若い頃、2回目のご来店でお客様のお顔と名前を完璧に覚えていました。
誰よりも、お客様のことを覚えている自信がありました。
でも40歳を過ぎた頃から、その記憶力も怪しくなってきたと認めざるを得なくなりました。
お会いしたことがあるのに、名前が出てこない。万年筆を買っていただいた時に顧客カードを作っても、そこに履歴を書けない事が続いた時でした。
どうすればいいか考えたところ、そのお客様のお住まいかはなぜかいつも覚えているので、顧客カードを50音順ではなく、東日本、近畿、神戸市1、神戸市2、兵庫県、西日本の6冊に分け、それぞれの県のインデックスをふってみました。
それでお名前を思い出せなくても、どちらにお住まいかはいつも思い出せているので、目的のカードに高い確率でたどり着けるようになりました。
絶対的な記憶力は30代には劣るけれど、何かキーワードがあれば記憶を呼び起こせるコツがあることが分かり、自分の記憶力の低下を補ってくれる分類法で、今の自分の実情に合ったものだと思っています。
当店のオリジナルシステム手帳リフィルのブランド筆文葉からVファイルを発売しました。
Vファイルというのは、インデックスの山がついた2つ折りの厚紙によるもので、ファイルボックスと組み合わせて使う、書類を分類するためのものです。
いちいちリングに留めないで、放り込むだけで収納できるし、作業などするときにそのファイルだけを持ち出すこともできます。
携帯する必要がなくなったシステム手帳リフィルを収納する場所としてVファイルを作りました。
筆文葉のブログ(fudemoyou.wordpress.com) で金治智子さんが大きさの違う紙片なども収納できると提案していますが、サイズにとらわれない、特に小さな紙の収納にも威力を発揮する書類収納用品です。
しっかりした質感のある紙を使用していて、コレクトのB6サイズ情報カード用ボックス(https://www.p-n-m.net/contents/products/OG0239.html)との併用を提案しています。
このボックスには、Vファイルとともに、システム手帳本体も収納することができます。
システム手帳を活用するにあたり、ページの分類の仕方は、その使い勝手を左右する、使い手のセンスが現れるところですし、考えていてとても楽しいところだと思います。
大切な情報を書き込んだリフィルを保管しながら、活用するための分類にぜひお使いいただきたいものだと思っています。