東京で人気が出そうなカンダミサコの革製品

東京で人気が出そうなカンダミサコの革製品
東京で人気が出そうなカンダミサコの革製品

当店の店の営業も大事で、おろそかにしていないと心から誓うけれど、1月23日(土)24日(日)に出店する代官山蔦屋書店でのイベントのことをずっと考えています。
必要なものを書きだして、時間がかかるものは早めに手配したりしたけれど、ポロポロともれがあったりして、リストは長くなる一方です。
こんなにもたくさんのモノ、それも商品以外のものが必要なのかと驚いています。
でも一番先に考えたことはやはりどんな商品を持って行こうかということで、神戸の職人さんのもの、中でもカンダミサコさんの革小物を一番に思いました。

カンダミサコさんのモノ作りを一言で言うとスマートさにあると思います。
シンプルでオーソドックスな姿形は洗練されたセンスによって、少しだけ特長のある革製品に仕上がっていて、独特の世界観をカンダミサコというブランドは持っている。
カンダミサコさんの知名度は高くなっていて、求められていると思うけれど、関東方面で扱っているお店はなく、カンダさんの革製品を手に取って見てもらえる機会にもしようと思いました。
カンダさんにイベントのことを話し、アイテムを決めてある程度まとまった数を作っていただけるようにしています。
いつも私のもっと紹介したいという気持ちを抑えるように、少なくしか作ろうとしないカンダさんですが、今回は当店の東京行きを成功させてくれようと力をくれています。

その一部のものがポツポツと入荷してきていて、ペーパーウェイトとA7メモカバーが入荷しました。
ペーパーウェイトはチョコレートやトリュフくらいの大きさのとてもかわいらしいもので、他に見たことがないもの。金属をブッテーロ革で全体をくるんでいるので、手に冷たくなくて、当たるものに傷をつけることがありません。
A7メモカバーはライフノーブルノートやコクヨから発売されているミニサイズのノートブックを収めることができるもので、ポケットに忍ばせておきたい一品。
手になじみの良い、強くて柔らかい革シュランケンカーフと内側は張りのあるブッテーロ革を使用しています。
今回から原材料高騰により価格が上がっているけれど、とても魅力のあるものです。ちなみにアイリスはその革自体が常時あるわけではない、限定革で貴重な仕様です。
今後も少しずつカンダさんの革製品は入荷する予定で、入荷したらすぐに販売しますが、イベントにも持って行きます。
店に商品全て持って行きたいと思うけれどそんなわけにもいかず、当店の特長は何かと自問自答して持って行く商品を選んでいます。

代官山蔦屋書店でのイベントでは日本中の文具店、メーカーなどが集まる予定で、その中に埋もれないような世界で唯一の店でありたいと思っています。

⇒カンダミサコ革製品gid=2125745″ target=”_blank”>⇒カンダミサコ革製品

東京でのイベントに参加します

東京でのイベントに参加します
東京でのイベントに参加します

1月23日(土)24日(日)、代官山蔦屋書店T-site内で開催される「2016 ステーショナリーサロン」に出店いたします。

オリジナル商品や当店以外であまり目にすることができない商品を中心に持って行くつもりですが、万年筆の調整販売も行い、神戸の店でしていることをなるべくそのまま持って行きたいと思っています。
簡単に神戸まで来ることができない関東方面にお住いのお客様にお会いできるのを楽しみにしています。
もし何かご希望の商品がございましたら、会場でお渡しできるようにご用意いたしますので、ぜひリクエストして下さい。

以前なら店を閉めないといけないので、こういったイベントに参加することは考えられませんでしたが、代官山蔦屋書店は2回ほど訪れている大好きな場所だったし、外に出てみたいという想いと、当店が神戸と違う場所でどれだけできるのかを試してみたいと思って出店することにしました。
趣味の文具箱に記事を書かせていただいているおかげで、神戸以外の万年筆を好きな方にも当店のことは知っていただけるようになってきましたが、まだまだ一般的な知名度はなく、東京方面のお客様にも当店のことを知っていただきたいと思っていました。

神戸は当店のような店には商売のしやすい、とても居心地の良い街だけど、ずっとそこから出ずに仕事しているのもつまらないと思い始めたのは、最近の心境の変化です。
今までは東京に行くなんて絶対に無理だと検討もしていなかった。
でもなぜか今ならやれるような気がしていますし、もしかしたら来年は海外に出ているかもしれないという夢が持てるようになってきました。

過去の自分ならとても無理だと思っていたことが、無理してでもやろうとしているうちにできるようになっていることはあると思います。今の自分は去年の自分より成長していると思いたい。そう思えるようになるには、今までやっていなかったことにチャレンジするべきだと思って、いろんな無理をしてイベントに参加することを決行しようとしています。
しかし、今回のイベントに参加することを決めるまで、様々な逡巡がありました。
イベントに参加しませんかと声を掛けていただいた時、店の営業もあるので難しいと、お断りしていましたが、当店を東京方面のお客様にも知ってもらいたいという気持ちはありましたので、オリジナル商品の販売をスタッフK一人で行うということにしていました。
しかし、最近話題の「下町ロケット」を観ていて、中途半端なことはやるべきではない、今やっていることをそのまま持って行って、全力で臨まないと何も得られないと思い直し、3人で参加することにしました。

今月から当店には若い仲間スタッフMが入っています。スタッフMにも華やかな場所を見せてあげたい。
高級感のあるお店は他所にもあるし、お客様の多いお店も他所にあると思いますが、代官山蔦屋書店は一般のお客様に対している最も華やかな万年筆売り場だと思っていますので、それを見ることは何か得るものがあると思っています。
若い時にたくさんのお店を見て、その中での自店の位置づけを考えることが、商売をする上でとても大切なことだと、自分の経験から思っています。

いろいろ理由を並べ立てていますが、一番の理由はイベントに参加することが「おもろい」と思ったからでした。

もしお時間がありましたら、ぜひお越しください。

一期一会の時間を書き残すために~オリジナルフリーデイリーノート~

一期一会の時間を書き残すために~オリジナルフリーデイリーノート~
一期一会の時間を書き残すために~オリジナルフリーデイリーノート~

自分の仕事について必要なスケジュールやToDoなどはウィークリーダイアリーでも充分書くことはできるけれど、1日1ページのダイアリーを諦めることができません。

仕事においてやるべきことを書くだけでは、そのスペースはあまりにも広大に思えます。でも例えば今日のように仕事に追われて、やろうと思ったことの半分もできずに一日が終わってしまうと、それらを書き留めておくスペースが欲しい。他にも、新しい一日である明日に希望を持って、やるべきことを書いておきます。

それはダイアリーにいちいち書かなくても仕事として全く困らないかもしれないけれど、書き残しておきたいと思うことがよくあります。
店での出来事も同じ日などなく、文字通り一期一会のことが毎日起こっていて、それらを覚えておきたい。その時間を自分のノートに書き残しておきたいと思っています。
それは本当に、何の役に立つか分からないものだけれど、書き残さずにはいられない愛おしい時間。
私と同じようにそんな時間を持っておられる方、オリジナルデイリーダイアリーをお勧めします。

オリジナルデイリーノートは、日付が空欄のフリーダイアリーで、1日1ページ式になっています。
やるべきことも、その日あったことも全てこのページに書いていくという考えのもので、実は当店売れ筋のノートのひとつです。
そのデイリーダイアリーが、この度リニューアルしました。

今までリスシオ・ワンという紙で製作してきましたが、この紙を使ったものが完全になくなりましたので、グラフィーロ紙に変わっています。
より引っ掛かりなく書くことができるグラフィーロは極細などの細字のペンで書くことをお勧めします。

その方が1ページの中にたくさんの一期一会を書くことができます。
製本は今までと同じように全ページストレスなく平らに開く仕様で、とても書きやすい。
実は、この製本ができないということで、来年度版のウィークリーダイアリーには採用できませんでしたが、大和出版印刷さんが新たな製本会社さんを見つけ、このデイリーダイアリーのグラフィーロ版の製作には間に合いました。
再来年度(2017年版)のウィークリーダイアリーにも転用することが既に決まっています。

続けていくと、良いこともそうでないことも起こって、変えざるを得ないこともあります。小変更を繰り返して、もっと良くしていきたいと思っているオリジナルダイアリー、その中で一番当店らしいものがこのデイリーダイアリーだと思っています。

⇒Pen and message. オリジナル正方形フリーデイリーノート

シガーケース型2本差しペンケースDue~理想のペンを入れるための理想のペンケース~

シガーケース型2本差しペンケースDue~理想のペンを入れるための理想のペンケース~
シガーケース型2本差しペンケースDue~理想のペンを入れるための理想のペンケース~

オマスアルテイタリアーナパラゴンは、持ちごたえのあるボディと、手応えのある書き味で、書くことが本当に楽しくなるペンだとお勧めしています。
また、工房楔が手掛ける銘木万年筆ボディこしらえをオリジナルで発売して、多くの方にお使いいただいています。
これもまた国産の書き味の良いペン先と使うほどの愛着の持てる銘木ボディで理想の万年筆のひとつの形だと思っています。
しかし、それらのペンを収めることができるペンケースをあまりご提案できていなかったことを心苦しく思っていました。
万年筆を勧めて、それを入れるペンケースがないというのは、万年筆屋として片手落ちも甚だしい。
当店オリジナルの3本差しペンレスト兼用万年筆ケースには、パラゴンもこしらえも入れることができるけれど、もう少し重厚な感じのものの方が、それらのペンには合うのではないかと思っていましたので、ライティングラボとして、シガーケース型2本差しペンケースDue(ドゥエ)を発売できて少し肩の荷が下りたような気がしています。

Dueにはオマスパラゴンがピッタリ入り、他のたいていの極太ボディの万年筆も収めることができます。
しっかりとしたシェル構造になっていて、多少の衝撃があっても中の万年筆を守ってくれますので、安心して万年筆を持ち歩くことができます。
2本のペン同士が当たらないように仕切りもあり、この辺りの造作も製作者の久内夕夏さんは本当に上手くやってくれています。

フィレンツェの伝統的な2本入れシガーケースの構造を踏襲していますが、骨太ながら隅々まで夕夏さんの配慮が行き渡っている繊細なエンド処理など外観も文句のつけようがない美しいものに仕上がっています。
ライティングラボと夕夏さんとで打ち合わせ、試作を重ねて半年ほどかかりましたが、なかなか理想的なものができたと思っていて、売れなくてもいいと思えるくらい完璧な出来栄えです。

実はこのペンケースが出来上がったのは少し前で、すぐにでもご紹介したかったのですが、初回入荷したものが店ですぐに売れてしまい、その上バックオーダーが溜まっている状態でした。
1回に作ることができる本数が少なく、ご予約を承って後日お渡しするという状況は変わっていませんが、木型の本数を増やして、それほどお待たせせずにお渡しできるようになりました。

いつも使いたい理想に近い万年筆だけど、入れるペンケースがなくて持ち歩くことができなかった。そういうものも入れることができる、理想のペンケースのご案内でした。

⇒シガーケース型ケース・2本差し Due(ドゥエ)・予約受付中

オリジナルダイアリーカバー完成~毎日使う上質の革~

オリジナルダイアリーカバー完成~毎日使う上質の革~
オリジナルダイアリーカバー完成~毎日使う上質の革~

9月に来年度用のダイアリーは完成していましたが、革カバーも出来上がりました。
今年はル・ボナーさんの革コレクションの中から、今では手に入らなくなったとても貴重で良質な革を使って製作していただきました。
メインはサフィアンゴート、山羊革を薬品で縮れさせた革で、とても丈夫で、キラキラしたシボに仕立てたものです。
傷を気にせず、使い込むと適度に柔らかくなってくれそうな、実用的でもある革だと思います。

フラスキーニ社のカーフは、非常に柔らかく、使い込むと艶を出してくれる革で、こんなに手触りの良い革はあまりないでしょう。
オリジナルダイアリーは罫線のレイアウトや紙質が特長ですが、上質な革を使うこのル・ボナーさんの革カバーも大きな特長になっています。
オリジナルダイアリーを企画した時に、万年筆で書くというところが当事者の合言葉のようになっていて、カバーもそれを踏まえたものにしました。

とてもシンプルな仕様で、ペンホルダーもベルトもついていませんが、これが書くことにおいて一番使いやすく、このダイアリーを使う人は万年筆をペンケースに入れて使うのではないかと思いました。
余分だと思ったものを全て省いて、カバーの機能だけに特化した潔い仕様のオリジナルダイアリーカバーから、私は静謐な佇まいさえ感じて、大いに満足しています。
シンプルなカバーには、例年通りシングルとダブルがあり、シングルでは厚型ノートと薄型ノートを1冊ずつ収めることができます。
例えば薄型のマンスリーダイアリーと厚型のフリーデイリーダイアリーや、ウィークリーダイアリーを組み合わせて使うことができます。

ダブルには最大4冊まで収納することができます。
1つ目の仕切りにマンスリーダイリーとウィークリーダイアリー、2つ目の仕切りに薄型方眼ノートrectoとフリーデイリーダイアリーを入れることができます。

〇薄型ノート〇

大和出版印刷recto square
〇厚型ノート〇

フリーデイリーダイアリー
リスシオワン正方形ノート

しかし、このダイアリーを使う人は私と同じように考える人だけではありませんでした。
ダイアリーに何か書こうと思った時に、すぐ横にペンがついていないと嫌だ、ペンを探すのが煩わしいという声が聞かれるようになりました。

最初は聞こえないフリをしていましたが、手帳用のペンが決まっている人は、ペンホルダーがついている方が便利に決まっている。
そして、自然に開いたりしないようにベルトもついていて欲しい。
それを実現したのが、今までの当店の取り組みとは違った、女性目線の切り口で商品を企画しているDRAPE(ドレープ)によってでした。
当店の今までの仕様は、素材感やシンプルさなどを大切にしてきましたが、DRAPEのシリーズでは、オリジナルダイリーをエレガントに使っていただくということを大切にしています。
オリジナルダイアリーカバーのDRAPE版の素材は、フォーマルな印象の艶のある革クリスペルカーフの新色、トープとブルーです。
昨年モデルとベルト周りのデザインを変更してさらにエレガントな印象を強めています。

DRAPEカバーによって、今まであまりにも頑なに感じられた当店のカバーとダイアリーをより多くの方にお使いいただけるようになったと思っています。
毎日使うダイアリーだからこそ上質な革を使用したものを。
ここまで上質な革にこだわったダイアリーカバーは他ではなかなか手に入らないと思って、大いに自信を持っています。

⇒Pen and message.オリジナル商品ページトップgid=2127777″ target=”_blank”>⇒Pen and message.オリジナル商品ページトップ

理想のダイアリー~オリジナルダイアリーについて~

理想のダイアリー~オリジナルダイアリーについて~
理想のダイアリー~オリジナルダイアリーについて~

休日に出掛けると、文具店でダイアリー売り場をよく見ています。それぞれに考え抜かれた罫線のレイアウトを見るのがとても楽しく、その中から取り入れることができる要素はないか見ています。

たくさんのダイアリーを見ていつも思うことは、オリジナルダイアリーはやはり理想のダイアリーだったということで、でもそれで安心することなく、愛用している方に迷惑をかけないことも意識しながら、改良していきたいと思っています。
当店のオリジナルダイアリーの優れた部分は、適度な余白があるというところだと思っています。
ほとんどのダイアリーがカチッと作り込まれて完璧にフォーマットされているけれど、そのフォーマット内に書けないものも中にはあって、例えば日程のはっきりと決まっていないものを書くスペースを備えたものは少ないと思っています。

当店のダイアリーは、マンスリーを例にとってみると、日は決まっていないけれどその月に予定されていることを記入することができ、日は決まっていないけれど、この週に入るという予定も記入する欄があります。
この曖昧な予定が書けるのがオリジナルダイアリーの度量の大きいところだと大いに自画自賛しています。

ウィークリーダイアリーにもフリーのメモ欄があって、予定、ToDo、メモなど使う人によって様々な使い方ができる、むしろそうやって使って欲しいという意図を持って作っています。
やはりオリジナルダイアリーに代わるフォーマットはなく、その存在意義を改めて確認していて、多くの方に使っていただいて、広めていきたいと思っています。
オリジナルダイアリーには大和出版印刷さんが万年筆用紙として開発したグラフィーロ紙を使用しています。
グラフィーロは、万年筆での滑らかな書き味を追及していて、普通なら引っ掛かりが出そうな極細のペンでも引っかからずに滑らかに書くことができます。
ダイアリーを書く場合、後から見やすいようになるべく細いペン先で書いた方が良いようですが、その用途にグラフィーロは合っています。

国産の万年筆の極細や細字、パイロットのポスティング、セーラーの細美研ぎなどとの相性の良い紙がグラフィーロで、滑らかな書き味と引き換えにインクの乾きが遅いと言われることがありますが、インク出が少ない細字のペンとあらかじめ付属している吸取紙との組み合わせろとそれも気になりません。
オリジナルダイアリーをさらに使いやすいものにしてくれています。

万年筆で書くこと、手帳自体を書くことを趣味のように楽しむこともできるダイアリーとして、オリジナルダイアリーをお勧めします。
今週は中身であるオリジナルダイアリーについて書かせていただきましたが、来週は今週末には入荷しているルボナー製のダイアリーカバーについて書かせていただきます。

⇒Pen and message.オリジナルダイアリー(商品TOPへ)cbid=2557112⇒Pen and message.オリジナルダイアリー(商品TOPへ)csid=1″ target=”_blank”>⇒Pen and message.オリジナルダイアリー(商品TOPへ)

ペリカンM800バーントオレンジ~年代ごとの味の違いを楽しめる万年筆~

ペリカンM800バーントオレンジ~年代ごとの味の違いを楽しめる万年筆~
ペリカンM800バーントオレンジ~年代ごとの味の違いを楽しめる万年筆~

ペリカンM800をずっと使っています。
最初に自分で買った万年筆で、もう20年近く使い続けていますので、ペン先が馴染んで本当に使いやすくなっています。

M800は書くことにおいて完璧なサイズ、バランスを持った万年筆だとよく言われていますが、私も長く使うほどにそう思えるようになってきました。
しかし、この万年筆を使い始めたばかりの時は、どうやって使えばいいのか持て余していました。
キャップを尻軸につけて書きたいけれど、後ろが重いような気がしてどこを握って書いていいのか分からない。キャップを尻軸につけずに書くようにすると何とか普通に使うことができましたが、キャップをつけて力を抜いて、ペンの重みで書くのがこの万年筆の書き方だと今では理解しています。

そう考えるとペリカンM800は使い手がどこまで万年筆に慣れているか試されるペンだということになります。
言い換えるとこのペンに慣れると、力を抜いてペンの重みで書くという、万年筆の書き方を習得できるということにもなります。
今すぐに書きやすい万年筆を選ぶのも万年筆のひとつの選び方ですが、最初は扱いにくいかもしれないけれど、手が慣れてくると必ず書きやすくなってくれる万年筆。
長く万年筆と付き合うつもりなら使いこなしに時間がかかる万年筆を選んでみてもいいのではないかと思います。

ペリカンM800は1980年代から、価格もデザインもほとんど変わらずに作り続けられています。
重さ、バランスなど完璧なので、変えようがないのかもしれませんし、価格はまさに企業努力だと思うけれど、それはなかなかできないことだと思います。
変わらないM800の中でも、ペン先だけは細かな変更を繰り返していて、年代によって書き味が多少違っているのは、お客様を飽きさせずに長く惹きつけるこの万年筆の魅力だと思います。
少しマニアックかもしれないけれど、M800の年代ごとのバリエーションを揃えて書き味を楽しむようなところに、私はとても興味をそそられます。

縞模様が特長のM800は不定期に定番色とは違う、特別な色のボディが発売され、このたびバーントオレンジが発売されました。

イタリアの万年筆メーカーがオレンジ色で万年筆を作ると、華やかで瑞々しい、果実のような色合いで仕上げてきますが、ペリカンのオレンジ色は重厚な落ち着きを感じさせるものに仕上がっています。
不定期に発売されるペリカンM800の限定品ですが、今年は当たり年になっていて、このバーントオレンジの前には、シルバー金具で透明ボディのM805デモンストレーターが発売されました。
そして12月にはボディにピストンなどのパーツ名が刻印された、まさに吸入機構を解説するデモンストレーションペンM805デモンストレーター刻印ありが発売になります。

書くことにおいて、完璧な機能性を感じさせてくれるペリカンM800だからこそ、何本も揃えて、それぞれの味の違いを長く楽しむことができるのではないかと、これも万年筆の楽しみなのだと思います。


3本差しペンケースの楽しみ~コンチネンタルペンレスト兼用万年筆ケース再入荷~

3本差しペンケースの楽しみ~コンチネンタルペンレスト兼用万年筆ケース再入荷~
3本差しペンケースの楽しみ~コンチネンタルペンレスト兼用万年筆ケース再入荷~

しばらく品切れしていましたコンチネタルペンレスト兼用万年筆ケースが出来上がりました。
コンチネタルのシリーズに使っているダグラスは、革用のブラシで磨きながら使い込んでいくと、内側から色気のある艶がにじみ出てくる革で、個人的にとても気に入っています。

このペンケースは、持ち歩きの時はフラップを被せてペンの脱落防止・保護の役割を果たしてくれ、机上にあるときはフラップをペンの枕のようにしておくと、ペンの出し入れが簡単にできます。

この機能はひとつの作業の中で、ペンを持ち替えて使う時にとても便利です。
私は書道教室に行っていて教室では毛筆を練習しているのですが、ペン習字の課題が宿題で出るので、それを家で練習しています。
ノートに何度も書いて、きれいに書けるようになったら清書するということをしていますので、けっこう時間がかかります。そんな時はペンを持ち替えて気分を変えながら練習しています。

私の現在のペン習字用万年筆は、オマスパラゴンEF,銘木ボディこしらえにフォルカンペン先、パイロットカスタム72で、この3本をコンチネタルペンレスト兼用万年筆ケースに入れて、使い分けながら書いています。

オマスパラゴンは一番きれいな文字を書くことができる万年筆で、そのさすがの安定感にいつも感心しながら、手応えのある書き味を楽しんでいます。
このパラゴンもそうだし、発売中の限定品アウロラマーレアドリアそうですが、このクラスのイタリアの万年筆の実力はすごいものがあると思います。
ボディとペン先のバランス、デザイン的な存在感など完璧な万年筆だと思っています。

銘木ボディこしらえと極端に柔らかいペン先のフォルカンの組み合わせは、とても繊細なペン先であるにも関わらず、どんな用途にも対応する豪快な印象の万年筆になっていて、これをいつも使いこなしたいと思っています。
筆圧をかけずに書くと細字、筆圧をかけると中字くらいになりますので手帳から手紙までをカバーしてくれるペン先ですが、これを使いこなせるのは余程万年筆を使い慣れた人だと思っています。
はらいなどもきれいに表現できて、ペン習字には最適なペン先がフォルカンです。

カスタム72はかなり以前に廃番になったものですが、現行ではパイロットカスタムヘリテイジ912のポスティングがこれに近いと思います。
かなり硬いペン先で、筆圧による開きが少なく、安定して細い線を書くことができ、揃った整然とした文字を書くことができます。
パイロットは最も一般受けする筆記具を作るメーカーだと思われていますが、国産万年筆メーカー3社の中でペン先に関して一番マニアックな取り組みをしていて、ユニークなペン先を揃えています。

銘木万年筆ボディこしらえをパイロットの中でもペン先バリエーションの多い、カスタムヘリテイジ912/カスタム742に合わせたのもその辺りに理由があります。

私の場合、ペン習字という用途で3本の万年筆を揃えましたが、3本をある用途に合わせ入れたペンケースのセットがいくつかあると、その用事の時に3本まとめて持ち出して使い分けることができて、とても便利で、ペンがある程度増えた人の万年筆の使い分けなのだと思います。

当店は万年筆店なので、万年筆のコートであり、鞄であるペンケースはなるべく揃えたいと思っています。
様々な用途に合うように、色の好みに合うように、季節に合うようにと考えると本当にたくさんのものが必要になるけれど、良いものをなるべく多く揃えて、万年筆を楽しむお役に立ちたいと思っています。

大和出版印刷デスクトップオーガナイザー~大人の遊び場に~

大和出版印刷デスクトップオーガナイザー~大人の遊び場に~
大和出版印刷デスクトップオーガナイザー~大人の遊び場に~

その店に合っていなくて売れない商品というものがよくあります。また時代の先に行きすぎて売れないというものもあって、それはとても良い商品なのにもったいないと思うものばかりです。
良いのに売れないというのは不思議な気がしますが、例えば文具店には文房具を期待してお客様方は来られているので、その範疇に入らないものや、今までの文房具とあまりにも価値観が違うものは、とても良い商品でも売れないことがあります。
本当に残念なことだと思うけれど、こういう商品を今までたくさん見てきました。
大和出版印刷さんと工房楔の永田さんが共同で企画したデスクトップオーガナイザーももしかするとそんな商品なのではないかと思うと言うと後ろ向きに聞こえるかもしれないけれど、私はこの商品から夢とロマンを感じています。

ステーショナリーや机上用品というカテゴリーでは収まらない、もしかしたら高級家具屋さんなどの方が売れる商品なのではないかと思っています。
用途から言うと机上を整理するためのもの、机上、ワークスペースを効率的にするための実用的なものですが、大和出版印刷の武部社長と工房楔の永田さんの狙いは違うところにあって、机上で遊ぶための大人のおもちゃなのではないかと、このデスクトップオーガナイザーをいじっていて、思い当たりました。

子供の頃、ユニットやパーツに分かれた基地をいろいろ組み替えてドッキングさせるおもちゃで遊んだことがある男性は多いのではないでしょうか。
ちょっとしたアイデアを込めることができて、いつも新鮮な気持ちで遊ぶことができる。
そんな自分だけの世界にワクワクした時と同じ気持ちが味わえるもので、例えばこのデスクトップオーガナイザーの横に鉄道模型や、プラモデルがあっても全くおかしくない。
大人の遊び道具だと言うと誤解を招くかもしれないけれど、机上での時間にワクワクする私たちにとって、これ以上のステーショナリー基地はないだろうと思います。

立派な遊び道具でもありますが、大人のためのものだから本気で作られている。
これをプラスチックを使い、簡単な作りだと何の意味もなく、面白くも何ともないと思います。
素材であるウォールナットは全て刳り貫かれているにも関わらず、薄く上品に仕上げられていて、緊張感さえ感じます。
ベースに各パーツがキッチリと収まり、配置を自由に変えることができ、どこに何をレイアウトするか、どこに何を収納するかを考えるのは、子供の頃ドッキングさせるおもちゃで遊んだ気持ちと変わらないのではないかと思います。

大人が机上で遊ぶためのもの、それがデスクトップオーガナイザーです。


ペリカン ノック式ペンシル

ペリカン ノック式ペンシル
ペリカン ノック式ペンシル

創業時から当店は万年筆を主に扱う店としてやってきました。
それは万年筆を特別なものとして、万年筆を使う人を増やすということをライフワークとしていたことだけでなく、ペン先調整ができる強みを最大限に生かしたいと思っていたからです。

しかし私自身もそうですが、万年筆以外のボールペンやシャープペンシルでもそれぞれの書く楽しみはあって、万年筆だけを使うということはまず考えにくいし、きっとそんな人はいないと思います。
万年筆店の当店として、日常的に使うことができるボールペンやシャープペンシルもご紹介したいと思っていました。

万年筆と対になるボールペンやシャープペンシルは、回転させることによって芯を出すものが多いです。
しかし、特にシャープペンシルは私たちが子供の頃から使ってきたということが理由なのかもしれませんが、ノック式の方が使いやすく感じます。
そしてこれもまた子供の頃からの慣れなのかもしれないけれど、芯の太さは0.5㎜の方が使いやすく感じることもあります。

そのように考えると、お勧めできるものは海外のメーカーの主なところではラミー2000のシャープペンシルだけになってしまいました。
しかし、ペリカンD400シャープペンシルもその範疇に入れることができるようになっています。

D400シャープペンシルは万年筆のM400と対になるポケットに差して持ち歩きやすい、あまり大きくないボディで、小さなペリカンマークのついたかわいらしく趣きのあるノックバーをノックすることで、芯を出すことができるノック式のシャープペンシルです。
今まで0.7㎜芯仕様しかありませんでしたが、内部機構をそっくり入れ替えることで、0.5㎜もご用意することができるようになりました。

これでノック式で0.5㎜芯という今まで私たちが使い慣れてきたシャープペンシルをペリカンでもお選びいただけるようになりましたが、シャープペンシルの書き味や使用感において、使うことができる芯の選択肢は0.5㎜が圧倒的に多く、様々なものから選ぶことができるメリットも生まれました。
シャープペンシルの場合、書いているうちに芯が減って行くので、ノックする回数は多く、ノック式の方がやはり使いやすい。

そしてこの芯をチクチクとノックする動作も何か素朴な趣があって、私にとっては書くということの原体験を思い出させてくれるものです。
クラシックな魅力のあるペリカンだからこそ、ノックして芯を出すという機構がよく似合っていると思います。

⇒Pelikan K400ボールペン・D400シャープペンシル(0.5mm/0.7mm)