当店で試し書きしていただくための用紙を作りました。
お店で万年筆を試す時に、売場に備えられている紙が日頃使っている紙とかけ離れているので、戸惑われた経験をお持ちの方は多いと思います。
万年筆売場などにある紙は、調子の悪い万年筆でも書き易くしてしまいますし、インクの出も多く感じます。
表面に不自然な加工がされているものが多く、言わば万年筆を売るための紙になっています。
それでは万年筆の調子が分かりませんし、買って帰って家で試したら、全然違っていたということもよくあるようです。
当店オリジナルの試筆用紙は大和出版印刷さんの協力を得て作りました。
ペンの引っ掛かりが少なく、インクにじみが適度で、不自然な感じでないものという万年筆用の紙としての希望に適うものを大和出版印刷の多田氏にお願いして、いくつか候補を挙げてもらい、その中から選びました。
皆様がよく使われる一般的な上質紙と何ら変わりなく、万年筆の良否を判定するのにとても適した紙だと思います。
中央下に小さく当店のロゴを1枚1枚全てに印刷し、その入り方もとても気に入っています。
B5サイズで、長辺をレポート用紙のように糊綴じしています。
この手のものは短辺を綴じるものが多く、非常にユニークなものになっていますが、ペンを試すのに良い大きさだと思います。
店でペンを選んでいただくための試筆用紙ですが、販売もさせていてだくことにしました。
価格は300円で100枚綴じです。
こういった用紙を机に置いておくと、メモ用紙代わりに使うことができて、ご自分の万年筆の調子を確認する時にちょっと書くのにもとても便利です。
そんな光景が他所で見られるのかどうかは分かりませんが、自分が持っている書きやすい万年筆を他の人に書いてもらって、その書き味に共感してもらうといった時にもとても便利だと思います。