自分の仕事やプライベートの全てが1冊の手帳に収まっているということにロマンを感じていました。
システム手帳ならリフィルの差し替えが利くのでそうやって使っていましたが、私の使い方では少し無理があると感じるようになりました。
やはりノートや手帳にはそれぞれの用途があって、その目的に合ったものを使うのが一番スムーズに作業できると認めざるを得ません。
当店にはシステム手帳以外にもオリジナルダイアリーなど、いくつかのノートや手帳があって、それらを用途別に使い分けた方が、仕事にも役立つのではないかと思い、考えてみました。
・カンダミサコシステム手帳と筆文葉リフィル
システム手帳はコンピューターのエクセルのように、いくつもの項目に分かれるデータを追って記録していくことに向いています。
一気にページを埋めるのではなく、少しずつデータなどを記録していくような使い方。
バインダー式なのでページを足したり差し替えることもできるし、インデックスを入れて何項目にも渡るものを同時に管理することもできる。
全てを1冊に収めないなら、カンダミサコシステム手帳のように薄型のものの方が使いやすい。必要なリフィルだけを持ち歩くことで、マメに内容をメンテナンスすることができ、ただ手帳に挟んであるだけのリフィルも減ります。
筆文葉リフィルのデザイナー金治智子さんもシステム手帳のそんな用途に気付いていて、横罫、方眼のリフィルはデータや記録を取り続けるのに適しているし、水玉リフィルはデータを比較するのに向いていると私は思っています。
・オリジナルダイアリー
ダイアリーは、時系列に並んでいることに価値があります。
間にいろんなものが入っていると検索がしにくくなりますので、ダイアリーの用途だけだと綴じ手帳が向いているということになります。
日々流れていくものを見返す場合、検索基準が時間なので遡っていけば見つけることができます。
予定などのスケジュールとその日のToDoなどは、綴じタイプのスケジュール帳に書くのがいいかもしれません。
当店オリジナルの正方形ダイアリーのマンスリー、ウィークリーがあればスケジュール管理も日々のToDoの管理もしやすいのでお勧めです。
システム手帳やダイアリーに原稿などもかけたらいいとずっと思っていました。
その方がページが文字で埋まっていて見た目がかっこいいという理由だけですが、それもまた使い方に無理がありました。
原稿を書いて、ホームページ、ブログ、印刷物になったそれらの下書きは見返すことはないので、持ち歩く必要はない。
原稿用紙やメモ帳などに書いて、どうしても下書きを置いておきたければフィルに保管しておけばいいと気付きました。
・日記
日記もそれらの手帳やダイアリーと一緒にすると混乱してしまうと私は思っています。
自分の考えていることや感情などを書き綴るものなので、日々持ち歩いたり仕事の時に開くものでもありません。
家に置いておくための日記帳には「製本文庫ノート」をお勧めしたいと思います。
小さくて厚みのあるその姿はコロンとしていて、家の本棚に収まっている姿がかわいらしいと思っています。
中紙は廃番になって幻の紙になりつつある、最高の書き心地のLiscio-1(リスシオ・ワン)を使っていたり、丈夫で平らに開く製本や366ページある仕様に関しても、この製本文庫ノートが日記帳のために作られたことがお分かりいただけると思います。
私自身もその時々で考えが変わるし、人それぞれの使い方があって当然だと思います。
今の私は、ノートや手帳を使い分けることを考えるのが何よりも楽しいと思っています。
全てを1冊にまとめるのではなく分けることで、必要な時に必要なものを取り出せることができて、スムーズに紙の情報システムが働いてくれるような気がしています。
・カンダミサコ システム手帳
・カンダミサコ オリジナシステム手帳ルコンチネンタル
・オリジナル正方形ダイアリーcbid=2557112・オリジナル正方形ダイアリーcsid=1″ target=”_blank”>・オリジナル正方形ダイアリー
・装丁文庫ノート