2013年版オリジナルリスシオダイアリーが完成しています。
当店、分度器ドットコム、大和出版印刷が共同で企画し、万年筆で書くことを前提に作り、今回で4年目を迎えました。
当然、私は愛用しています。1冊だけでもスケジュール、記録を兼ねてしまうカレンダーのようなマンスリーダイアリー。
使い方の自由度が高く、行動予定・仕事の期限などを管理しやすく、計画、立案にも役立つウィークリーダイアリー。日記代わりにも使え、仕事などの記録に特化したフリーダイアリーであるデイリーダイアリーを代わる代わる使っています。
毎年リスシオダイアリーの次年度版が出来上がると、これに合う万年筆は何か考えます。
ノートや原稿用紙、便箋もさることながら、ダイアリーこそ万年筆で書きたいと思っていて、それは筆圧をかけずに書くことができるということもありますが、後から読み返した時に見やすいということもあります。
最初から最後まで同じ色のインク、同じ線の太さで書かれているダイアリーは何とも美しいと思います。
それは人によって違い、私がたまたまダイアリーに書く文字は全て揃っていないと嫌なだけなので、これからの手帳への筆記を担う万年筆についていつも考えます。
手帳に仮にペンホルダーがついていても、傷がついたり、落としたりすることが怖いので、手帳用の万年筆でさえ、ペンホルダーには差しません。
そんな私がお勧めする手帳、ダイアリー書き用の万年筆はボディの大きさなどは関係なく、どれが手帳をきれいに気持ちよく書くことができるかという条件しかありません。
でもそれはとても大切なことだと思っていますし、もしかしたら手書きの中で一番多い用途である、手帳、ダイアリー書きの万年筆をペンホルダーに入るからという理由だけで選びたくないということです。
握りやすい大きさもあって、ペン先のフィーリングも細字でも滑らかで良いものを使いたい。
オマスアルテイタリアーナミロードは、ペリカンM800、パーカーデュオフォールド、モンブラン146と競合する万年筆ですが、ペン先のしなやかさ、気持ちいい書き味は他社よりも優れていると思っています。
字幅の種類も豊富で、極細もあって、これが手帳など細かい文字を書かなければならないものへの筆記に一番向いています。
細い字幅を揃えている他の万年筆では、アウロラオプティマもダイアリー書き用の万年筆としても素晴らしいし、シェーファーの細字の滑らかさは伝統的なものでこちらも定評がありますが、オマスミロードは線は細くても、柔らかいペン先を持っていますので、非常に気持ちよく書くことができます。
ところで、オマスミロードはブラックボディがプラスチックのペン芯、マルーンボディがエボナイトのペン芯になっていて、このペン芯の違いが書き味に微妙な違いを持たせています。
プラスチックペン芯のブラックボディはハード目のしっかりした書き味で、エボナイトペン芯のマルーンボディは柔らかい書き味という違いがあり、ペン芯の違いで両者の違いが出ているのか、そして敢えて違えているのにはどういった狙いがあるのか、分かりませんが、自分の求める書き味によって選ぶことが出来るのはユニークだと思います。
最近、オマスを使う人が増えてきたと実感していますが、実用的にも使う理由のあるオマスアルテイタリアーナミロードは、手帳、ダイアリーを書くという用途にもぜひ使っていただきたい万年筆です。
*オマスアルテイタリアーナミロード ブラック/ゴールドフィニッシュは現在サイト作成中です。しばらくお待ち下さい。