手帳が好きなので、なるべく多くの冊数を同時進行して使いたいと思っています。
今までは色々使いたいという思いに蓋をして、1冊にまとめようとしていました。でも何冊もの手帳を鞄いっぱいに入れて、それぞれに役割を与えて楽しみながら使いこなしている古くからのお客様であるOさんの姿を見て、自分も使いたいものを自由に使おうと思いました。
手帳は1冊にまとめるよりも、複数の冊数をそれぞれに役割を割り振った方が上手く行くということは何となく思っていたけれど、Oさんの姿がそれの後押しになった。
いくつもの手帳に役割を与えて使うシステムについて考えるといくらでも考えていられるけれど、そろそろ来年の手帳の組み合わせについて決めてもいい時期になっています。
日付入りの手帳の理想は、見開きでたくさんの日数を見渡すことができるものだと思っていますが、たくさんの日数を見渡せるようになるほど、1日ごとの書けるスペースが小さくなるというジレンマがあり、このバランスを取らなくてはいけません。
紙を大きくしていくとこの問題を解決できるけれど、持ち運びの邪魔になったり、限られた机のスペースで使いにくくなります。
オリジナルのダイアリーはA5サイズの縦を少しだけ短くした正方形で、持ち運びやすさと書き込めるスペースのバランスがちょうどいいと思っています。
特にマンスリーは、スケジュールを確認するのにかなり使いやすい。
来年は正方形ダイアリーのマンスリーを全ての手帳のターミナルのような存在で使い、いかに1ページにたくさんの情報を書き込めるかということに挑戦しながら、使いたいと思っています。
正方形のマンスリーダイアリーは、予定も書き込めながら他のことも書き込む余地のある自信のレイアウトで、このレイアウトを生み出した10年前の自分たちを褒めたいと言うとあまりにも手前味噌過ぎるかもしれないけれど、他にない、使いやすいレイアウトです。
全てのスケジュールをマンスリーダイアリーで管理して、M5手帳をそら文葉のフレックスダイアリーや当店オリジナルのLiscio-1紙方眼リフィルを1日1ページとして使って、毎日の細々としたToDoを管理したい。
そしてその日一日のまとめを正方形のウィークリーダイアリーに記録して、数年後に2021年について調べた時に分かりやすくしておきたい。
オリジナルダイアリー用にカンダミサコさんに作っていただいたミラージュ革の正方形カバーは、ダグラスとの革質の違いか、ウィークリーダイアリーを入れると少しきつめになっています。
ダイアリーを入れていると革が伸びてピッタリとフィットするけれど、内側にペンホルダーを備えた意図はゆったりラフに使えるというものだったので、薄いマンスリーダイアリーをミラージュカバーに入れた時のくったりした感じの方が当初のイメージでした。
ミラージュ革で今後も色々作るかを考えていますが、もともとの艶や張りがありながら、使い込むと馴染んだ艶が出るエージングもする、しっかりとしたいい革だと思います。
万年筆という、歴史あるメーカーの作る魅力的なプロダクツがあって、これにどんな革を組み合わせるかということが店の個性だと思っています。
マンスリーダイアリーにミラージュカバーを付けて、ファーバーカステルクラシックコレクションなどをペンホルダーに挟んで使えたら、中身を書かなくてもそれで満足してしまいそうです。