どこもやっていることだと思いますが、組織やグループのリーダーの人は、その考えや考察、記録をグループ内で公開していると思います。それはそのグループの方針や立場の取り方を統一し、仕事の円滑化に役に立つからです。
だからリーダーは、考えや考察・記録を自分しか見ることができない手帳に細々と書いていてはいけない。もちろん手帳を書いてもいいけれど、それを公開して組織の役に立つ形にするべきだと思っている。
もちろんプライベートなこともあるから全てを公開する必要はないけれど、そう考えるとグループのための手帳と自分のための手帳は分ける必要がある。リーダーの個人用の手帳はもしかしたらM5のような小さなものでいいのかもしれませんし、グループ公開用の手帳と個人手帳とを使い分けるということを考えるとM5手帳の活用の仕方が見えてくるような気がします。
加工し過ぎず、野性味を残した革クードゥーでとても可愛らしい手帳をカンダミサコさんに作ってもらいました。
当店の言う可愛らしいは、もしかしたら他所のお店とは少し違っているかもしれませんが、本当に小動物のような愛らしい手帳が出来上がりました。
見た目は可愛らしいですが、サブのメモ用のM5手帳ではなく、メインで使っていただきたいという狙いを持って製作してもらいました。
M5用としては最大径の13mmリングを装備していて、100枚程度のリフィルを挟めるようにしています。そのためメモだけでなく、ダイアリー、アドレス帳、覚書など、この1冊があれば自分の仕事が成り立つ、オールインワンの手帳に仕立てることができると思います。もちろん仕事から離れて、1日1ページの日記帳のような使い方もできます。
M5サイズは「書くことを強制されない大きさ」だと思っています。
バイブルサイズの用紙だと、空白を埋めるためにたくさん文字を書かなくてはと思いますが、M5サイズだとその気持ちの負担も少なくなります。少し文字を書いたらいっぱいになりますので、気楽に使うことができます。
さらに、ペンを完全に保護してくれる太径のペンホルダーも装備しています。
この手帳とのバランスを考えるとあまり大きなペンは合わないので、短めのペリカンM400や、セーラープロフェッショナルギアスリムミニなどがいいサイズだと思っています。
ペンホルダーにジャストフィットして、ペンホルダーに収めた時手帳からはみ出さないモデルは、セーラープロギアスリムミニです。最大径14.8mmで、このサイズのペンとしては太めですが、この万年筆をベースにペンホルダーのサイズを決めていただきました。
持っている人が限られますが、以前のペリカンの限定品1931などのペンもきれいに収まります。私がくるみ手帳を使うなら大切にしている1931ホワイトゴールドをこのペンホルダーに入れて使いたい。
表紙が包み(くるみ)式で、中の紙とペンを保護してくれる仕様のくるみ手帳に、いつも使う万年筆と紙をたくさん挟んだ姿はころんとして可愛らしく、小動物が丸まったような印象があります。
女性のお客様の評価が高いですが、男性でも理由もなくいつも持っていたいと思ってもらえる手帳が出来上がったと思っています。