Pen and message.システム手帳とiiroリフィル

休みの日専用のM6サイズのシステム手帳に、行った場所や行動などを時系列に箇条書きしています。ただの行動記録ですが、後から必要になることもあって、書いておくと意外に便利です。

元々休日をもっと楽しく、主動的なものにしようと思ってやり始めたことでしたが、気付くともう20年近く続けています。

最初の頃は綴じ手帳に書いていたけれど、車の整備記録、病院の記録、読みたい本のリストなど決まって書くことが増えていったので、ページが増やせて、それほどかさばらないM6システム手帳を使うようになりました。

私にとってはM6サイズがプライベートでは使いやすいけれど、バイブルサイズやM5サイズがいい人も当然おられると思います。

実は今、M5サイズのシステム手帳を開発していて、うまく行けば5月頃には出来上がるかもしれません。

当店のオリジナルシステム手帳のM6サイズは、サドルプルアップレザーとシュランケンカーフの2種類を販売中です。

これはオーソドックスなシステム手帳らしい美しいフォルムを持ったものを目指して作り始めたシリーズです。

サドルプルアップレザーはネットリとした風合いの濃厚な質感の革で、使い込むと良い艶が出てきます。

繋ぎ目のない表紙はサドルプルアップの手触りを楽しむことができて、いつまでも触っていたいと思わせてくれます。

シュランケンカーフは大人っぽい配色を意識して、長く愛用してもらえるものを目指しました。この革は柔らかく優しい手ざわりの最高級革で、いつまでもきれいなままで使うことができます。

オリジナルのバイブルサイズはベースをシンプルな革で、ベルトだけクロコ革にして少し華やかさを加えました。15mmリングの少しだけスリムな手帳ですが、ウィークリーダイアリーも1年分入ります。

企画時は正方形ダイアリーとの使い分けを想定して、原稿やアイデアなど書き溜めたものを持ち歩くネタ帳のような使い方をイメージしていました。

実際の私のネタ帳はとても薄くて、アイデアを出さないといけない時はやはり頭を振り絞りますし、定期的に決まって書いている原稿も、依頼が来てから考え始めます。

だから本当はこんなネタ帳をアイデアいっぱいにして持っておけたらと思います。

静かに艶が出てゆっくり変化するオリジナルのオーガニックオイルドレザーは、硬すぎず、柔らかすぎないちょうどいい手触りですし、欠品することが多いシュランケンカーフの在庫も今はあります。

大和出版印刷さんがDICカラーデザイン社さんと協力して50色のカラーバリエーションを持つノートiiro(イーロ)を販売されていますが、そのiiroのシステム手帳リフィル版が新たに発売されました。

片面にテーマカラーのドット方眼が印刷されていて、反対面は無地ですが表のドット方眼が透けて見えます。

紙はクセがなく、万年筆でも滑らかに書ける金菱を使用しています。それぞれの色にストーリーがあって、その色のある風景が目に浮かぶようです。

自分仕様の手帳を考えた時、選択肢はバインダー金具を装備したシステム手帳ということになります。

システム手帳はどう使っていいか分からないという人もおられますが、最初は好きな罫線や色のリフィルを挟んで、普通のノートのように使い始めるといいと思います。

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⇒iiro システム手帳リフィル・バイブルサイズ

⇒iiro システム手帳リフィル・M6サイズ

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オリジナル万年筆のペン先コンチネンタル クラシックインスピレーション1985

オリジナル万年筆「コンチネンタルクラシックインスピレーション1985」(以下コンチネンタル1985)は、軸とペン先ユニットは別々に入荷します。

14金のペン先ユニットはペン先、ペン芯などもバラバラの状態で、ペン先は当店の基準に合うように研ぎ直し、ペン先とペン芯が密着するように調整しています。

一日中ペン先調整をしている日もありますが、調整したペンに喜びのお言葉をいただくと嬉しくて励みになります。私が当店を始めたきっかけはこういう生活がしたかったからなので、とても幸せなことだと思っています。

最近金属アレルギーになってしまい、メガネをかけてマスクをして調整するようになりましたが、それくらい何とも思いません。

オリジナル14金ペン先は、イリジウムの大きさが4種類入ってきて、その形をそのまま生かしたり、極端に細くして国産のF程度に研ぎ出しています。

FはパイロットのFのように細く丸いペンポイントに仕上げて、どの角度で書いても細く書けるようにしています。

イリジュウムの下の絞り込みが寝かせて書いても細く書けるポイントですが、海外の研ぎはたいていコレがありません。

海外のものは標準としたもので、立てないと細く書くことができませんが、書き味は良くなります。

三角研ぎは書いていて文字に変化が出るのでとても面白く、書くことを楽しむためのペン先だと思っています。普通の研ぎと筆記感、筆跡が違うと思っているので、F以上の字幅に三角研ぎも設定しました。

特に親指側(右利きの人は左側)にペン先をひねって書くと細い筆ペンのような文字を書くことができます。

ペン先の鳳凰の図案は、日本的なモチーフにしたかったのと、個人的に万年筆で最も大切なパーツであるペン先には神が宿るということをずっと信じているので、それもモチーフで表現したかった。

神が宿ると言っても特定の神様のことを言っているわけではなく、書き味の良いペン先には、日本人的な感覚の神様がいると思えるくらい他の万年筆とは違った書き味を持っているということを象徴的に表したいと思いました。

軸はレジンを扱うメーカーで廃番になっていたものを、この万年筆のために再生産してもらい製品化することができました。

今回の万年筆を吸入式にすることもできましたが、吸入式にすると軸が太くなりキャップの尻軸への入りも悪くなるので、コンバーター式にしました。

更に軸が透明の方が内部のインクを確認することができるため実用性が高いと思いました。琥珀模様の軸は透明でありながら質感の高さも併せ持ったものだと思います。

たくさんの字幅、ペンポイントの仕上げの違いがありますが、さらにスタブ加工や極細への研ぎ出しなど、オーダーも承ることもできますので(ご購入時のオーダー調整は無料です)、何かございましたらぜひお申し付け下さい。

オリジナル万年筆 コンチネンタルクラシックインスピレーション1985