
大人の不良性、というものに憧れることがあります。
言葉遣いや服装など表面的なものではなく、何かちょっとした拍子に垣間見えてしまうもの。
それをわざとらしく演出する言葉遣いや服装、態度をとるということではなく、上手く言えないけれど、その人が醸し出している雰囲気のようなものです。
私は天邪鬼だったけれど、不良性とは程遠い人生を歩んできました。
自分にないものを取り繕っても仕方ないので無理はしないけれど、そういう憧れを抱かせる不良性を持ち合わせたかっこいい大人たちを何人も見てきて、その人たちの仕事には近付きたいとは思います。
その人たちは皆、見た目の取っ付きにくさとは裏腹に優しく、自分の仕事に情熱を持って取り組んでいる大いに語る人たちでした。
何かで怒らせたらものすごく怖いのだろうなと、恐れを抱かせる抑止力のようなものも持っている。
万年筆とは、そういう不良性からは程遠いものだと一般的には思われているけれど、実はそれほど離れているものではなく、そこに近づけてくれたり、その人の生き方、目指すものを投影してくれる数少ないモノのひとつだと思っています。
モンテグラッパエキストラ1930のような万年筆は、不良性を持った大人に似合うのではないかと思いました。
クラシカルなセルロイドのボディに不釣り合いなほど大きなペン先。デザインはそれほど奇をてらったものではないけれど、個性と力強さと色気を感じさせる、明らかに普通の万年筆とは違うただならぬ雰囲気を持っている。
そして、888本の限定で発売されたエキストラ1930の限定版オットーは、クラシカルなエキストラに華やかさを少し加えたもので、こんなにカッコいい万年筆は久しぶりに見たと思いました。
モンテグラッパ。不良性を持ち合わせた大人にこれほど似合うものは他にないと思いますし、自分にない不良性を加味してくれるものでもあると思っています。
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