WRITING LAB.から依頼し、工房楔の永田さんが製作したデスクがあります。
ウォールナット無垢の材料を惜しみなく使っていて、永田さんらしく、WRITING LAB.が目指す遊び心を表現したものが出来上がりとても嬉しく思っています。
ライティングデスクを開けながら、ラボデスクの天板を擦りながら、つい顔がほころんでしまう。そんな机です。
山科のインディアンジュエリーのお店リバーメールと当店が一緒に仕事をすることになったのはこの机作りが発端でした。
ステーショナリーの範囲を広げてその空間を作ろう。大人がその場所に戻ると遊び心が持てて、童心に返れるような場所。
書斎は持てなくても、デスクならそれは可能かもしれない。
大人の秘密基地である一畳書斎を作るというのが駒村氏が持ち込んだアイデアであり、WRITING LAB.が毎週土曜日に頭を寄せ合って、宅配の弁当を食べながら打ち合わせをするようになった最初の仕事でした。
机はオフィスデスク以外仕事で扱ったことがありませんでしたので、お客様方にご自宅のパーソナルデスクについてお聞きすることでヒントにしようとしていました。
本当に有難いことで、たくさんのお客様から書斎や机のお話をお伺いすることができました。
アンケートのようなことに慣れてない、拙い私の質問に親切、丁寧にお答えいただきました皆様に心から感謝しています。
出来上がった2つの机は皆様からお伺いしたお話がヒントになっています。
ライティングデスクは、当初遊び机と言っていたもので、面白い仕掛けが盛り込まれています。
天板を開くと趣味の道具(万年筆を中心とした)を仕舞うことができる空間があって、その上で時間を忘れて遊ぶことができる。そんな趣味の机をイメージしました。
工房楔のコンプロット10も収めることができるし、今後ペンを並べて収納することができるペントレーも作る予定です。
オリジナル真鍮削り出しの金具の働きにより、天板を表裏両面で使うことができ、裏面はブッテーロを張りデスクマットになっています。
ラボデスクは仕事机のイメージ。コンピューターなどが置けるようにコードを通す穴を天板に空け、電源タップのポケットを天板下に設けています。
天板は4枚の板から成っていて、一番奥のピースには金属板が外からは分からないように埋め込まれていて、今後発売する机上用品をマグネットで固定して使えるようにしています。
シンプルな造形の中に様々な機能を盛り込んだものになっていますが、この2つのデスクのもうひとつの特徴は、木目を美しく見せているというところです。
天板や側面など木目を方向、色合いを合わせて、まるで1枚の板のように見せる技術は永田さんの木工家としての経験の豊富さ、美学の現れで、この机のパーツ全てを同じ木から取ったことで可能になっています。
今回机を作って欲しいと働きかけたのはWRITING LAB.ですが、その企画に対して回転する天板や収納スペースなどのアイデア、工夫は永田さんが出してくれたものでした。
当店にあるラボデスクは1200mm幅ですが、リバーメールには1500mm幅が入っていて、京都でもこの机を見ていただくことができます。
万年筆を使う人の遊び心に訴えかけるものを提案していきたいというWRITING LAB.を象徴する机、ライティングデスク、ラボデスクです。
机と揃いのウォールナットの美しい椅子も用意していて、とてもシンプルでスマートなものになっています。
*ライティングデスク、ラボデスク、椅子は受注生産品です。
近日中に商品ページでご案内させていただきます。