神戸派計画ノートiiro(イーロ)とラミーアルスターブルーグリーン~スプリングコレクション

神戸派計画ノートiiro(イーロ)とラミーアルスターブルーグリーン~スプリングコレクション
神戸派計画ノートiiro(イーロ)とラミーアルスターブルーグリーン~スプリングコレクション

私の好みだけで商品を選ぶと黒と茶だけになって、とても暗い店になってしまいます。
色彩よりも素材感のようなものを優先してしまって選んでしまうからです。
でもこんな小さな店でも、私の周りに何人かのデキる人がいて、その人たちが店が真っ暗になるのを防いでくれている。
当店のスタッフKはそのバランス感覚で、時に忠告してくれるし、大和出版印刷で神戸派計画を率いている川崎さんも、カラフルな商品を企画して、当店に納入してくれています。

大和出版印刷さんの紙製品が変わったのは、川崎さんが神戸派計画を立ち上げてからでした。
白い罫線のノートCIRO(シロ)。筆記具を持ち歩かなくてもチェックを入れることができるメモ帳オリッシィなど。
独特なマニアックなアプローチによって企画されたそれらの紙製品は当店に彩りを与えてくれています。
カラーチップで有名なDICカラーデザイン社の協力を得て、大和出版印刷さんが作ったノートiiro(イーロ)は100色を発売すると川崎さんの豪語のもとに発売された新しいノートです。
女性が手に持った時に最も美しく見えるサイズが、このiiroの新書サイズで、軽くスマートに使っていただけるものを目指して作られています。
基本の5色は既に発売されていて、このたび2014スプリングコレクションが発売されました。

アジュール/地中海に広がる空のような、明るく冴えたブルー
パリス・ピンク/ 映画「シェルブールの雨傘」で記憶に残る、鮮やかなピンク
ネーブルズ・イエロー/ 中世イタリアのナポリで愛された、やや赤みのあるイエロー
ラヴェンダー/心を落ち着かせるハーブの色で、やや青みの明るい紫色。
カフェ・オ・レ/コーヒーとミルクのハーモニーに、ほっと一息。浅い茶色。
それぞれの色のイメージを言葉で表現したものが、ノートの表紙に貼られています。
それぞれの色に意味があって、自分にとって特別なものになる色を見つけることができそうです。

春の限定色としてもうひとつ、ラミーのトレンドカラーを取り入れた限定品の取り組みから、アルスターブルーグリーンをご紹介します。

私は最近、休みの日はサファリの万年筆を使うようにしています。
小さな手帳とサファリを鞄に放り込んで、行った先ごとに時間と場所をメモして行動記録としています。
特に何の役にも立たないけれど、ボーツと過ごしていた休日の意識が違ってきているような気がします。
サファリを使うのは、軽くて取り扱いに気兼ねすることもないし、パッチンと閉まるキャップなので、立ったままでもサッと書きやすい。
それにこんなにカジュアルな存在なのに、万年筆に備わっていて欲しい機能が完璧に備わっているところもサファリを支持する理由です。
グリップの形状にそって指を置くと、ペン先の書き味の良い部分が紙に当たるようになっている首軸。インク残量が確認できるボディに開けられた窓。転がらないように工夫されているボディの形状など、高級万年筆でもそこまで行き届いているものは少ないのではないかと思える機能が、このチープに見える万年筆に備わっていて、万年筆とはこういうものだというメッセージがサファリから感じられるのです。

そんなサファリを重厚なアルミボディにして、大人っぽく演出したものがアルスターです。
大人が持つべきカジュアルな万年筆という印象がアルスターにはありますので、ファッションなどのトレンドカラーを取り入れた今年の限定色ブルーグリーンは大人の女性でも抵抗なく使うことができるものだと思います。
こういったアルスターの存在もまた、当店に彩りを加えてくれる助けになっています。