手帳には黄金バランスがあって、縦:横が2:1になっているものがそれだと思っています。
そのサイズ感から考えるとAやBの規格のサイズは少し横幅が広すぎる。あるいは縦が短すぎる。
片手で持って、立ったまま書くことができる、手の平に収まる横幅でないといけないので、あまり大きすぎないものがいい。
横幅10cmくらいのものが理想で、縦は20cmということになります。
最近そんな手帳の黄金バランスを持った手帳が少なくなっているような、あったとしてもあまり顧みられていないような気がしています。
例えば文庫本サイズのノートが非常に多くなっていますが、これは縦横比が2:1ではありませんので、手帳というよりも小型のノートということに(私に言わせれば)なります。
他にも惹かれる理由はありますが、理想的な手帳の黄金バランスを持っているということで、ライフのサニーゴールド手帳はずっと気になっていました。
ライフのハードカバーノートや手帳、日記帳の装丁の強さ、平らに開く機能にも絶対的な信頼を寄せています。
そういった基本的な仕様を持った量産品でライフに勝るものはないと思っているほどです。
お客様の大和座狂言事務所のK女史の3年連用日記を見せていただいて、ライフの製本の強さに驚きました。
3年連用日記を3年間毎日欠かさずつけられて、たくさんの切り抜きなどを貼って倍以上の厚さに膨らんでいるにも関わらず、製本にまったく乱れが生じていませんでした。
これなら3年どころか、5年でも、もしかしたら10年でも使うことができるかもしれないと思いました。
合成皮革の表紙も、安い革を使うくらいなら合皮の方が丈夫で良いものを作ることができる、というライフのポリシーがあって使われていることを聞いたことがあります。
誰かから聞いたり、本などを読んだりして感じ入った話、あるいは突然頭の中に浮かんだ考えの芽などを今までダイアリーの片隅に書いていました。
それは時系列で並んでいて、後から探すことも可能ですが、時間の経過とともにダイアリーの中に埋もれてしまうような気がしてもったいないと思っていました。
そういった何かのヒントになる、自分にとってとても大切な言葉や考えの断片を書く専用の手帳、ネタ帳のようなものを作ろうと思った時にサニーゴールド手帳を使いたいと思いました。
1ページが30行になっていて、5行ごとに太い罫線が引かれている、1ページが6つに分割されている独特の罫線は、フリーダイアリーとしても使うことができるように工夫された罫線ですが、ちょっとした考えの断片を書くのにちょうどいい間隔でした。
紙質もとても良く、にじみや裏抜けがまったくありません。
今この手帳の罫線を少しずつ埋めていくことが楽しくて仕方なく、一冊埋めつくしたら、自分にとってとても大切なものになるだろうと思います。
でも44年も生きてきたのだから、もっと早く始めたらよかったのにとも思うけれど。