書道教室の宿題で小筆の練習をした後、毎回筆にシャンプー、リンスをして、硯は石鹸で洗います。
筆は洗いすぎだと言われるかもしれないけれど、そのモノもそれを使う時間も大切に思っているので、手を入れないと気が済まない。
それに道具をきちんと手入れしておけば、次に使うときに気持ちよく使うことができる。
たとえ翌日すぐに使うもので、そこまでしなくてもいいと思っても、次に使うときの気持ちよさを大切にしたいと思うようになってきました。
NHKの朝のドラマ「とと姉ちゃん」で唐沢寿明氏演じる編集長が、シェーファーシュノーケルの万年筆を丁寧に洗浄しているシーンがあり、それはその万年筆で書いているよりも、仕事の相棒であるその万年筆を大切にしていることがよく分かる印象的なシーンだったと思いました。
私も毎日使っている万年筆をそのように丁寧に大切に扱いたいと思いました。
理想は1日使い終わった後、インクを抜いて洗浄して、また翌日使う時にインクを入れ直したら気分が良いのではないかと思いました。
本当は何本もある万年筆を交互に使っているので、毎日インクを入れ直すことは難しいと思うけれど、せめてたまには使いっぱなしの万年筆を洗浄して、インクを入れ直してあげたいと思いました。
万年筆の洗浄をする時にとても便利だと思っているのが、ローラーアンドクライナーの「ライニガー」と吸い取り紙の組み合わせです。
インクの入った万年筆をある程度水洗いして、インクの色が出なくなってからライニガーを吸入させて、それで5分くらい紙に書くというのが本来の使い方ですが、紙に書く代わりに吸い取り紙に吸わせるようにすると、より早くインク溝に絡んでいるインクなども吸い取ることができることが分かりました。
毎日の洗浄でここまでやるかどうか、やる必要があるのか分からないけれど、万年筆の内部をよりきれいにしたい方にはお勧めの方法です。
万年筆を気分良く使うために道具を手入れする。
万年筆が仕事の道具でなくても、それで書くことが自分らしくあるための行為で、とても大切なことだという人は多いと思います。
そんなに大切なものだから、毎日きちんと洗浄したとしても手を掛け過ぎということはないと思います。