WRITING LAB.で工房楔の永田さんに依頼して作ったもらった机は、木工家永田篤史のこだわりを表現したモニュメントのような存在になっています。
この机の存在が永田さんがライフワークとしている木の良さや杢のおもしろさを多くの人に伝えるために一役かってくれると私は思っています。
この机は、ここで仕事もできるし、趣味を楽しむこともできる。コンパクトな一人の時間を楽しむための空間をこの机が作り出せたらと思っています。
当店が関係しているものなので、万年筆をより楽しむための仕掛けをしていきたいと、もちろん考えています。
ひとつの机の理想的な形を作っておいて、それを活用するための机上用品を今後作っていこうと、机を作ってもらう時に話し合っていましたので、今回ご紹介するペントレーはその机で遊ぶための机上用品第1弾ということになります。
天板が開くライティングデスクの収納スペースの中にこれらのトレーを組み合わせて入れることによって、収納スペースをトレーできっちりと埋めることができます。
このペントレイも、今後発売していくつもりの机上用品もこの机にあることをイメージして作りますが、それぞれ単体で使うことも可能です。
ただ机上用品を企画する上で、何の机もイメージせずに作るよりも、こういった実際に存在する机をイメージしながら作っていった方が良い結果が得られると思っています。
トレーは、ウォールナットの無垢材でできていて、コンプロットなどに見られる刳りもの(くりもの:材料をくり抜いて作る)ではなく、指物(さしもの:組み合わせて作る)で作られています。
平面に革を敷いて、ペンなどのそこに置くものに傷がつかないようにしていますが、ここにはピッグスエードを貼りました。
ライティングデスクの天板裏に仕組まれたブッテーロのデスクマットがウォールナットの材質に合わせてワイン色になっていますので、このピッグスエードもワインにしています。
また、トレーにはいくつか種類があります。
ペンを11本並べることができるものは、万年筆店として当店が永田さんに最も熱望していたもので、万年筆を何本も持っている方には必需品だと言えます。
11本以上お持ちの方も、これを何段でも重ねることができますのでお重箱のようにペンを保管することができます。
仕切りのついていないフリーのトレーも大変便利です。
万年筆以外の、例えば時計やアクセサリーなどのものを保管しておくにの便利ですし、フリートレーを机上に置けば、そこで万年筆の手入れなどする時にも便利だと思います。
フリーのトレーにはワイドとスリムがあり、スリムは机上で使用中のペンを仮置きするペントレイとして使うことができます。
ちなみにこれらのトレーは、WRITING LAB.のライティングデスクには2段重ねて入れることができるようになっています。
このような形のペントレーは他にもありますし、万年筆を並べて保管する形態としてはオーソドックスなものかもしれませんが、質の良いウォールナットは使い込んだ時に美しい艶を持ちます。
長く愛着を持って使うことができる、というのも永田さんが作る机上用品の良いところだと思っています。
*今回の発売は11本ペンを並べることができる「ワイド・11本用」です。フリーのものやサイズ違いは4月中の入荷予定になっています。
*画像はWRITING LAB.オリジナルライティングデスクに組み合わせたものです。サイズがぴったりと収まるようになっています。