ローラーアンドクライナー ライニガー~万年筆洗浄液~

ローラーアンドクライナー ライニガー~万年筆洗浄液~
ローラーアンドクライナー ライニガー~万年筆洗浄液~

万年筆の故障で最も多いのはインク詰まりなので、インクの出が渋くなった時やインクの色を変える時は、水洗いしてからインクを入れ直して下さい、と万年筆を初めて使うというお客様に申し上げています。

万年筆の洗浄は万年筆を快適に使う上でとても大切なことで、ペン先周辺を洗い過ぎて悪いことは何もないと思っています。
そう言いながらも私はとてもいい加減で、例えばインクをブルーからブラックに変えたいと思った時、水を2,3回吸排水して、中に薄くブルーが残っていてもお構いなしに黒を入れてしまいます。
それで今までトラブルは起こったことがなかったので問題はないのだろうと思っています。
ずっと茶系のインクが好きで、冬枯れの合間を縫って断続的に数々の茶系のインクを使ってきました。
1回使い始めるとそのインクを使い切るまで同じインクをほとんどの万年筆に入れて使います。
手紙などはその日の気分によって色を選ぶのもいいと思いますが、手帳の中はなるべく同じ色で統一していたい。
結局その時使っている細字のペン全てに同じ色のインクを入れることになります。

いい加減な洗浄をして、インクの色を変え続けてきたけれど、今回使いたいと思ったローラーアンドクライナーのセピアは、他の色と混ざると固まる危険性が高いと言われているインク。
普段いい加減な洗浄をしていましたが、さすがに固まるのは嫌だと慎重になっていたところに、ローラーアンドクライナーの万年筆洗浄液「ライニガー」が発売されました。
今までこの手のものは使い方が面倒に思えましたので、使ったことがありませんでしたが、ライニガーの良いところは使い方がとても簡単なところです。
ある程度万年筆内を水を吸排水して洗っておいてから、このライニガーを吸入します。
ボトル内にペン先サイズのポケットがあり、そこに液体が溜まるようになっていますので、吸入もストレスなく行えますし、液体が少なくなって、吸えなくなることはありません。
ライニガーを吸入したら入れたままで5分ほど紙に書きます。
書くことで、インク分が紙に出てきます。
5分ほど書いたら、ライニガーを排出して、水を吸排水して内部をすすいだらできあがり。
タンク内、ペン芯などに残っていたインク分を洗い流してくれます。
インクの固着が激しく、まだインク成分が残留してそうでしたら、これをもう一度繰り返します。
私はこのライニガーが来てから、万年筆を洗浄するときには必ず使うようになり、これがをしないと気持ち悪くなりました。
何度も言いますが、この製品良いところは簡単な使用方法にあります。それを利用して、なるべくマメに使うことをお勧めします。

万年筆内の洗浄はライニガーでできますが、インクが服や手に付いた時に役に立つものがあります。
クリーンシュシュです。
これも優れもので、私は調整などでインクが服に飛ぶことがありますが(それ以上に顔には無数に飛んできます)、クリーンシュシュでほぼ目立たなくなります。
クリーンシュシュは、食べ物のシミにも有効で、ラーメンの汁が飛んでできたシミなどもすぐに消すことができます。
日常的に持ち歩くのにも、クリーンシュシュはお勧めです。

書くことと関係のない、どちらも裏方的なものですが、万年筆を快適に使く上であった方が良いもののご紹介で、万年筆をスマートに使いこなすことにつながるものだと思います。

⇒ローラー&クライナー 万年筆洗浄液ライニガー(reiniger)
⇒クリーンシュ!シュ!ボトルタイプ