オリジナルダイアリー 進化の予定

オリジナルダイアリー 進化の予定
オリジナルダイアリー 進化の予定

今年も毎年発売しています正方形のオリジナルダイアリーを発売しますが、少し遅れています。
遅れているのには理由があって、かなり大がかりなリニューアルを印刷の締切りが迫ってから大和出版印刷さんに依頼したからでした。

これは早い段階で決まっていましたが、まずダイアリー用の紙が今まで使っていたリスシオワンから新しく大和出版印さんが開発した万年筆用紙グラフィーロに変わります。
書き味の良いリスシオワンにもあった課題を、ひとつずつ解決して出来上がったグラフィーロは、ペン先の滑り、インクのにじみにくさ、裏抜けしにくさなど、万年筆用紙に求められる性能を全て最上のものにしたもので、これでダイアリーを作ることができるのがとても嬉しく、出来上がるのを楽しみにしています。
基本的なレイアウト、マンスリーのブロック型、見開き1週間(左5日右2日プラスメモ)の基本的なレイアウトは変わりませんが、大幅に改良を加えています。
まず、ウィークリーダイアリーに1か月1ページのブロック式のマンスリーダイアリーを加えました。
マンスリーダイアリーにスケジュールだけ記入している人はこれで充分で、ウィークリーダイアリー1冊で、ウィークリーとマンスリーの両方を使うことができるようになりました。

ウィークリーダイアリーには、経過日数と残り日数を365日全てに表示し、週番号も表示しました。
マンスリーダイアリーにも週番号は表示するようにしています。
その他にも小変更はありますが、大和出版印刷さんがリスシオワンの課題を全てつぶしてグラフィーロを作ったように、オリジナルダイアリーでも課題をつぶしてより完璧なものにしたいと思いました。

正方形サイズダイアリーは、ル・ボナーさんの革カバーに入れて完璧なものになります。
昨年までベルトもペンホルダーもないシンプルなカバーだけを作っていましたが、今年から当店の女性に向けたブランド“ドレープ”で、ベルトとペンホルダーを付けたカバーを企画しています。
ル・ボナーさん秘蔵の革で作っていただくことになっていて、12月までには出来上がる予定です。

私にとって正方形ダイアリーは、スケジュールとToDoを管理する、仕事の原動力になっています。
このダイアリーに書くことで仕事がより楽しくなっていますが、それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思っています。

当店、分度器ドッコム、大和出版印刷の3社共同企画のオリジナルダイアリーも今年で6回目の発売を迎えます。使い続けて下さっている方にも私たちはこのダイアリーを守り続けていきたいと思っています。まだ完成していないけれど、その出来栄えを皆様に早くお見せしたいと思っています。

*2015年ダイアリーは10月中旬頃の発売を予定しています。入荷次第ホームページでご案内させていただきます。
*画像はウイークリーのマンスリー部分です(サンプル商品)

ドレープとコンチネンタル 2つのペンレスト兼用万年筆ケース

ドレープとコンチネンタル 2つのペンレスト兼用万年筆ケース
ドレープとコンチネンタル 2つのペンレスト兼用万年筆ケース

これが当店のオリジナルのペンケースだと胸を張って言えるものが、ペンレスト兼用万年筆ケースです。
良質な革を使って、丁寧で上手なカンダミサコさんが縫製しているので、フタを閉じたり、開いたりの動作を続けて3年以上使っている私たちのこのペンケースはどこもほつれてこないし、コバはがれてくることもありません。

フタを閉じれば安心してペンを持ち運ぶことができるし、フタをペンの枕のようにして開いて机の上に置いておくと、ペンをすぐに取り出すことができる。
使用中のペンの仮置き場にもなって、万年筆を使う人の実際の使い方に合っていて、デザインもさりげない。
このペンケースはとても当店らしいもので、万年筆を使う人全てにこのペンケースを使いやすさをお伝えしたい。
素材であるシュランケンカーフは色数が豊富で、作り始めて3年が経つけれど、いろんな色でこのペンケースを作りたいと思っています。

そして当店の女性に向けた商品を提案するブランド“ドレープ”として使いたかったのが、エッグシェルです。
エッグシェルは、女性の持ち物らしい煌びやかさと柔らかさを感じさせるシュランケンカーフの色のひとつで、きっと素晴らしいものができるだろうと思っていました。
しかし、限定品的な革でカンダさんでもなかなか手に入れることができず、ずっと待っていました。
1年がかりでやっとカンダさんのところにエッグシェルが入荷し出来上がりました。
さりげないペンケースと先述したけれど、エッグシェルのペンレスト兼用万年筆ケースは、ゴージャスという言葉が合うような、光り輝く存在のものになりました。
昨年辺りから当店に女性のお客様が来られることが多くなって、女性の方にも使っていただけるものを提案するという取り組みが“ドレープ”です。

6月からスタートした、当店スタッフの久保が女性の目線で万年筆などについて書いている⇒ドレープのブログを中心として、今後も万年筆が好きな女性のために、万年筆が好きな女性を増やすために、活動していきたいと思っています。

もうひとつ、オリジナルシステム手帳と同じ革、ダグラスを使ったコンチネンタルペンレスト兼用万年筆ケースです。

以前からこういうものを作ってみたかったと思っていました。
今までシュランケンカーフだけで作っていたので、違う革で作るとかなり印象が変わり、かなり男っぽいものに仕上がっています。
私は3か月程前から使っていますが、艶が出始めて、思った通りのエージングを見せてくれています。

ベラゴの牛尾さんにシステム手帳を作ってもらった時、揃いの革でペンケースも作りたいと思っていました。
それは牛尾さんがシステム手帳用に仕入れた革の一部をカンダさんに渡してもらうことで実現しました。牛尾さんとカンダさんは何か全くタイプが違うけれど、交流があって、お互い認め合っている。
そんな職人さん同士の繋がりがあって完成したと思っています。

エッグシェルのものも、コンチネンタルのものも、比較的太軸の万年筆も収めることができて、モンブラン149も収納することができますので、大半の万年筆を収納することができます。

このペンケースを日本中、世界中の万年筆を使う人が使ってくれて、そこにさりげなく当店のロゴが入っている。そうなると面白いと半ば本気で思ったりしています。

⇒コンチネンタル ペンレスト兼用万年筆ケース
⇒エッグシェル追加!ペンレスト兼用万年筆ケース

オリジナル銘木軸 こしらえ

オリジナル銘木軸 こしらえ
オリジナル銘木軸 こしらえ

工房楔のイベントを9月20日(土)~23日(火祝)開催いたします。
たくさんの木製品を囲んで、永田篤史氏と語り合う楽しい時間になると思います。ぜひ遊びに来てください。

工房楔の商品は、他店で取り扱いのあるものもありますが、当店にしかないものもあり、そのひとつが万年筆用ボディの「こしらえ」です。
パイロットカスタム742、カスタムヘリテイジ912の首軸/ペン先ユニットをそのまま使うことができる銘木製のボディですが、万年筆を使う人の気持ちを汲んだ商品だと思っています。

国産の万年筆は世界の中でも最も品質が良いと常々思っています。
細字はきちんと細かい文字を書くことができるし、中細字以上になると書き味もとても良くなります。ペン先のバリエーションも多く、使う人は自分の用途にピッタリと合ったペン先を選ぶことができます。

この国産の万年筆が、私には白鞘の名刀に見えます。
名刀にはそれに見合ったこしらえ(外装)が必要で、それが万年筆用銘木ボディ こしらえ です。
こしらえは、ぺン先を付け替えることができますので、使っているうちに用途が変わってしまっても違うペン先に付け替えればいいし、使い馴らして良い艶が出た銘木のボディをそのまま使うことができます。
使い込んで良い書き味になったペン先をボディだけ交換して、グレードアップさせることもできる。

育てながら使うことができるボディをより長く、様々な用途で使うことができたり、書き馴染ませた手放すことができないペン先をボディを代えて使うことができる。
日本のメーカーは、自社の素晴らしいペン先の技術に見合ったボディを大量生産という壁の前に付けられずにいると、私は勝手に思っています。

それもメーカーの良心なのかもしれないけれど、ならば少量生産でしか実現し得ないボディを用意しようというのが、こしらえの企画なのです。
イベントではこしらえも多数用意しています。

もちろんその後、ホームページにも掲載いたします。

⇒Pen and message.オリジナル商品一覧gid=2127777″ target=”_blank”>⇒Pen and message.オリジナル商品一覧gid=2127777″ target=”_blank”>⇒Pen and message.オリジナル商品一覧gid=2127777″ target=”_blank”>⇒Pen and message.オリジナル商品一覧

私の雑記ノート ~大和出版印刷 iiro~

私の雑記ノート ~大和出版印刷 iiro~
私の雑記ノート ~大和出版印刷 iiro~

出掛けた時に他所の文具店を見て回ることがあります。否、私の場合は文具店を見て回るために出掛けます。

文具店を見て回るのが私の外出の主な理由で、そこで過ごす時間が他のどの店で過ごす時間よりも長いというのは、当店のお客様ならお分かりいただけるかもしれません。
出掛けた先で大和出版印刷の商品をよく見かけるようになりました。
先日までの夏季休暇中に行った東京のお店でも、それらは一番良い場所に陳列されていました。
やはり紙製品はなるべくたくさんのお店で扱っていただいた方がいいし、たくさんのお客様の目に触れて、多く売れた方がいいに決まっている。

どこに持って行っても恥ずかしくない質の良いものを作り、それを扱ってもらえるように営業努力した大和出版印刷の本気が、武部社長の気合いの入った物言いと共に思い出され、自分の仕事についても何か焦りのような、襟を正し直したい気持ちになりました。

大和出版印刷の商品の中で一番身近な紙製品は「iiro(イーロ)」で、個人的にはもう何冊使ったか分からなくなっています。
冊数を使う理由は、いつも身近に置いておいて、鞄に入れている何でも帳に使っているからです。
ブログや原稿の下書き、暗算、論理的に物を考えたい時や、頭の中で決まっていない情報など、とりあえず何でも書いておく雑記帳の役割をiiroには与えているのです。
iiroを様々なシーンで使うことがある雑記用に使っているのには、大和出版印刷の商品をを特別扱いしているという訳ではなく、様々な正当な理由があります。
iiroのサイズは新書サイズで、私が片手で開いて持って立ったまま書くのに最も適したサイズです。
私の筆記のほとんどは立ったままの姿勢、バスを待つ時間、通勤電車の中などでしているので、片手で持ちやすいというのはとても大切なことなのです。

もうひとつはその紙質です。
iiroの紙の書き味やインクの収まりをとても気に入っています。
書き味が自然で、インクも裏に抜けずに、でも適度に伸びてくれて気持ち良く書くことができる。
実は、iiroの最大の特長であるきれいな表紙を私は黒い紙カバーをして使っていて、もったいないことをしていることは分かっているけれど、それは私の普段の服装や持ち物と合わない感じがするからで、罫線だけで色を楽しむようにしています。

それにしてもこれだけ色数豊富な罫線のカラーバリエーションを持っているノートが他にあるだろうかと思います。
罫線の色は書いている時にいつも目に入るものなので、表紙以上に真剣に考えなくてはならない、筆記環境に影響を及ぼすものだと思います。
だからぜひ、たくさんの色数から自分の筆が一番進むと思える色を選んで欲しいと思います。逆に、使っているインクの色から合うと感じる罫線の色を選ぶのもいいと思います。

ちなみに私はインクの色にほぼこだわりがなく、万年筆との相性が良く、気持ち良く書くことができれば何色でもいいのですが、それと同じようにiiroの色もほぼ気分で選んでいます。
すでにオータムコレクションが発売されています。ぜひお試しください。