子供の頃、家にレゴブロックがたくさんあり、イメージを膨らませてからレゴを組み立てるのはとても楽しく、絵を描かなかった子供だった私にとっては精一杯創造的な遊びだったように思います。
夢中になって組み立てて、せっかく作ったものを崩してしまうのが嫌で、片付けずに母親に怒られたことを思い出します。
国産のブロックも世間にはありましたが、使われている色が少し違い、強くはっきりしたレゴブロックの色調やパッケージから、子供心に外国(デンマーク製)を感じていました。
ラミーサファリを見ていると、子供の頃遊びながら、その色調やパッケージから外国(特にヨーロッパ)を強く感じていた気持ちを思い出します。
子供の頃、せめて中学生か、高校生の時にサファリを知っていればよかったと思います。
書くということを当時から何となく好きだと思っていて、母親の使っていた大きな万年筆、モンブラン149に羨望を感じていました。でもそれは子供の使うものではないと思っていましたので、そんな時にサファリを知っていれば、気後れせずに万年筆を使うことができたかもしれません。
万年筆を使っていればもっと書くことが楽しくなっていて、成績も良かったのではないかと思ったりします。(きっとそんなことはないと思いますが)成績は別にしても、書くことが楽しいと必ず思っていたはずです。
新入学シーズン目前で、プレゼントなどの必要がある方も多いと思いますが、若い人に贈るプレゼントとして、ぜひサファリを選んで欲しいと思います。
もっと高級な万年筆を選ぶこともできるかもしれませんが、サファリには外国を強く感じさせるデザインがあり、日常の筆記具として使いやすい手軽さ、さりげなさがあって、必ず使ってもらえるものだと思うからです。
サファリは軽く、サラサラした書き心地を持っていて、私たちのように様々な万年筆を使ったことがある手が肥えた者でも、これはこれでいいと思える独特の個性を持っています。
それを証拠に、たくさんのコレクションを持つ人でも必ず1本はサファリを持っていますし、毎年発売される限定色を気にされる方は本当に多く、その安定した人気にいつも感心させられます。
安価な万年筆は今では選択肢も多く、サファリより安い価格のものもありますが、その代表格はやはりサファリですし、実用的にも、デザインの上でもサファリを超えるものはまだ存在していないと思っています。