文字を書いて、インクが乾くのを待つ時間が万年筆らしい心の余裕を感じさせる時間だと言う人がいますが、仕事中はそういう訳にもいかない。
でも実は忙しくなくても私はインクが乾くのを待っていられない方で、すぐにページを閉じてしまって、向かい側のページにインクを付けてしまったり、FAX用紙に書いたものを乾かさずにFAXに挟んで、ガラスにインクをつけてしまったりしています。
インクが乾く少しの間くらい待ってもいいと思っていますが、なかなか改まらずついついインクの汚れを作ってしまいます。
ライティングラボのノート・ダイアリーのサイズをB6サイズとしてから、私たちはB6サイズのモノについて毎週土曜日の打ち合わせで話し合ってきました。
その中で皆で面白いと認め合ったものを少しずつ商品化していくつもりで動いています。
B6サイズのノート・ダイアリーカバーテクスチャーシリーズとともに発売しました3冊パックのオリジナルノートに続いて今回、吸取紙を作ってみました。
1950年代頃のフランスではこの吸取紙に広告を印刷して配布していて、今も様々なデザインのものが残っていて、コレクターも存在します。
これは以前からやってみたいと思っていて、WRITING LAB.の吸取紙をどこかのコレクターが手に入れて数十年後に誰かが見ていたら、と思いました。
ライティングラボのロゴは前回のノートの時に作った新しいもので、これを一面に配していて、反対側は全くの無地になっていますが、どちらの面もインクをよく吸います。
吸取紙を作りたいという意見が出て、皆がノートやダイアリーを美しく書きたいと思っていることを知りました。
ノート・手帳を美しく書くことができれば仕事もより楽しくなる。
そんな想いを皆抱いて、この吸取紙を作りました。
太字のペンやインク出の多いペンは特にインクがなかなか乾かなくて、すぐにページを閉じることができませんし、細字であっても紙質やインクの銘柄で乾きが遅いこともありますので、吸取紙はなかなか便利だと思います。