本日9/30(金)から3日間、ツイスビー(KA-KU)さんとの共同出張販売 「巡回筆店福岡」を福岡のギャラリートミナガ(https://www.p-n-m.net/?tid=5&mode=f15)にて開催します。
神戸の店舗は通常通り営業しています。巡回筆店には当店から森脇直樹が行っており、ペン先調整を承ります。
KA-KUを運営されている株式会社酒井さんは、国産から海外のものまで幅広く扱う筆記具問屋です。当店は酒井さんのおかげで万年筆店としてやってくることができました。
酒井さんがツイスビーの取り扱いを始められた時、私は台湾の万年筆についてあまり知りませんでした。
しかしお客様から教えてもらったり、酒井さんを通じてツイスビーを知るうちに、今までの万年筆の固定感念に捉われない新しい価値観を示すものだと気付きました。
これまでの万年筆は重厚な存在のものか、ジュエリーのような華やかなもの、大人になったら持っていたいと思わせるものが多かった。インクは万年筆の補助的な存在で、黒、青、ブルーブラックの基本的な色をを使う人がほとんどでした。
しかし、今はインクが中心にあり、そのインクを使うために筆記具を選択するという考え方を持つ人も多い時代です。
気が付いたら万年筆の価値観が変わっていました。
そこにツイスビーはピタリとハマりました。
5000円代という価格で大量のインクを吸入するピストン吸入機構を備えたECO、プランジャー吸入式のバキューム700Rもいいですが、ツイスビーの代表的な万年筆はやはりダイヤモンドではないかと思っています。
ヨーロッパのレギュラーサイズの万年筆のように、バランスが良く握りやすい軸径で、遊び心だけではない、本気で使うことができる万年筆です。
バキューム700R アイリスが発売された時、そのレインボーカラーの金属パーツの良さが私にはよく分からなかったけれど、お客様の反応を知って、固定観念を修正しました。
そのレインボーカラーの金具が装備されたダイヤモンド、ダイヤモンドアイリスは、虹色に輝く金属パーツを持つツイスビーの決定版的な万年筆だと思っています。
私たちは初めての万年筆をサファリや国産1万円クラスの金ペンで始めたけれど、今の人はツイスビーで万年筆を知って、その楽しさを知るのかもしれません。
コロナ直前に行った台湾は今も強いインパクトを心に残していて、惹かれ続けています。
日本と似たところもあるけれど、日本では感じることができないエネルギーがその国の根底にはあって、今を生きる国の勢いを感じました。
それはツイスビーの印象と重なるもので、日本の万年筆にはない遊び心、デザインのセンスそして、今の時代が求めるものをツイスビーは持っていると思っています。