インクと香水

インクと香水
インクと香水

昨年から使い出して、とても気に入っていつも使っている香水がなくなってしまったので買いに行きたいと思っていますが、最近の休みの日は他の用事があって(先週は靴を買った!)京都のショップに行くことができずにいます。

インターネットの通販でもしかしたら買えるのかもしれませんし、大阪の百貨店内にあるショップでも買うことができますが、仮に毎回同じ香水を買うにしても気に入っているその空間である京都のお店に行って、一応メニューを見て、何種類かの香りを試してから買いたいと思っています。

当店に来られて、インクを選ばれている方も同じようなお気持ちなのだろうかと思います。
毎回選ぶインクは一緒だったとしても、一応色見本帳で他の色も見て、迷ってから買いたい。あるいはまた違った色を選んで気分を変えてみたい。

香水はサンタマリア・ノヴェラ薬局の香水を使っています。
修道院の一角にある、とても厳かで静かなフィレンツェ本店の雰囲気に気後れしながら香水を選んだ思い出も含めて、その香水を使う理由になっています。

京都のお店は小さいけれど、フィレンツェのお店の雰囲気と京都らしさが良い感じでミックスされていてとても好きなので、なるべくそこに行きたいと思う。
サンタマリア・ノヴェラの香水はとても有名で、多くの人が知る存在だと思いますが、そういうものがよりたくさんの人と共感し合えて楽しいと最近思うようになりました。

万年筆でも定番のものの方が、良いものを見つけた時に多くの人に勧めることができる。
香水とインクはどちらも液体で、なくなっていくもの、瓶の形や素材も重要な選択基準になっているところが、面白いくらいに似ています。
ちなみに私はほとんどの万年筆に当店オリジナルの「朔」のインクを入れています。
まだまだ暑さは厳しいけれど季節は確実に変わりましたので、次は秋の色「山野草」のインクでも使ってみようかな?と思っています。
オリジナルインク山野草は定番としていつでもありますので、多くの人と紫と青の中間のこの色の味わいについて共感し合えると思います。