タフなモノに惹かれる ル・ボナー3本差しペンケース

タフなモノに惹かれる ル・ボナー3本差しペンケース
タフなモノに惹かれる ル・ボナー3本差しペンケース

繊細で扱いに気を使うものよりも、丈夫でタフなものに惹かれます。
エレガントなデザインで繊細なものももちろん良いですが、私が選ぶ際の条件は、「最初に多少の不便があっても、丈夫で長く安心して使えるもの」です。
丈夫な革、天気を気にせずに履くことができるラバーソールのレッドウイングのチャッカブーツもそんな理由で選びました。
しかし、そのタフな仕様ゆえなのか、履き始めた時あまりの堅さに閉口しました。
でも堅い革による足の痛さを我慢しているうちに少しずつ革が柔らかくなってきて、自分の足にフィットしてくる感じは、一筋縄でいかないモノを手懐けているようでとても楽しいものでした。

ル・ボナーさんのペンケースは、とてもシンプルで堅牢なデザイン同様、その仕様もタフなものになっています。
全体に厚いブッテーロ革を背中合わせに張り合わせた2枚構造で、かなりの硬さ、厚さがあります。その強度は少々上から押さえても形が変わらないほどで、まさしくペンを守るという感じです。
そのため使い始めたばかりの時はその硬さに戸惑うかもしれませんが、使い込むうちに少しだけ柔らかくなってきます。

もちろん頑丈さでは申し分ありませんし、その使い慣らしていく感じが良質で丈夫な革製品ならではのもので、より所有欲を満足させます。

かなり太いモンブラン149クラスのオーバーサイズの万年筆を3本入れることはできませんが(3本差しの中央のスペースには入りますし、1本差しには収まります)、モンブラン146、ペリカンM800などの標準サイズのものなら問題なく3本収めることができます。

ペンをコンパクトに収納して持ち歩くというペンケースとしての役割よりも、持ち歩いているペンをいかに保護するかということが、ル・ボナーさんのペンケースでは大切に考えられている結果の構造であり、デザインになっています。

しばらく品切れ状態になっていましたが、今回新色を追加して再入荷いたしました。
新色のネイビーは素材感が表れやすいブッテーロの中では異色の存在で、とても端正な印象を与えます。
黒のペンケース同様、濃い色のスーツの時に持っても違和感のない、フォーマルな装いにも似合うと思います。

ブッテーロ革の黒の艶やかさは、エージングによる変化が楽しめるキャメルなどの色とはまた違う魅力を持っています。
今まで黒は黒ステッチで仕上げられていましたが、今回からル・ボナー松本氏の手縫いによる赤のステッチのものになっています。
発売から3年、すでに定番的な存在になっている、ル・ボナーペンケース。
すこしずつ装いを変えて作り続けられる確固たるペンケースの逸品だと思っています。

⇒ル・ボナー3本差しペンケース
⇒ル・ボナー1本差しペンケース