大和出版印刷デスクトップオーガナイザー~大人の遊び場に~

大和出版印刷デスクトップオーガナイザー~大人の遊び場に~
大和出版印刷デスクトップオーガナイザー~大人の遊び場に~

その店に合っていなくて売れない商品というものがよくあります。また時代の先に行きすぎて売れないというものもあって、それはとても良い商品なのにもったいないと思うものばかりです。
良いのに売れないというのは不思議な気がしますが、例えば文具店には文房具を期待してお客様方は来られているので、その範疇に入らないものや、今までの文房具とあまりにも価値観が違うものは、とても良い商品でも売れないことがあります。
本当に残念なことだと思うけれど、こういう商品を今までたくさん見てきました。
大和出版印刷さんと工房楔の永田さんが共同で企画したデスクトップオーガナイザーももしかするとそんな商品なのではないかと思うと言うと後ろ向きに聞こえるかもしれないけれど、私はこの商品から夢とロマンを感じています。

ステーショナリーや机上用品というカテゴリーでは収まらない、もしかしたら高級家具屋さんなどの方が売れる商品なのではないかと思っています。
用途から言うと机上を整理するためのもの、机上、ワークスペースを効率的にするための実用的なものですが、大和出版印刷の武部社長と工房楔の永田さんの狙いは違うところにあって、机上で遊ぶための大人のおもちゃなのではないかと、このデスクトップオーガナイザーをいじっていて、思い当たりました。

子供の頃、ユニットやパーツに分かれた基地をいろいろ組み替えてドッキングさせるおもちゃで遊んだことがある男性は多いのではないでしょうか。
ちょっとしたアイデアを込めることができて、いつも新鮮な気持ちで遊ぶことができる。
そんな自分だけの世界にワクワクした時と同じ気持ちが味わえるもので、例えばこのデスクトップオーガナイザーの横に鉄道模型や、プラモデルがあっても全くおかしくない。
大人の遊び道具だと言うと誤解を招くかもしれないけれど、机上での時間にワクワクする私たちにとって、これ以上のステーショナリー基地はないだろうと思います。

立派な遊び道具でもありますが、大人のためのものだから本気で作られている。
これをプラスチックを使い、簡単な作りだと何の意味もなく、面白くも何ともないと思います。
素材であるウォールナットは全て刳り貫かれているにも関わらず、薄く上品に仕上げられていて、緊張感さえ感じます。
ベースに各パーツがキッチリと収まり、配置を自由に変えることができ、どこに何をレイアウトするか、どこに何を収納するかを考えるのは、子供の頃ドッキングさせるおもちゃで遊んだ気持ちと変わらないのではないかと思います。

大人が机上で遊ぶためのもの、それがデスクトップオーガナイザーです。