若い頃、手帳を使わないと言う同僚がいました。手帳使わないでどうやってスケジュールを把握するのかと聞くと、「覚えておく」という返事でした。私にとっては、仮に覚えておけたとしても手帳がないということは味気なく、つまらないものに感じたのを覚えています。
それでも彼は仕事ができる人だったから、全ての人に手帳が必要というわけではないらしいとその時思いました。
手帳を書くのはすごく良くて大切なことに思えるけれど、それは人によるというのは読書と似ています。読書は色々な事を考えるきっかけになっているので、私にはそれがない生活は絶対考えられません。
だけど本がなくても常に何か考えている人はいるし、もっと効率よくインスピレーションを得ている人もいます。
話が反れたけれど、私にとって手帳は、自分の代わりにいろんなことを覚えておいてくれて、他に考えないといけないことのために頭を空にしてくれるもの、そして仕事を楽しくしてくれて、良くしてくれる大切な存在です。
自分が使いたいように自由にページレイアウトを作ることができるシステム手帳は、使っていて楽しいものだと思いますが、綴じ手帳も充分仕事を良くしてくれるツールになることを今年は再確認できました。
いろんな使い方があると思いますが、正方形オリジナルダイアリーの私の使い方を申し上げると、月間ダイアリーページに予定を記入して、ウィークリーダイアリーページはto doや記録を書くページにしています。
ウィークリーダイアリー右ページの4分割の余白欄にそれぞれ項目を与えていて、項目名をスタンプで押しています。
私の場合は、取り寄せや別注の記録を書く「ORDER」、書いた原稿を記録する「WRITE」、ネタや覚書を書く「MEMO」としていて、1番下のチェックボックスのついた欄を「THINK」として、考えなくてはならないことを書いています。
システム手帳ならそれぞれの項目にインデックスを立てて、ページを分けることで、時間で進んでいくダイアリーと区別したページ分類になります。
綴じ手帳は、時間という厳然なものがページの進行を支配していますが、その中に自分に必要な各項目が同時に表示されます。
全ての項目を同時に見渡せるのが綴じ手帳の良いところですし、書き込む場合も何箇所ものページをめくって、行ったり来たりする必要がないので、記録を書き込むときその週のページだけを開けておけばいい。書いたものを探すときは時間という分類を手かがりに探せばいいということになります。
そう考えると、面倒臭がりな私には綴じ手帳が合っていると思うし、この手帳で店の普段の仕事が回せているので他を使う気にもなれず、結局ずっとこの手帳を使い続けています。
時間軸でページが進みながらも、システム手帳のように自由に項目が作れるこの正方形ダイアリーも、誰にとっても仕事を良くしてくれる大切なものになり得ると思います。正方形ダイアリーは当店と分度器ドットコム(590&Co.)さん、大和出版印刷さんの共同企画のオリジナル商品で、カバーなども揃えています。
昨年表紙のデザインを一新しましたし、そのまま使うのもいいですが、私は軽く使いたいのでビニールカバーをしています。革やミツロウ紙のカバーなどもありますし、まだHPには掲載できていませんが、手帳に項目を振るための項目用文字スタンプも販売しています。(近日中にホームページでご紹介します)
正方形ダイアリーは使いやすいことはもちろん、色々なアレンジができる楽しみを持った手帳であることにも自信を持っています。