いつも持っていられる小さなペン

そんなによくあることではないけれど、出掛けた時に自分のボールペンを持っていて良かった、と思うことがあります。

先日は運転免許の更新に出かけて、晴れてゴールド免許に戻ることができました。

地元の人は誰も間違わない若宮の第二神明下の変則交差点の進入を間違えてからの6年ほどでしょうか、本当に長く感じられた。

そんな免許の更新の時でも書かなくてはいけない書類があって、自分のボールペンを持って来ていてよかったと思いました。

設置されてあるチェーンで繋がれたボールペンで書いてもいいのですが、できれば自分のペンで書きたいと思う心理には、何となく共感していただけるのではないでしょうか。

先日の中国出張の際にも、同じようなシーンがありました。

入国の時には細々と入国申請書類を書かないといけないし、帰国時にも課税申請書類を書かなくてはいけません。

そんな時、気に入っている自分のボールペンがあると、面倒なことでも少し気分良く書けるような気がします。

スーツやジャケットで、内ポケットがある服を着ていたらそこに差しておくことができるけれど、カジュアルな服装でしか旅に出ることがないので、ペンはどうしても別持ちになります。

ペンケースに入れて、手持ちの鞄に入れて持ち運ぶことになりますが、パスポートケースに挟んでおくことができるくらいコンパクトなものがあると旅先では便利です。

カヴェコのリリプットボールペンをそんな風に使っている、とお客様にうかがって、とても共感しました。

短く細いデザインのリリプットですが、重量がありますので意外に書きやすく、書類を書くのにも不自由しないし、ちょっとしたメモを取るのにこれほど良いものはない。

私はいつも雑記用のメモ帳も持ち歩いていて、メモは何でもそこに書くようにしています。出先で立ったままメモを書く時にカヴェコのようなコンパクトなペンは使いやすい。

カヴェコの代表的なスポーツも短いデザインなので、簡単なペンケースに入れて、外出時の持ち運び用にすることができます。

外出用の万年筆とボールペンなどがいつも決まって鞄の中にあるようにしたいですが、カヴェコはそんな存在のペンにピッタリで、いつでも愛用のペンで書くことができると思える、日常を少し楽しくしてくれるものかと思います。

今当店ではカヴェコフェアをしていて、スポーツ、リリプットなどのカヴェコの歴史的なモデルを中心に品揃えしています。

お買い上げのお客様にはプレゼントも用意していますので、ぜひ一度手に取ってご覧下さい。

*今月10/25(金)~27(日)の期間、福岡での590&Co.さんとの共同出張販売「&in福岡」にもカヴェコフェアを持って行く予定です。

*そのため、店舗で実物を見ていただけるのは21日(月)までとなりますが、カヴェコフェアは29日(火)まで行っています。

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メディコ・ペンナ~蓮見先生のサイン会~

3年前、コロナ禍で苦しい営業を続けている時に「メディコ・ペンナ」が出版されました。

「メディコ・ペンナ」は神戸北野にある架空の万年筆店で繰り広げられる、調整士である店主やスタッフと、お客様のやり取りを描いた小説です。

テクニカルアドバイザーとして参加させていただいた私の名前を本に記載して下さったこともあって、全国からお客様が来られて本当に有難かった。

当店も私がこの本に関わらせていただいたこともあるし、多くの人が万年筆に興味を持つきっかけになるのではと思って、当店でも積極的に本を販売させていただきました。

当店だけでなく、メディコ・ペンナの単行本は順調に売れて、重版もされました。そして今年9月に、ついに文庫化されました。単行本が売れなければ文庫化されないと思いますので、とてもめでたいことだと思っています。

その文庫化を記念して、10/12(土)14時~16時、蓮見恭子先生のサイン会を当店で開催させていただきます。

予約枠で空いている時間もありますし、飛び込みできていただいても大丈夫ですので、ぜひ多くの方に来ていただきたいと思います。

蓮見先生やポプラ社さんの公認をいただいて、メディコ・ペンナの世界観をイメージしたオリジナルインク「メディコ・ペンナ~北野異空間~」も販売しています。表紙を描かれた名司生さんのイラストをパッケージに使わせていただき、より雰囲気のあるインクに仕上がりました。

この小説のおかげもあって、最近は「ペン先調整」や「ペン先の研ぎ」が、多くの人に知られるようになってきたと思います。

ペン先調整は、たくさんの書き味の良いペン先を見て、その無数のパターンを表現する経験と目とセンスによって成り立つ技術だと思って、日々さらに良くなるように努力してきました。

研ぎはそのペンにさらに個性的な書き味と特別な使用感をもたらすものでなければならないとして、三角研ぎは認知されるようになってきましたが、さらに研ぎのバリエーションが出せるように、お客様の要望を掘り起こして、研究することが必要だと思っています。

メディコ・ペンナは当店にとってそんな励みになる本で、万年筆を知らない人へのアプローチだけでなく、万年筆の業界を活性化させてくれるものだと思っています。

⇒小説・メディコ・ペンナ単行本/文庫本(書籍・文集・ブックカバー・しおり)TOP

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カヴェコフェア 10/1(火)~10/29(火)

5月にドイツに行った時、カヴェコ本社を訪問できたのは本当に良い思い出で、とても勉強になりました。

日本のカヴェコの総代理店であるプリコの石川社長の紹介ということもあると思いますが、カヴェコのマイク社長は初対面の私たちを歓迎して下さり、社内を案内してくれたり、長時間付き合ってくれました。

マイク社長の姿勢から、世界中で販売しているカヴェコというブランドの販売店、その先にいるお客様への責任の重さをを感じて、ブランドを持つということの心構えを知りました。そして本社を出る時には、カヴェコのペンの魅力にすっかり取り憑かれていました。

カヴェコのコンセプトは、創業1883年という長い歴史の中で生み出された往年のペンのデザインを現代風に復刻して、使いやすく買いやすい価格で販売するということなのだ、とカヴェコ社訪問で理解しました。

ある程度万年筆を使って、ビンテージなども使った経験のある人なら思うことかもしれないけれど、私は古い万年筆のデザインと現代のペンのような安心して使える機能性が融合したものがあればいいと思っていましたが、カヴェコはそれを実践している会社だったのです。

金ペン先で装飾の華やかなイタリアの高価な万年筆もいいけれど、それらと同じように、カヴェコのペンを当店のお客様にも使っていただきたいと思いました。

当店では、10月29日(火)まで当店でカヴェコフェアを開催しています。

先ほど申し上げた、カヴェコのコンセプトが最もよく表れているペンをピックアップして、通常当店で扱っていなかったものも揃えました。

期間中、カヴェコのペンご購入の方に「カヴェコオリジナル缶バッジ」、5,000円以上のペンをご購入で「ドイツBRUNNENレポートパッド」、1万円以上の万年筆をご購入で「カヴェコオリジナルカートリッジケース」をプレゼントさせていただきます。カヴェコを使っていただくきっかけになればいいなと思っています。

カヴェコのペンで代表的なものは、スポーツというモデルになります。

1939年に生まれたペンで、1967年のミュンヘンオリンピックでは公式ペンに採用されたペンです。

独特なデザインのペンですが、キャップを尻軸につけるとちゃんと書きやすいバランスになって、実用性も高いことが分かります。

キャップを閉じると長さが短くなって、M5手帳ともバランスが良い。

カヴェコ全体に言えることですが、どのペンも金属軸のものは、適度な重量感があって、バランスも良く、書き味も良く感じられるので、楽しみながらお使いいただけるモノだと特にお勧めいたします。

カヴェコは基本的にスチールペン先ですが、金ペン先も別売りされています。

アルスポーツ、スチールスポーツ、リリプット、スペシャル、ディアの金属軸の万年筆にそれらを装着することができます。

それがカヴェコらしいかどうかは別として、やはり金ペンにすると書き味がひとつ上のグレードに上がりますし、使っている時の喜びは一層強くなるかもしれません。

もちろん金ペン先、ステールペン先の区別なくペン先調整は書き味良くなるように、使いやすくなるようしっかりさせていただきます。

カヴェコフェア中、カヴェコの長い歴史の中で発売されたペンを収めた書籍も実物をご用意しています。ぜひカヴェコフェアを見にご来店下さい。

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