大切な日々を記すオリジナルダイアリーとM1000

毎日のお客様のお買い上げ品、やり取り、仕事の内容、訪れた場所などについて、全てオリジナルウィークリーダイアリーに記録しています。

そういう記録が後々役に立つということもありますが、お客様が万年筆をご購入されるという記念すべき時間に立ち会った記録として、残しておきたいと思っています。

そうしておくと、過ぎた一日一日がとても愛おしく大切に思えます。

そういう心境になってきたのは、仕事ができる人生の少なさを自覚し始めたからかもしれません。

時間を無駄にしないように1分1秒を惜しんで行動するとか、ストイックに自己研鑽に励むというようなこととは違う、時間を大切に扱う気持ち。一つ一つの出来事への愛おしさのようなものが強くなって、それをウィークリーダイアリーに記録しています。

今までは自分が何を生み出せるかということにこだわっていました。ない知恵を振り絞って、何か考えが浮かぶまで寝る時間を削って考えていたりしていたけれど、それはやめてお客様との時間を大切にしたいと思って、睡眠時間を確保するようになりました。これは若い頃にはなかった感覚・・というよりもついこの間までなかった感覚です。

今までのことも、もっと大切に記録しておけば良かったと思います。

そういう過ぎてしまった時間への悔恨のようなものを感じさせる小説がドイツ人作家ベルンハルト・シュリンクの「朗読者」です。ナチズムへの反省という重いテーマもありますが、大人だからこそ理解できる小説だと思います。

11月3日まで開催していますペリカンフェアのお買い上げ特典のひとつがこの「朗読者」で、クラシックシリーズ(M200/M205)の万年筆をお買い上げのお客様にプレゼントしています。

さらにM400以上のスーべレーンシリーズになると、この「朗読者」の本と「ペリカン特製メモパッド」をプレゼントします。

考えてみると、私もM300からM1000までの全てのサイズのスーべレーンを使っています。それぞれのサイズの特長を分かっているつもりですが、私は個人的にM1000BBをEF相当に研ぎ出して手帳用にしていますので、サイズの選択は理屈ではないのかもしれません。

M1000のペン先はとても柔らかいので、細字ながらも筆圧の加減でかなり文字に強弱が出て、それはM1000ならではのことだと思っています。

手紙や葉書にはきれいな文字が書けるKOP smoke、ノートに原稿の下書きなどアイデア出しには149、手帳にはM1000。それぞれに合った用途でオーバーサイズの万年筆を使いたいと思います。

⇒オリジナル正方形ダイアリー

⇒ペリカンM1000緑縞

⇒ペリカンM1000黒軸