8周年企画~ペンレスト兼用万年筆ケース(7本用・Sモデル)~

8周年企画~ペンレスト兼用万年筆ケース(7本用・Sモデル)~
8周年企画~ペンレスト兼用万年筆ケース(7本用・Sモデル)~

9月23日は当店の創業記念日で、8周年を迎えることになります。(その日は水曜日で定休日なのですが)
今月出来上がる商品やイベントは、8周年記念という特別な思い入れがあります。そして関わって下さった方々も、当店の8周年を盛り上げてやろうとご協力いただき、とても感謝しています。

今月は、今回ご紹介するベラゴの牛尾さんが作るペンケースの他にも、6年目になるオリジナルダイアリーの2016年版の完成や、9月26日(土)27日(日)の工房楔のイベントもあり、盛りだくさんの月となります。

今回の主題「ペンレスト兼用万年筆ケース(7本用・Sモデル)」は、出来上がるまでの経緯も面白いと思います。
このペンケースは当店でデザインしたものではなく、当店のお客様S浦さんを革製品のオーダー製作をされている鞄職人ベラゴの牛尾さんにご紹介して、持ち込んだ依頼から始まったものでした。

S浦さんは当店のペンレスト兼用万年筆ケースを背中合わせに2つくっつけたような、大量にペンを収納できるケースを望まれていました。
その希望を受けてベラゴの牛尾さんが試行錯誤され、デザイン的にも洗練された
このケースを製作されました。
牛尾さんのデザイン的なセンスは、並外れた才能だと思います。
それは彼の鞄作りにも表れてベラゴの特長になっていて、丁寧で細やかな仕事とともにとても信頼しています。

デザインから取り組んだので時間はかかりましたが、S浦さんが「待った甲斐がありました」と言われるものに仕上がっていて、完成品を見せていただいた時から商品化したいと思っていました。
S浦さんの手にペンケースが届いてからしばらく我慢していましたが、S浦さんに了解を得て、やっと商品化することが出来ました。

このペンケースの構造は、後ろ部分が内部が4つに分かれた4本差し、前部分が3つに分かれた3本差しで、1本ずつのスペースは前の方が大きくとってあります。
持ち運ぶ時はフラップを被せて持ち運ぶと脱落防止、キズ防止になります。
机上で使用している時は、フラップを後ろ部分のペンの枕のようにしておけば、開いたままにすることができます。
フラップ周りの構造は、当店の3本用ペンレスト兼用万年筆ケースと同じものですが、これを7本用に上手くリデザインされています。

使用している革は、牛尾さんお勧めのベルーガ革です。
ベルーガは傷もつきにくく粘りのあるとても丈夫な革で、エージングはありませんが、色気のある革だと思います。
内装は柔らかいピッグスエードで、ペンに傷がつきにくくなっています。
外周はミシンで縫製していますが、仕切り部分は手縫いでされていて、牛尾さんの工夫の跡が見られます。

7本もペンを持ち歩く人は少ないかもしれないけれど、このペンケースのデザインや構造を多くの人に見てもらいたかった。
S浦さんのご理解によって、こういうものを8周年の記念に発売できて、誇らしく思っています。