていました。

アメリカ製のものが好きで使い出したけれど、このフィルソンの鞄のオリーブグリーンが、私がこの色を好きになったきっかけだと思います。

毎年の恒例となっているラミーサファリの限定色がファーストモデルの色を復刻して発売されると聞いて、自分の唯一好きだと言える色なのでぜひ欲しいと思いました。

サファリは1980年に、その名前から連想できるように「アウトドアでの筆記具」というイメージで、グリーンとテラコッタを発売しました。

当時はそのコンセプトが受け容れられなかったのか、あまりにもそのデザインが斬新過ぎたのか、大して売れなかったそうです。

その後、ブラックとホワイトや複合筆記具などがモデルに追加されましたが、サファリが爆発的に売れるようになるのは、2000年頃まで待たなければいけなかったと記憶しています。

私も使っていましたが、マニアの間では静かに広まっていた、当時はモールスキンと呼ばれていたモレスキンのノートが一般的に売れるようになった頃とほぼ同時期で、こだわったノートに書く筆記具として、手軽に買える万年筆としてサファリが注目されたのだと思います。

でもその時には、既にグリーンもテラコッタも世の中からなくなっていました。

今ではアウトドアの雰囲気を持ったモノをインドアで使うことに違和感を持つことはないので、初代サファリはあまりにも早すぎた、時代を先取りし過ぎたペンだったと言えるけれど、ラミーという会社自体、そんなところのあるメーカーだと思います。

今回のサファリファーストは、万年筆とボールペンを初代サファリの復刻ボックスにセットしたものを中心に仕入れました。

私と同じようにオリーブグリーンに惹かれる人も多いと思いますし、初代のものよりも少しキレイめに微妙に色変更されているテラレッドも魅力があり、ぜひセットで手に入れて欲しいと思います。

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