当店での工房楔イベントの翌週に東京インターナショナルペンショーに参加するという、超過密なスケジュールになっていて、店での様々な仕事が後回しになっていました。
工房楔イベントで仕入れた商品をホームページに掲載するという、皆様に期待されていることが分かっている作業も後回しになっていましたので、お客様方は待ちくたびれてしまったのではないかと心配しています。
一気にではないけれどすでに少しずつアップしていて、今日の更新で完了しました。
ノック式ボールペンルーチェやカッターナイフなど、何本あってもいいもの(?)は人気があって、希少性の高い素材から売れて行きます。
たくさんの人が求めていても作れないのが希少材で、売れ筋を沢山作ることができないのは辛いところです。
今回の工房楔イベントでも新しい試みはされていて、欅や楡の拭き漆仕上げもそのひとつです。
木目が美しく入るそれら日本の木に拭き漆をすることによって、木目が際立って、劇的なアート作品のようなものに仕上がっていて、これらのコンプロットは特にお勧めです。
拭き漆によって、ひび割れ防止や防水に効果があり、耐久性の助けにもなります。
永田さんはイベントのたびに常に新しいものを発表しています。
以前はその姿を見ていて、そんなに次々と慌ただしく新しいものを出し続けなくてもいいのではないかと思っていたけれど、今なら永田さんのやっていることがよく分かるし、その気持ちも分かります。
外に売りに出ると自分たちの足りないことがよく分かり、もっとオリジナリティが必要だということを思い知らされる。
出張販売で外に出るようになって、自分の店に足りないもの、求められるものが分かるようになってきたけれど、来年工房楔を始めて15周年を迎える永田さんはずっとそういう環境に身を置いてきた。
東京インターナショナルペンショーに永田さんも呼ばれていて、当店のすぐ後ろで出展していました。
当店でのイベントと変わらない様子でいつも人だかりを作ってやっている後ろ姿を、一人で大丈夫か、助っ人はいらないかと見ていたけれど、大きなお世話でした。
永田さんはそうやってずっと一人でやってきて、高い意識で工房楔のオリジナリティを追求し続けていて、それが次々と作られるモノに結実しているのだと思います。