Pen and message.の珈琲

コロナ禍前まで当店はコーヒーも飲める店でした。当店が開店した時からですので、10年以上していたことになりますが、すでにそれをご存知ないお客様も多いと思います。そのくらいコロナ禍後のお客様の入れ替わりは激しく、コロナ禍で当店のサービスの形態も変わっていきました。

とても美味しいコーヒーだと褒めて下さるお客様も多く、今もコーヒーサービスの復活を希望して下さるお客様もおられます。しかし、店の在り方を考えて止めたことなので、何かとても大きな変化がない限り難しいと思っています。

コーヒーが美味しいと言われていたのは、そのオリジナルブレンドの豆のおかげだと思います。

その珈琲豆の販売は今も継続しています。

万年筆で書き物をしたいと思った時にまずコーヒーを淹れて、それを飲みながら書くということが至福のひとときだと言われる方は多いと思います。

コーヒーがそんな時間を演出するものだとしたら、コーヒーも万年筆に関連するものだと思いますし、コーヒーに含まれるカフェインが脳の活性化につながるとすればステーショナリーであると言えなくもありません。Pen and message.にコーヒーは必要だと思いました。

神戸市内に昔からある珈琲焙煎所があって、店がオープンする時に飛び込みで珈琲のブレンドができないかとお願いに行きました。万年筆店でコーヒー?と戸惑いながらも、私たちに快く協力してオリジナルブレンドを作って下さったご主人とのお付き合いも19年目になりました。

そのご主人はとても物腰の柔らかい方ですが、50年以上焙煎をされていて、不良豆は一粒一粒徹底してハンドピックで取り除くという、こだわりのあるコーヒーを作られています。

大量生産の珈琲工場では考えられないことですが、一杯のコーヒーは一粒一粒の豆によってできあがっていますので、不良豆が多い程コーヒーの味は落ちてしまいます。気が遠くなるような地道な作業が美味しいコーヒーを生み出すというご主人の姿勢に、一本一本の万年筆のペン先を時間をかけて調整してお渡ししている私たちは大いに共感します。

そうやって生み出されるオリジナルブレンド珈琲「朔」の味は、スタッフKの祖母がご自身でブレンドして淹れてくれていたオリジナルブレンドコーヒーです。子供の頃の記憶にあるそのまろやかで美味しかったコーヒーを再現すべく、ご主人に細かくイメージを伝えて3回の試作を経て出来上がりました。

酸味の少ない優しい味の珈琲で、ブラックのままでも飲みやすく、コーヒーが苦手な方でも飲みやすいとよく言われます。

中深煎りの朔に対して、少し酸味があるものが満月です。さっぱりとしていて、コーヒー通の方でもその深い味わいをお楽しみいただける浅煎りの珈琲ですが、ミルクは入れずにブラックで飲んでいただくのがお勧めです。

朔、満月ともに挽きと豆があります。店頭でもネットショップでも販売しています。

⇒オリジナルブレンド珈琲