5/7(火)~15(水)に、ニュルンベルクを拠点にドイツ南部に行ってきました。
ル・ボナーの松本さん、590&Co.の谷本さんと当店との集まりを「神戸文具シンジケート(略してKBS)」と名付けた、仕事としての旅でした。
旅の目的は2つあって、1つはメーカー訪問をして、そのメーカーさんとの結びつきを強くするということ。もう1つは商品の仕入れでした。
メーカー訪問は今回カヴェコ本社を訪問して社長のマイク・ガットバレットさんにお会いしました。
ニュルンベルク本社の仕事の現場をマイク氏が自ら案内して下さって、カヴェコ創世期から現代に至るまでの様々なペンを拝見して、手に取らせていただきました。
とても楽しく勉強になった訪問で、お休みにも関わらず出勤して下さって、私たちを親しみのあふれた態度で迎えて下さったマイク氏に3人とも感謝しました。
カヴェコの訪問についてはまた次の機会に、改めて書かせていただこうと思っています。
円安とドイツ物価高の影響で、ドイツのものを輸入して日本で販売することがとても難しくなっています。
14年前にも同じKBSのメンバーでドイツに来て、ショップ、蚤の市で商品を仕入れて店で販売しました。あの時はお店で普通に買ったものが日本で販売することができましたが、今はとても難しい状況になっています。
もちろん今回もお店を何軒も回り、滞在中の時間の大半をそれに費やしましたが、悲しいくらい成果がありませんでした。
蚤の市も広大な会場を丁寧に見て回りましたが、ペンを出している人がほとんどおらず、こちらも成果ゼロの状態。
仕入れで助けられたのは、カヴェコのマイク社長のコレクションから譲っていただいたものと、ニュルンベルクペンショーで購入したものでした。
それらはまた何かの機会に販売したいと思っています。
今回ニュルンベルクに宿を取って、ニュルンベルク周辺の街、ミュンヘン、ヴュルツブルク、ハイデルベルグなどを訪れました。
14年というかなり長い期間をおいてから同じニュルンベルクを訪ねましたので、前回との様々な違いを見聞きして、時代の流れを感じました。
円安などの物価の違いの他には、今回たくさんのバスや電車を乗り継いで多くの街を訪れましたが、14年前は行く先々で見かけた日本人を殆ど見掛けなかったということもありました。前回は6月、今回はゴールデンウィーク明けという時期の違いはもちろんであったと思いますが、観光地であり、比較的大きな都市であるニュルンベルグやミュンヘンでも日本人を見掛けなかったことは、14年前との違いのひとつでした。
だからと言って人が少なかったわけではなく、土日祝日はもちろん、平日でも昼を過ぎると多くの人が街に出て来て、レストランのテラス席はどこも満員になっているように思いましたので、景気が悪いようにも見えませんでした。
しかし、ニュルンベルグやミュンヘンなどではホームレスの人を多く見かけましたので、より格差が大きくなっていることを表しているのかもしれません。
あっという間に過ぎた一週間で短すぎると思いましたが、仕事の一つのあり方として糸口が見えた気がしますので、有意義な旅だったことには間違いありません。
ドイツの街を見て感じたことを書きましたが、来週以降また詳しくご報告していこうと思います。