カンダミサコM5システム手帳用ラップ型ペンホルダーを使えば、M5手帳をペンケースのように使えるのではと思い立って、前に使っていた11mmリングのコンチネンタルシステム手帳をペンケースとして使っています。
13mmリングの新しいコンチネンタルM5は紙をパンパンに挟んで毎日の記録に使っています。
そうしないといけない理由はないけれど、小さなペンを集めてM5手帳をミニペン用ペンケースとするのが楽しいし、13mmリングのコンチネンタルに紙をたくさん挟んで太らせるのが楽しい。
このペンケースに見立てた手帳に入る資格のあるペンは、M5手帳と長さが同じくらいか、それより短いものでないといけないので、非常に限られます。
ペリカンM300はミニサイズで、その資格が十分にある、このペンケースの中では主役クラスの遊び心たっぷりのペンです。しかし先日、残念ながらペリカンがM300の廃番を宣言しました。
小さなサイズなのにペリカンスーベレーンのアイデンティティである、緑色の縞模様とピストン吸入機構を備えている上に、小指の爪先しかないような小さなペン先なのに柔らかい書き味を持っていたのは驚くべきことだと思っていました。
フォルム、プロポーションはM800と変わらない、そのまま縮小したような姿にペリカンのユーモア見ていました。
定番万年筆でこれほど趣味性を感じさせる万年筆は他になかったと思います。
こういうものをペリカンという大きな会社が定番モデルとして作っていることに、何か奥行きのようなものを感じていました。でも採算がとれなくなっていたのでしょうか、廃番は何か時代の流れを感じて寂しくなりました。
そのニュースが流れて、当店に在庫のあるM300は完売してしまいました。新たに入ってくるものはありませんので、当店にあるM300は委託販売のものが数本だけになってしまいました。こちらは撮影を進めていますので、近日中にホームページでご紹介致します。
ひとつ大きいサイズのM400はミニペンというカテゴリーに入らないかもしれませんが、125mmという長さは他の万年筆に比べると短く、M5手帳にもいいサイズです。
M400がちょうどいいのなら他にもまだまだ合いそうなものはありそうなので、これからも短いペンの逸品をご紹介していきたいと思っています。
個人的には大きなペンが好きなのですが、大きさを揃えて持つ面白さを知ってから、M5手帳に近い長さのものを探すようになりました。揃える楽しみがミニペンにはあって、それは書かなくても、書く前から探すだけでも楽しいもう一つのペンの遊び方のような気がしています。