1990年代前半から2010年代のパーカーの販売

文具の仕事に就いたのは1992年でした。ちょうどモンブランがヘミングウェイを発売した年で、限定万年筆ブームの幕開けの年だと言われています。

それから数々の万年筆が発売されて廃番になるのを見てきましたが、年数を経てそれらの万年筆と再会すると、当時のことを思い出して懐かしい気持ちになります。

この度はドイツに頻繁に行っている590&Co.の谷本さんの仲介で、ドイツのお店のデットストックのペンを仕入れることができました。

ブランドは全てパーカーで、万年筆、ローラーボール、ボールペン、シャープペンシルなど様々で、私が仕事に就いた頃に発売されたものから、十数年前までのものまであります。今では作られていない廃番のもの、仕様が変わっているもの、価格が安いものなどそれぞれですがどれも魅力的で、ドイツから届いた大きなダンボール箱をワクワクしながら開けました。

それらのペンのうち比較的手頃な価格の2005年頃のパーカーインシグニアのボールペンとシャープペンシルを、神戸ペンショーで20年前当時の価格で販売します。

2005年なんて私たちからするとごく最近に思えますが、若い人たちにとって20年前は日本史の出来事に思えるのかもしれません。

神戸ペンショー会場の神戸ノスタは繁華街の喧騒から外れた、トアロードを上がったところにあります。もう少し上がると歴史のあるホテルやレストランもあるし、すぐ近くにイスラム教会などもあって、神戸情緒が最も感じられる場所だと思います。

当店からそれほど離れていないので、密かに朝の散歩コースにもしているお気に入りの場所でもあります。

そんな地元で開催されるペンショーの賑やかしの役に少しでも立てればと、毎年当店なりにネタを持ち込んで参加させていただいています。

パーカー以外の品揃えは

・ペン先調整(整理券をお配りしますのでブースへお越し下さい)

・クラフトA 万年筆、インクローラーボール特別販売

・神戸ペンショー限定クロコペンシースL

・オリジナル万年筆コンチネンタルスチールペン先、14金ペン先

・セーラーKOP当店別注品「smoke」

・TAKU製作多層ニブ搭載コンチネンタル万年筆

・オリジナル正方形ダイアリーと関連品

・紙の箱一辺一辺さんのインク箱、ペンケース

・出張販売恒例の店主の放出品

などお持ちする予定です。テーブルに並びきらないと思いますので、お求めのものが見当たらない時はお声掛け下さい。

パーカーの他のデッドストック品は12月に日程を設けて販売会を開催いたします。

自分たちが仕事を始めた頃から今までの時代のパーカーのペンという思い入れのあるものを、地元神戸で開催される神戸ペンショーで販売できることをとても嬉しく思っています。