罫線のカラーバリエーション100色を目指す、大和出版印刷の新書サイズノートiiro(イーロ)を愛用しています。
愛用と言うと聞こえはいいけれど、ひたすらメモや原稿の下書きを書き散らし、使い終わると捨てていく雑記帳のような使い方で、かれこれ10冊ほどになります。
罫線の色で紙面の雰囲気は大きく変わりますので、もっと良く書けるようになるのではないかと、様々な色を使ってみています。
iiroはほとんど立った状態で書く時に使っています。
あまり手の大きくない私でも持ったまま書くことができる限界の大きさです。
いつも鞄に入れて、喜んで使っているiiroですが、実は紙のカバーを掛けて使ってきました。
iiroのノートとしての機能はとても気に入っていますが、表紙の白色が私にはきれいすぎて、自分の服装と合わないような気がしていました。
Iiroの薄さは気に入っていましたので、革の新書カバーは使いたくなかった。だから真っ黒の包装紙でカバーをしてずっと使っていました。
それでもこのカバーを革にしたいとはずっと思っていて、いろいろ探していましたが、良いものは見つかりませんでした。
カンダミサコさんが店に納品に来て下さって話していた時に、iiroのカバーの話を切り出してみました。
私は「革カバーがあれば、iiroはもっとたくさんの人が使ってくれると思う」と言って、数冊のiiroをサンプルとしてお渡ししました。
すると数日後、我が意を得た試作品が届けられました。
iiroの革カバーは、厚みを抑え、サイズもiiroからなるべくはみ出さないように、最小限の張り出しに抑えた様々な工夫がされていました。
私はスーツは着ないけれど、スーツの上着の内ポケットにもストレスなく入りました。
構造はiiroに巻きつけるだけのシンプルなものですが、薄く剝いたブッテーロの革はすぐに中身のiiroに沿って馴染んでくれて、ピッタリと合ってきます。
ブッテーロの手入れの仕方は、いくつかの方法がありますが、私の好みは革用ブラシを掛けて、つぶが立ったようなキラキラした銀面に仕上げることです。
これは傷が目立ってきてからしても有効で、傷が目立たなくなります。
商品の完成をこれほど楽しみに待ったものは久しぶりでした。
自分でもぜひ使いたい(もう使っていますが)、そしてこの革カバーを巻いて電車の中などで、万年筆で書くことを流行させるためにiiroをもっと多くの人に使ってもらいたいと思っています。