プラチナセンチュリー~小さな文字を書くペン~

ふと頭に浮かんだテーマについて考えて書くことを趣味にしています。

テーマの浮かび方はいろいろあって、街を歩いていて思いつくこともあれば、本屋さんで見た本のタイトルから連想することもあります。

何かの役に立てるとか、誰かが読んでくれるアテがあるわけではないけれど、それを書くことが好きだから書いています。

そうやって書いたものが結局ホームページのブログになったり、何かの原稿になることもあるので、趣味と実益を兼ねたものになっているかもしれないけれど。

テーマが浮かんだら、ギリギリまで頭の中で考えて、書けそうになったら一気に書き始めます。

一気に書く時は万年筆を使いますが、あまり大きな紙ではなく、小さなノートやシステム手帳などに小さな字で細々と書いています。

最近、大きな文字よりも小さな文字を書く方が、自分は集中できると気付きました。

そういう場合のペン先は細字で、それも国産のものが合っているようです。

今まではもう少し大きな字を書いていたので、持っていた万年筆は国産でも外国のものでも中字のものばかりでした。

最近になって、小さな手帳に原稿を書くためにプラチナセンチュリーを使い始めました。

ペン先が硬くインクの出も少なめで、イメージしていたより細かったけれど、書きたかった小さな文字も潰れずちゃんと書けるのでとても気に入っています。

年4回発行のフリーペーパー「ふみぶみ」という冊子に、創刊から寄稿させてもらっています。

書くことは好きだからと、ご依頼いただいた時は二つ返事ですぐに引き受けました。テーマは自由、お任せで好きなことを書かせていただいていて、小さな手帳に書いた原稿がふみぶみの原稿になっています。

ふみぶみは手紙を書く人を増やしたいという志を持って始まった本で、当店にピッタリの本だと思いました。

様々な分野の人が寄稿していて、中にはものすごく文章の達者な人もいたり、旅がテーマのコーナーもあったりする、読み応えのある冊子です。

ふみぶみは2021年にフリーペーパーオブザイヤーの「伝える気持ち賞」というものを受賞するなど、少しずつ広まって、多くの人に認められるようになりました。

店頭でお客様にお渡ししながら、その存在感が増してきたことを実感しています。

書くことが好きだから、自分の書いたものが役立つのなら、と乗った小さな船が、気付いたら大きな船になっていたような感覚です。

ふみぶみに書くことで、普段当店のことを知りようのない人が当店のことを知って下さるという効果もあったりして、本当に書くことは趣味と実益を兼ねていると思います。

⇒プラチナ センチュリー#3776