文房具での遊び

文房具での遊び
文房具での遊び

ラミーサファリの2013年限定色ネオンが発売されました。

私は知りませんでしたが、蛍光色が今のトレンドカラーとのことです。
私の感覚では蛍光色というと、昭和バブルの頃を思い出させるものですが、あれから25年ほど経つわけなので、流行色も一巡りしてもおかしくないのかもしれません。
当時活発に活動していた遊びサークルの子たちはよく蛍光色の服を着ていました。
レコードと本とドライブの日々を送っていた自分よりも彼らは時代の波に乗っているように見えていて、蛍光色の服、日に焼けた肌、太い眉、長い髪、何か胸がキュンと痛くなります。

文房具は好きな仕事をもっと楽しくしてくれるものだと思っていて、文房具が好きな人は自分の仕事が好きな、とても幸せな人だと思います。
仕事の中に遊びの要素を付け足してくれるものが、好きなものを選んで使う文房具で、それは会社から支給されるものでは得られないことをもたらしてくれます。
ゴールデンウィーク中も自分の仕事の中に、新たに何らかの文房具を導入しようとあれこれ考えておられた方も多いのではないでしょうか。
それは確かに仕事だけど、その頭の働きは新しい遊びを考えるものに似ています。

私もいつもスケジュール、ToDo管理のリスシオダイアリーを柱に、一番大切に思っているノートのシステムについて考えています。
どうすればもっと自分の仕事が良くなるか、どうすればもっと荷物が少なくなるか、そして何よりもどうすればもっと楽しいか。
スケジュール管理は綴じ手帳が向いているし、複数の企画を同時に進行させて管理するには、システム手帳やテーマごとの薄いノートが向いている。
そんなことはいつまでも考えることができるのです。

万年筆も、特にサファリも立派な文房具で仕事に使うことができる、遊び道具だと言うと賛同してくれる人も多いと思います。
サファリの良いところは、すでに語り尽くされて、私も語り尽くしているけれど、考え抜かれた実用性を持ちながら、オリジナリティに溢れているところだと思っています。

そして、何本も持っていたいと思えるところ。
中に入れたインクの色によって、ボディの色を選ぶような、カラーペンのような使い方ができるところもサファリらしいところです。
蛍光イエローのサファリと聞いて、すでにピンと来て、実践している人もいるかもしれませんが、サファリネオンを蛍光マーカーに使うことができるのではないかと、お客様から提案していただきました。

これは自己責任でやってもらいたいと思いますが、サファリネオンにコンバーターを付けて、ペリカンの蛍光イエローのインク ハイライターインクを入れるというものです。
ハイライターインクは万年筆のインクにしては強い発色を持っていて素晴らしいですが、どうしても万年筆に色が付着しやすく、残ってしまいます。
ハイライターインクには、ハイライターインク専用に何か用意しなければいけない。
サファリネオンはまさにピッタリの万年筆です。
吸入式のペリカンにハイライターインクを使うのは少し抵抗がありますが、サファリなら惜しげもなく使うことができる。何なら定規をペン先に当てて線を引いても構わない。
金ペンの万年筆でこれをやると、定規と接触したところだけ擦り減って、悲惨なことになってしまいます。
本を読んで自分の仕事をもっと良くしようとするのと同じように、文房具や万年筆にお金を使うのも自分への投資に違いない。

文房具や万年筆は仕事の中に遊びの頭を持ち込ませてくれるもので、それはもしかしてとても貴重なものなのかもしれないと思います。



*あくまでも自己責任でお願いします。