ほとんどの人がそうかもしれませんが、冬が嫌いで外が寒いと外出したくなくなったり、出勤する時間もダラダラと遅くなったりします。
そんな憂鬱な冬を少しでも楽しくしようと、外出したいと思えるようにしようと思い切って買ったグローバオールのダッフルコートは今では冬の間中手離せないものになっています。
かなり厚手のウールなので重さもかなりありますが、それを差し引いてもメイドインイングランドというロマン、オーソドックスで流行に左右されないデザインはダウンジャケットに戻れない満足感を着るたびにくれます。
イギリスで70年もの間変わらずに作り続けてきたというロマン、そしてファッションのトレンドに流されないダッフルコートのスタンダード、これだけでも着る人を幸せにしてくれて、出不精を緩和してくれます。
こういった古くから変らずに作り続けてきて、スタンダードとなったものに私はとても惹かれます。
その好みは多くの場合、他の物にも当てはまり万年筆も同様です。
今までになかったものを作ろうと奇をてらった斬新なものよりも、クラシックで保守的な作りのしっかりしたものがとても好きです。
作り続けるためにはただ何も変えずに惰性で生産するのではなく、少しずつでも改良してより良いものにしていく努力が必要で、長い年月をかけて作り込まれたものに勝るものはないと思っています。
ファーバーカステルは、世界で最初に鉛筆を製造したメーカーとして有名で、その歴史は250年にも及ぶということですので、筆記具メーカーとしては最古参になります。
9000番鉛筆という濃い緑色の鉛筆が最も有名で、ファーバーカステルを製図・デザインの分野で最も尊敬されるメーカーとしている立役者ですが、その鉛筆のノウハウが存分に生きていると思われる伯爵コレクションの万年筆をご紹介いたします。
伯爵コレクションの万年筆は、他の万年筆のようにキャップを尻軸につけてベストなバランスを保ったり、適度な軸の太さがあって万年筆を寝かせてゆったり書くという書き方ではなく、キャップを尻軸につけずに、万年筆を立て気味にして書くというのが合った使い方だと思っています。
それはもしかしたら鉛筆につながる書き方なのかもしれないと思うと、ファーバーカステルが独自に守り抜いてきた鉛筆作りに対してのこだわりが、万年筆に生きているのだと理解できます。
万年筆を使い慣れた人が、他の万年筆からファーバーカステルに持ち替えて書いた時にとても違和感を感じるかもしれませんが、これがカステルが提案する万年筆だと思うと、そして鉛筆作りで250年間の実績があるということは誰をも黙らせてしまいます。
伯爵コレクションのシンプルだけどとてもファーバーカステルらしい、優雅さを感じさせるデザインは、他の万年筆メーカーが良しとするバランスでは作り得ないもので、そういった点において伯爵コレクションの万年筆はスタンダードでないのかもしれませんが、これこそがファーバーカステルがスタンダードとする筆記具だと思えてしまいます。
私にとって外出したくない気持ちを奮い立たせるものがグロバオールのダッフルコートだとすれば、なかなか気が乗らない仕事に向かわせてくれるのがファーバーカステルの万年筆で、そこに伝統とロマンを感じています。
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*画像は伯爵コレクション・グラナディラです。