先週の定休日、京都での打ち合わせの後、いつも乗る京都駅ではなく、四条河原町から電車に乗りました。
打ち合わせが早めに終わったので、夙川に寄って分度器ドットコムのお店に寄ろう、そして谷本さんと夕飯を食べようと思ったからです。
途中十三で乗り換えなければいけませんし、特急でも新快速よりも停車駅が多く、JRに比べて阪急は不便に感じてあまり利用することがありませんでした。
でも特急の停車駅が増えたおかげで夙川にも停まるようになり、分度器ドットコムのお店にも行きやすくなりました。
夙川駅に降りてから谷本さんに電話して、お店で待ち合わせることにしました。
人通りの少ない場所にあるそのお店の夜は、暗くなったばかりの時間でもとても遅い時間に感じられ、元町の人の流れから外れた当店の夜ととてもよく似ています。
店の立地としてはどうか分かりませんが、静かな日本の町の夜という感じがします。
分度器さんの店は、非常に品数が多く、しかも他のお店にはないような珍しいものばかりあります。オリジナル商品のアイテムが多いのと、独自で海外から直接買い付けている商品がたくさんあるからです。
どれも欲しいと思いながら、どうしても使いたいと思うものを選んで買い物をさせていただいて店を出ました。
谷本さんと夙川駅近くのとんかつ屋さんに入りました。
実は前日も谷本さんが夕方当店に来られて、少し話したりしていました。
9月10日からの分度器ドットコムイベント「文旅」の開催のための店舗見学ということもありましたが、2日連続で、しかもわざわざ会いに行くというのも変な感じかもしれませんが、いつもこうやって会って話すのがとても楽しいと思わせるのが谷本さんで、それはル・ボナーの松本さんにも感じています。
イベントについて話をした後、世間話や身の回りの話などをしていました。
谷本さんの会社は着実に大きくなっていて、売上も、スタッフの人数も増えています。
周りに対する責任の重さや期待は私の比でなく、それらの期待に応えようとするプレッシャーは相当なものだと思いますので、私たちと会う時だけでも力を抜いて、気楽でいて欲しいと思っています。
谷本さんと出会う前の私は、本当に狭い視野しか見えていなかったと思います。
谷本さんは旅先で見て気に入ったものを交渉して買い付けてきたり、様々な人にアプローチをかけてオリジナル商品を作ってもらったりしています。
海外のメーカーなどからも、直接やり取りして商品を仕入れていて、全てのお膳立てが整った上でしか仕事をしていなかった自分が恥ずかしくなりました。
6月のヨーロッパ旅行も、谷本さんがいなければ実現しなかったもので、海外も同じ地球の上だというように考えられるようになったことに感謝していますし、私の旅への渇望に気付かせてくれました。
谷本さんも私も常に旅をしていたいと思っているところがありますが、やはり仕事をしていると簡単に旅に出ることはできません。でもまた必ず旅を仕事にできるようにして、出かけたいと思っています。
私のライフワークが万年筆を使う人のためのものであるなら、谷本さんのライフワークは文房具を探して旅をするというもの。
理想とするオリジナル商品を作ってくれる人を探したり、見たこともない自分の美学に合った文房具を探して旅する谷本さんの文旅をテーマにした分度器ドットコムのイベントを9月10日(金)から9月30日(木)まで開催します。
⇒「分度器ドットコムイベント”文旅”」
9月10日(金)~9月30日(木)まで開催。土曜日・23日(祝日)は谷本氏来店予定です。(時間は未確定)